~インターネットオーディエンス測定~

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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

全数トラッキング調査 サービスについて

 ビデオリサーチネットコムでは、今年4月より、インターネットのユーザ側からブラウザベースで測定する「全数トラッキング調査WebMeasure」サービスを開始しました。

 従来「全数トラッキング調査」はWWWサーバ上のログファイルを分析する形で行われていましたが、様々な問題点が指摘されていました。WebMeasureは、今までの「全数トラッキング調査」上の問題点を解消するシステムとなっています。

◆従来の全数トラッキング調査

<図1>アクセスログによる従来の全数トラッキング調査

vol382_07.jpg

「サイト全体でどのくらいの訪問者がいるか?」「TOPページへのページビューはどのくらいあるか?」この様な調査には、従来の「サイトログ集計システム」が使用されていると思います。この「サイトログ集計システム」はWebコンテンツが置かれているサーバのログを分析するものですが、次の4点の問題点があります。

 ① リアルタイムで結果が確認できない。

 ② Webサーバを複数台で運用している場合は、ログも分散し集計に労力がかかる。

 ③ キャッシュ※1を見に行ったアクセスを測定できない。

 ④ ブラウザ上に表示されたか否かの視聴判定ができない。

WebMeasurでは、その様な問題点を解消できる調査システムとなっています。

 ※インターネットの世界では、ネットワーク全体の負荷を減らす為に、「度アクセスのあったページの複製をISPや企業のキャッシュサーバ、PCのディスクやMに書き込み、次回のページアクセスには、その複製を配信する仕組みがとられる場合があります。この場合、複製が配信されるために、Webサーバ上のログファイルにはアクセス履歴が残らない仕組みになっています。

◆WebMeasur

 WebMeasureはブラウザ側からアクセスを測定します。その為に次の2点が実現できます。

<図2>WebMeasureによる全数トラッキング調査

vol382_08.jpg

 ① キャッシュを見に行ったアクセスも測定可能

 ② ブラウザに実際に表示されたアクセスを視聴と判定する事が可能

 また、アクセスデータはリアルタイムで集計システムに自動的に送り込まれますので、Webレ

ポーティング上で、約3時間前のアクセス結果を確認する事が出来、集計の労力が削減されます。

◆WebMeasurの仕組み

WebMeasurでは次の概念図の仕組みで実現されています。

<図3>WebMeasureの概念図

vol382_09.jpg

① WebMeasureは受注調査となります。調査対象サイトの調査対象各ページに、WebMeasureのスクリプト(15行程度)を埋め込みます。サイトのページが数多く存在する場合は、一 括でスクリプトを添付する事が出来ます。

② エンドユーザがスクリプト付きのページをブラウザ上に読み込みます。この場合ユーザはホームユース、ビジネスユースを問いません。対象機器もPCは勿論の事、iモードに代表される携帯端末も含まれます。

③ ブラウザがスクリプトを解釈する事により、ネットコムがISP上で運用しているデータ収集サーバより、データ収集プログラムのJavaのアプレットがブラウザ土にダウンロードされます。Javaアプレットは6Kb程度の大きさで、ページ毎にダウンロードが発生するわけではなく、1回のセッシ白ンで1回のダウンロードが発生します。但しJavaアプレットを認識しない機器やブラウザ、JavaVMの起動に問題があるブラウザに対しては、Javaアプレットの代わりにデータ収集サーバ上のCGIプログラムが起動されます。またポリシーとしてJavaアプレットを使用しないというサイトもあると思いますので、その様な場合は全てCGIプログラムによるデータ収集を実現することも可能です。

④ Javaアプレットがブラウザ上で展開されると、ページの視聴が終わるたびに結果がデータ収集サーバに送られます。結果レコードは300バイト程度の大きさです。

⑤ データ収集サーバに集められた情報は、30分毎に計算レポーティング用サーバに送られます。

◆WebMeasure実用性調査の結果

 昨年9月15日~26日、ビデオリサーチのホームページから18ページを抽出してWebMeasureとサイトログ集計システムの結果を比較調査しました。

<国4>WebMeasureの実用性調査の結果

vol382_10.jpg

 総べージビューの結果を比較しますと、WebMeasureはキャッシュを見に行ったアクセスも測定することが出来ますので、56.3%のページビューの増加を記録しました。

◆WebMeasureで提供する指標

 WebMeasureでは下記の12指標を提供します。

・延べ視聴ページ 対象サイト内のページが、期間内に合計何ページ視聴されたかを集計。一般的なページビュー

・セッション数 対象サイトを訪れた延べの訪問者数

・接触者数 対象サイトを「1回以上」訪れた訪問者数

・平均セッション 1回の訪問の平均サイト内滞在時間

・出口・入り口ページ 対象サイト内の入り口ページと出口ページの分布集計

・国別アクセス 対象サイトの国別アクセス分析

・OS別アクセス ユーザの使用機器のOS別集計

・ブラウザ別アクセス ユーザの使用ブラウザ別集計(iモード等の携帯端末によるアクセスはこの指標で見ることが出来ます)

・平均ページ滞在時間 対象サイト内の平均ページ滞在時間

・平均接触回数 対象サイトに対して、接角賭平均1人当たりで何回接触したのかを集計するもの(Frequency)

・流入(ドメイン別/URL別) 対象サイトへのアクセスの流れを集計

・経路分析 対象サイトの中でのユーザのサーフィンルート集計

※一部の指標の収集にはcookieを使用します。

※Javaアプレットを使用しない場合は「平均セッション滞在時間」「平均ページ滞在時間」の2指標が収集できなくなります。

※-部の指標を除いて、日、週、月単位の期間で集計が出来ます。

■総合サマリの画面例

  

● 主要指標を一覧出来ます。

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■接触者の画面例

   ● 主要指標はグラフで結果が一覧出来ます。

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■流入(ドメイン別)の画面例

    ● 対象サイトへの流入元TOP20が確認出来ます。

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■今後の予定

 WebMeasureでは、オプションとして対象サイトを訪れた訪問者に、ある一定の割合でランダムに、ポップアップ画面を表示させて、簡単な質問に答えてもらうような仕組みも提供予定です。この仕組みを用いて、訪問者にプロフィールを入力してもらうことにより、全数の中でのプロフィール調査分析が行えるようになります。

 またWebMeasureと同じ仕組みで、バナー広告の全数トラッキング調査を行うシステムとしてAd-Measureを現在開発中です。提供する指標はWebMeasureで提供する指標の他に「クリック数」「クリック率」を提供する予定です。Ad-Measureは今春より実用性調査を行い、その結果をふまえながら今夏からのサービス開始を予定しています。

◆サービスヘのお問い合わせ、お申し込みについて

 ご紹介しました全数トラッキング調査システムにつきましては、現在お試しのパイロットサービスを行っています。ご希望の方はどうぞお申し込み下さい。またお伺いしてのご説明、デモンストレーションも随時実施しておりますので、お気軽にお問い合わせ、お申し込み下さい。

                   株式会社ビデオリサーチネットコム  松本 圭一

                            (matsumoto@vrnetcom.co.jp

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