~インターネットオーディエンス測定~パネル調査データのご紹介

VRDijest編集部
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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 私どもビデオリサーチネットコムでは、この4月よりパネル方式によるインターネットオーディエ ンス調査のデータ提供を開始しました。この調査は、自宅のパソコンでインターネットを利用しているユーザーを無作為に選定し、インターネット上のWebサイトへのアクセス状況を収集・集計するものです。現在、全国3,000世帯、約4000名をパネルとして登録しています。

 今回は2000年4月の調査データから、いくつかの事例をご紹介したいと思います。

◆Webサイト利用動向サマリー

・Webサイト利用人口の推定

 まず、インターネットのWebサイト全体での利用動向を見てみましょう。表1は、2000年4月中に、自宅のパソコンにより、どのサイトかは問わず1回以上Webサイトを利用した人数を推計したものです。これは、「パネル登録者」のうち、4月中に「1回以上いずれかのWebサイトにアクセスした人」の割合を求め、それにパネルベースの「インターネット利用可能推定人口※」をかけたものです。

 これをみると、約1,」400万人が自宅のパソコンからインターネットに接続してWebサイトを利用したことになります。

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※2000年3月の調査結果をもとに推計したもの。Web以外(E-mailなど)の利用者も含めたパソコンによるインターネット利用可能推定人口は1,687万人。

・Webサイト利用者の構成割合

 性年代別の構成割合(図1)をみると、全体の約6割強を男性の利用者が占めていますが、必ずしも男性一辺倒ではありません。男女の20~34才、男性35~49才といった層が自宅からのインターネット利用者の中心を占めています。

<図1インターネットWebサイト推定利用者・構成割合(2000年4月)>

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※自宅内のパソコン利用によるスコア

・曜日別の利用率

 次に曜日別の利用状況をみてみましょう。図2は、Webサイト全体の利用率を1日ごとに表したものです。これは、パネル登録者を100%として、各日毎ごとにWebサイトを1回でも利用した人の割合を集計したものです。1日当たりの利用率は月間を通じて30~40%であり、土日の利用率が平日に比べて3~5ポイントほど高くなっています。

<図2インターネットWebサイト利用率(2000年4月)>

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※自宅内のパソコン利用によるスコア

・時間帯別の利用動向

 図3は、時間帯別にWebの利用動向をみたものです。これは、サイトを問わずWebを1回でも利用した人を100%として、時間帯ごとの利用経験者の割合を集計したものです。ここでは、4月の1ヶ月間について、「平日」、「土曜日」、「日曜日」の平均をまとめています。

<図3時間帯別利用経験率(2000年4月)>

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                          ※自宅内のパソコン利用によるスコア

 平日、土日とも20時から翌1時台の利用経験度が高く、固定料金サービスの始まる23時台がピークとなっています。夜間の時間帯では、22~23時台は平日の方が高く、0時台以降は土・日の利用が高くなっています。一方、昼間の時間帯では、平日に比べて土日の利用経験度が高く、11時台と17時台という2つの利用のピークがあるようです。

◆カテゴリ別の利用動向

 次にWebサイトの内容によるカテゴリ別に利用動向を見てみます。図4は各ジャンル別に効果指標を集計したものです。「検索・ポータル系」、及び「プロバイダ(ISP)系」のサイトの利用者が多く、1カ月間の全Webサイト利用者のうち、約90%の人が1回以上利用しています。これを人数に換算すると、約1,200万人となります。次いで、コンピューターメーカーやシステム関係の情報を提供する「IT情報系」のサイトが78.5%約1,103万人)、無料ホームページやメールサービスを提供する「コミュニティ系」のサイトが74.4%(1,045万人)となります。

 平均視聴ページ数についてみると、ここでも「検索・ポータル系」、「プロバイダ系」のサイトが共に多く、月間200ページ近くが見られており、次いで「コミュニティ系」(約134ページ)となっています。また、「ショッピング系」は接触者率では26%(4人に1人)、平均接触回数では4.2回にとどまりますが、視略ページ数では83ページと接触1回当たりの視聴ページ数は約20ページになり、全カテゴリの中で飛び抜けて多く、ショッピング系のサイトでは、比較・検討などにより多くのページが視聴されるという利用シーンがうかがえます。

 また、1回当たりの平均滞在時間でみると、同じく「ショッピング系」が約8分で最も長く、ついで「金融・投資系」が約6分で続いています。

 <表2カテゴリ別効果指標サマリー2000年4月データ>

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                          ※自宅内のパソコン利用によるスコア

 ~ カテゴリの定義~

カテゴリ名称    定義(ドメインを運営している事業体もしくは中心的サービス・情報により分類)

