インターネットオーディエンス測定~

VRDigest編集部
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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

パネル調査 データサービスについて

 ビデオリサーチネットコムでは、今年1月より、インターネットのユーザー側からアクセス状況を測定する「パネル調査」を実施しております。予めパネル化したユーザーのパソコンに調査用のソフトウェアをインストールしてデータの収集、集計・分析を行うもので、いわば機械式のテレビ個人視聴率調査のインターネット版ともいうべきものです。

 インターネットユーザーのプロフィールや各ターゲット層のサイト接触状況等の各種のデータ、指標サービスを提供することにより、サイトの構築・運営や広告計画などのインターネットマーケティング業務を強力にサポートします。

◆母集団推計調査の実施

 

パネル調査の実施に際しては、インターネットユーザー全体の縮図となるようなパネルの構築が不可欠です。当社ではこれを最も重要なポイントと捉えて、日本全国におけるインターネット利用の実態を把握するための「母集団推計調査」を実施しました。

●調査概要●

・調査目的 :日本全国のインターネット利用動向朗巴握

   パネルを構築するためのマスターサンプルの確保

・調査地域 :日本全国

・調査対象 :-般世帯

・有効サンプル数 :約12万サンプル㈱

・調査期間 :1999年9月

・調査方法 :RDD※方式による電話調査

・調査項目 :世帯内でのパソコン、及びインターネット利用、利用者の性別・年代

(※ランダム・デジットダイヤリン久コンピュータにより電話番号を自動的に発生させて電話をかける方法)

この調査の結果得られた、日本全国のインターネットの普及状況は次のようになりました。

・インターネット利用世帯率    :19.1%

・推定自宅内インターネット利用者数:1,370万人

 また、世帯内でのインターネット利用者について性別、年代別では下記のようになります。利用者における男女比は、男性63%:女性37%、また、男女とも利用の中心は、20~30代の層となっています。

vol381_17.jpg

 これらの結果をもとにしてパネルの設計を行いました。また、インターネット人口が急速に伸長する中でその実態を把握するため、母集団推計調査については、今後も定期的(年2回)に実施します。

◆パネルの構築方法

 

インターネット母集団推計調査により得られたインターネット利用世帯(マスターサンプル)の中から、無作為に世帯を抽出してパネル調査への協力を依頼します。その結果、協力の承諾の得られた世帯に対して、インターネット接続に利用しているパソコンへの調査用ソフトウェアのインストールを依頼します。またインターネット使用者全員について、性別・年代・職業などの登録をしてもらっています。

 現在、日本全国で「3,000世帯の約4,000人」のインターネットユーザーに協力いただいています。なお、インターネット人口の拡大やデバイスの多様化を見極めながら、サンプルサイズ・調査対象などを検討していく予定です。

 調査用のソフトウェアはパソコンの起動と同時に動作を開始して、インターネットの利用状況(アクセス先のURL、時刻等)を測定し、ほぼリアルタイムでサーバに収集します。

vol381_18.jpg

 今回のパネル調査では、自宅内でのインターネット利用のみを対食としていますが、インターネットユーザー全体の中では、職場や学校といった自宅以外で利用しているユーザーも多く、全体の約3~4割は自宅以外でインターネットを利用しています。

【参考:インターネット利用場所(1999年度ACR調査より)】

 自宅のみで利用              :41%

 自宅と自宅外(職場・学校など)の両方で利用:24%

 自宅外(職場・学校など)でのみ利用    :35%

   ※ACR調査7地区合計(ウェイト集計)

 ただし、実際に自宅外でのパネル調査の実施を考えた場合、「指定以外のソフトウェアのインストールを禁止しているケースが多い」、「システム管理担当者の理解・協力が必要」、また、たとえ調査という形であっても、「企業内の利用実態が外部に出ることは企業倫理に反する恐れがある」などの様々な問題があります。当社では、現時点では企業・学校でのパネル構築は、無作為性等の面で自宅でのパネルと同等の精度を確保することが困難であると認識しています。

