5年間で子供はどう変わったのか ―子供調査より―

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※本記事は1988年に発刊したVRDigestに掲載されたものです。

端午の節句と子供の日。5月は子供の季節です。今年の「子供の日」は祝日制定から丁度40回を迎えます。そこで子供調査から1982年10月度と1987年10月皮データを比較することで5年間の子供の変化を探ってみました。

調査の概要

●調査地域........................ 東京30Km圏

●調査対象者..................... '82 満3~15歳の男女個人

                  (→満3~12歳で再集計)

                  '87 満3~12歳の男女個人

●標本数........................... '82 指令1000サンプル有効808サンプル

                  (満3~12歳670サンプル)

                  '87 指令800サンプル有効651サンプル

●調査時期........................ '82 10月18日(月)~10月24日(日)の1週間

                  '87 10月26日(月)~11月1日(日)の1週間

●調査項目........................ a テレビ視聴状況

                  b 雑誌閲読状況、日常生活、商品所有他

1 男子生徒の好きな体育・図工、女子生徒の好きな音楽・体育

<好きな科目・嫌いな科目―5年間の変化>

 小学校低学年(7~9歳)から高学年(10~12歳)にうつるに従って、学習科目の好き嫌いはどう変化するのか、また、この5年間で好き嫌いは、どう変化したか-両方の視点から好きな科目、嫌いな科目をみてみました。

小学生用にとりあげたのは以下の7科目です。

国語、理科、体育、算数(数学)、図工、社会、音楽

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1.男子生徒の好きな科目、嫌いな科目

(A)好きな科目

  1位体育が、ほぼ4人に3人の割合で支持をうけています。続いて、2位図工は、2人に1人が好きと答えています。ここまでは、5年前も今も、また、小学校低学年であっても、高学生であっても、結果はほとんど変わりません。3位になると、低学年では算数、高学年では理科があがってきます。算数は、高学年になると人気が下がる傾向がみられます。

(B)嫌いな科目

  国語、音楽、算数、社会の順に上位にあがっています。音楽は、5年前は非常に嫌われてしまいましたが、今は前程ではないようです。算数は、高学年の方が嫌いと答える人が多く、また、5年前よりも今の方が、やや嫌われ度が高いようです。算数は、好きな科目の方でも比較的上位に位置していることから、好き嫌いがわかれる科目のようです。

2.女子生徒 の好きな科目、嫌いな科目

(A)好きな科目

  1位音楽と、2位体育が、それぞれ6割以上の人気を得ています。続いて、3位図工、4位国語となっています。

  男子生徒と比べてみると、体育、図工は、男子ほどではないものの人気は高く、また、音楽、国語のような感性を必要とする科目は、男子には嫌われていますが、女子生徒には人気を得ています。

(B)嫌いな科目

  社会、算数、国語、理科の順に上位にあがっています。社会は、一特に高学年に嫌われていますが、算数は、学年や調査年に関係なく嫌われていて、おおよそ3人に1人は嫌いと答えています。国語は、好きな科目でも比較的上位にあがっていますが、嫌いでも3位あたりに位置しています。理科は、高学年になると嫌いな人が増えています。

  男子生徒と比べると、国語嫌いの割合は下がるものの、算数、社会に対するアレルギーは強いように思われます。

1 子供はカレーがお好き

<好きな料理―5年間の変化>

 満3歳~12歳の子供は、どんな料理が好きなのか、またこの5年間で好きな料理はどう変化したのかについて、'87年皮好きな料理ベスト10をベースに探ってみました。

A 子供全体(男女3~12歳)でみると......

1.人気が上がった料理(上がった順) 1.カレー 2.ピザ 3.フライドチキン 4.ハンバーガー

2.人気が下がった料理(下がった順) 1.グラタン 2.ハンバーグ 3.ポタージュスープ 4.スパゲッティ

3.人気が横ばいの料理        1.焼 肉 2.ラーメン

カレー、ハンバーグ、スパゲティ ―― 子供の好きな三大料理ですが、カレーの人気上昇とハンバーグの人気低下が目立ちます。ただし、ハンバーグを使ったハンバーガーは徐々に人気が上がっています。

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B 男の子と女の子にわけてみると......

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<好きな料理......'82年 → '87年の変化>

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<ポタージュスープ(10位)の人気低下要因を性・年齢別に調べてみると......>

グラフから-目でわかることは、この5年間で男の子の7~9歳と10~12歳、女の子の7~9歳の落ち込みが激しくなっていることです。

特に男の子の10~12歳では約15%も人気が落ち、好きな人が過半数を割ってしまいました。'82年は男女とも7~9歳でピークを向かえ、10~12歳でいくらか下がるパターンを示していたものが、'87年になると、男の子が7~9歳になってもあまり人気があがらず、10~12歳になると更に人気が落ち込み、3~6歳をも下回る結果となっています。

明らかに男子小学生においてポタージュスープの人気離れが進んでいるといえます。

 女の子も、この5年間で、7~9歳において男子ほどではないものの人気は落ちています。

だが、10~12歳では逆に若干ではありますが上昇に転じており、小学校低学年の落ち込みが男子のように高学年に波及していません。そのため、相対的には女の子の人気が男の子を上回る結果となっています。

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