検索・ボータル系  検索サービス.ディレクトリサービスなど

プロバイダ(lSP)系 ISP、プロバイダ会員向け情報など

コミュニティ系   HP、メールアドレス、掲示板、チャットの提供など

IT情報系     IT事業サイト、IT情報提供、ASP、サーバホスティングなど

一般企業系     自社商品、サービス関連情報など

ショッピング系   オンラインショッピング専門サイトなど

金融・投資系   オンライントレード、及び金融情報の提供、金融機関サイトなど

メディア・ニュース系 TV、ラジオ、雑誌、新聞及びビジネス・-般ニュース、天気予報の情報提供など

生活・趣味・健康系 衣食住、趣味、健康、就職、化粧品等の生活情報の提供及び地域情報の提供など

地域・タウン情報系 地域情報の提供など

スポーツ系    スポーツ情報提供など

エンターテイメント系 スポーツ、生活情報を除く娯楽情報(芸能、音楽、ゲーム、ホテル予約、旅行、ファッション)提供など

政党・各種団体系 政党、宗教法人、各種非営利団休など

教育系      教育機関など

~指標の定義~

推定接触者数    母集団推計調査から得られたインターネット推計人口により、あるドメイン(カテゴリ、サブドメイン)を利用した人数を推定するもの。利用者の拡がりを表す。

到達率(Reach)  期間内にWebを利用した人のうち、あるドメイン(カテゴリ、サブドメイン)を「1回以上」接触(アクセス)した人の割合

平均接触回数    あるドメイン(カテゴリ、サブドメイン)について、期間内に接触者1人当たりで何回接触したのかを集計するもの(Frequency)

平均視聴ページ数  期間内において、あるドメイン(カテゴリ、サブドメイン)内の視聴されたページ数について、接触者1人当たりで平均したもの

平均滞在時間    期間内において、あるドメイン(カテゴリ、サブドメイン)内のページが視聴された時間について、接触者1人当たりの平均

◆よく見られているドメインは?

つづいて、各々のかんドメインについてみてみます。表3では全15カテゴリのうちから4つのカテゴリについて、ドメイン別の各指標をまとめています。(接触者数を基準に上位のドメインについて掲載)「検索・ポータル系」では、Yahoo!Japan(yahoo.co.jp)の月間の接触者率(リーチ)が72%となっており、推定1,000万人以上が1回以上利用したことになります。また、平均接触回数、平均視聴ページ数、平均滞在時間の各指標とも突出しています。以下、MSN(33.6%)、Lycos(25.4%)、g∞(23.1%)となっています。

また、BIGROBE、@NIFTY、DTI、So-netをはじめとするプロバイダ系、無料ホームページサービスを提供しているジオシティーズの利用も多く、個人が制作しているページの利用者が多いことがうかがえます。一方、ショッピング系のサイトでは、楽天市場(rakuten.co.jp)が接触者率で14.1%(推定接触者数にして約200万人)と多くの利用を集めています。

<表3カテゴリ別よく見られているドメイン(2000年4月)>

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                          ※自宅内のパソコン利用によるスコア

◆Yahoo!JAPANの強さは?

1カ月間で1,000万人以上ものユーザーがアクセスしているYahoo!JAPANについて、少し掘り下げて見てみます。表4はYahoo!JAPANの各メニュー(サブドメイン)ごとに各指標をまとめたものです。

接触者でみると、検索結果やディレクトリ(各ジャンル分類)といった検索サイトとしてのYahoo!の強さがわかります。一方、Yahoo!もそのコンテンツは当初の検索サイトから大きく様変わりをみせていますが、そのことは平均の視聴ページ数や滞在時間でみた時、オークション(306ページ/約2時間)、掲示板(147ページ、約40分)といったメニューにみられるように、はまってしまったヘビーユーザーをつかまえているところにも強さがみられます。

 <表4 Yahoo!JAPANサブドメイン別利用状況(2000年4月)>

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                          ※自宅内のパソコン利用によるスコア

◆最後に

今回はパネル調査によるインターネットオーディエンス測定のデータをご紹介しました。今後ともデータのトピックス、分析事例のご紹介をしていきたいと考えております。

なお、このデータの集計・分析を行うWeb上のアプリケーションをご提供しております。また、一定の期間、各機能をお試しいただけるサービスも実施中です。お気軽にお問い合わせ、お申し込み下さい。今後ともよろしくお願いいたします。

                 株式会社ビデオリサーチネットコム  江村 謙太郎

                           (emura@vrnetcom.co.jp)

■お問い合わせ先■

株式会社ビデオリサーチネットコム

TEL:03-5540-6502 E-ail:info@vrnetcom.co.jp

または、株式会社ビデオリサーチの営業担当者までお願いいたします。

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