 自宅外での調査については、調査データの精度に一定の制約があることについてデータユーザーの理解が得られること、調査対象となる企業・学校に対して調査趣旨の理解が得られること、などの各種条件が整った段階で実施の検討をする予定です。

◆パネル調査データのサービスについて

パネル調査によるインターネットオーディエンス測定データは、4月10日(月)※よりサービスを開始します。当社のWebサイト上に集計・分析を行うためのサービスを用意しており、ふだんお使いのブラウザから操作していただきます。当初は次の2つのメニューをオープンします。

 ●ドメイン分析:「ドメイン(サブドメイン)別」にインタ「ネットヘのアクセス状況を集計し、

         特性別(性年代・職業)や、エリア別、曜日別に分析するメニュー

 ●時間帯分析:「時間帯別(1時間ごと)」にインターネットへのアクセス状況を集計するメニュー

 ※ この時点でオープンとなるのは、前々週3月27日(月)~4月2日(日)までのデータとなります。以後1週間ごと、毎週月曜日にデータの更新(追加)を行う予定です。

 また、分析のための基本指標としては、下記の7つの指標を用意しています。

           ◆オーディエンス測定調査の基本指標◆

・到達率(Reach) あるドメイン(サブドメイン)を「1回以上」接触(アクセス)した人の割合

・推定接触者数  到達率、母集団推計調査から得られたインターネット推計人口により、あるドメイン(サブドメイン)を視聴した人数を推定するもの

・平均接触回数 あるドメイン(サブドメイン)に対して、接触者1人当たりで何回接触したのかを集計するもの(Frequency)

・延べ視聴ページ数 あるドメイン(サブドメイン)内のページが、特定期間に合計何ページ視聴されたのかを集計するもの(サンプルベース)

・平均視聴ページ数 延べ視聴ページ数について、あるドメイン(サブドメイン)の接触者1人当たりで平均したもの

・平均滞在時間 あるドメイン(サブドメイン)内のページを視略していた時間について接触者1人当たりの平均時間

・接触者構成割合 ドメイン(サブドメイン)への接触者における性年代別などの特性の構成割合を集計したもの

■ドメイン分析の画面例

 表頭:各効果指標(特性区分・曜日の集計も可能)

 表側:ドメイン名(サブドメイン別の表示も可能)

vol381_19.jpg

■時間帯分析の画面例

 表頭:特性区分(効果指標・曜日別の表示も可能)

 表側:時間帯(1時間ごとに表示、任意の時間帯の設定可能)

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◆今後の予定

現在、当社では基本指標によるドメイン分析、時間帯分析の他、インターネットマーケティングをポートする各種分析メニューの開発を進めています。

●Reach & Frequency MAX分析:ReachやFrequencyを最大にするためのサイトの組み合わせを分析するためのメニュー

●流入・流出分析 :サイト間のアクセスの流れを分析するメニュー

●重複分析 :サイト間のアクセスの重複を分析するメニュー

●Eコマー・スサイトトラッキング:Eコマースサイトについて、サイト内の行動や、アクセス者における購入率などについて分析

●広告接触分析 :バナー広告などの接触者のプロフィールを分析

●ストリーミングデータヘの対応 :音声・映像などストリーミング形式で配信されるデータの分析メニュー

 また、お客様からのオーダーメイドによる各種分析についても対応を予定しております。

◆サービスヘのお問い合わせ、お申し込みについて

ご紹介致しましたパネル調査データサービスにつきましては、4月の正式オープンに先立ち、分析メニューの内容や操作性・機能などについて、お客様のお使いのパソコンでお試しいただけるパイロットサービスを現在実施中です。また、お伺いしてのご説明、デモンストレーションにつきましても随時実施しております。お気軽にお問い合わせ、お申し込み下さい。

今回はパネル調査、及びそのサービスについてのご案内をさせていただきました。調査データのトピックス、分析事例などにつきまして、この誌面や当社のWebサイト上などにおいてご紹介していきたいと考えております。今後ともどうかよろしくお願いいたします。

                   株式会社ビデオリサーチットコム 江村 謙太郎

                            (emura@vrnetcom.co.jp)

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