【「インスタ映え」の影響はこんなところにも?】2017年、こんな話題や変化がありました。

- ソリューション局マーケティングソリューション部
- 花木 綾
早いもので12月もなかばとなり、テレビやネットでは2017年を振り返るランキングがさまざまなところで発表され始めていますね。
当社もみなさまご存知のとおり、視聴率データをはじめとする多様な生活者データを保有・活用する企業です。このランキングの波に乗らない手はありません!
そこで今回は、当社保有のテレビとインターネットの視聴ログをシングルソースで捕捉する測定パネル「VR CUBIC」から、アプリに関するログデータを中心に今年を振り返ってみたいと思います。
と、その前に、まずは2017年をいったん振り返ってみます。
【図1】は、インターネット調査で「あなたの周りで話題になっていると思うこと」を聞き、ランキング形式でまとめたものです。
ユーキャン社発表の『2017 ユーキャン新語・流行語大賞』やTwitter Japan社発表の『最も使われたハッシュタグ』などは"単語・フレーズ"として人々の記憶に残ったものが色濃く反映されていますが、こちらのデータでは"トピック"として記憶に残ったものが反映されています。
【図1】
全体の上位に並んでいるトピックが政治や国際情勢に関する話題に占められていることが特徴的ですね。今年は特に女性議員に関する複数の話題がワイドショーにて大きく取り上げられたり、アメリカ・北朝鮮情勢においても多くのトピックが報じられました。
『2017 ユーキャン新語・流行語大賞』にて年間大賞を受賞した「忖度(そんたく)」と「インスタ映え」という言葉。当社の調査結果を見てみると、男性では「忖度(そんたく)」が上位(13位)に食い込みましたが、「インスタ映え」は29位。女性では両者がほぼ同じスコアで並んでいるのが特徴的です。
筆者も一応!若い女性の一員ですので、ご多分に漏れずInstagramは毎日見ています。昨年まではアカウントは持っているもののほぼ使っていなかったのですが、年末年始に暇をもてあましInstagramをしっかり覗いてみたところ「こんな投稿の仕方もあるんだ!」と感心するような投稿を多数見つけたことをきっかけに投稿も始め、かわいいもの、おしゃれなものを街で見かけるとせっせと写真に撮るのがこの1年ですっかり日常化しました。
ですが、『「インスタ映え」って、若い女子限定で流行っていることじゃないの?』という意見も多く聞かれます。テレビや雑誌・ネットでの特集も明らかに若年層を意識した取り上げられ方をしているものが多いですが、実際のところはどうなのでしょうか?ここからは当社の「VRCUBIC」のデータを用いて分析してきます。
【図2】
【図2】は2016年10月(緑)と2017年10月(ピンク)でのInstagram(アプリ)の起動ログを時系列比較したものです。
20-69歳全体での起動率は150%増、性年代別に見てもすべての年代で起動率があがっています。
特に伸びが大きいのはF2(女性35-49歳)、F3(女性50-69歳)です。
Instagramに限らず、世の中で流行るものの多くはまずは女性の若年層からはじまり、その後女性の中でだんだん年齢があがって浸透していき、ちょっと遅れて男性の若年層→年齢があがって徐々に浸透、というパターンがよく見られます。
Instagramも同様の傾向だとすると、来年は男性でより、利用が活発化する可能性も考えられそうですね。
【図3】
Instagramは、写真や動画のシェアが主目的のアプリです。
Instagramの起動率があがっているのであれば、カメラの起動率も同様にあがっているのでは?ということで、カメラアプリの起動率も調べてみたのが【図3】です。
カメラに関するアプリは、購入時からインストールされている各メーカーのアプリ以外にも多数存在するため、こちらのデータでは、アプリ名に「カメラ」と名のつくアプリをすべてひとまとめに「カメラアプリ」と定義し、集計しました。
前年同月比で見たときに昨年に比べ、最もスコアアップしているのはなんとM2(男性35-49歳)。前年同月比152%と大幅にアップしており、ちょっと意外な結果ですよね。
そこで、M2がよく使うアプリをランキング比較してみたのが【図4】です。
【図4】
【図4】は、17年10月=今年のアプリ起動率ランキングです。前年同月比で大きくスコアアップしているのが、
■LINE
■YouTube
■Googleフォト ※オレンジ色の箇所
と、SNS+フォトストレージの躍進が目立ちます。
たとえばLINEの利用が年々広まっているのは周知の事実ですが、【図3】のカメラアプリ起動率とあわせて考えるとLINEの"使われ方"にも変化が現れ始め、これまでは「どうしても必要なときにだけ、要件を文面で送る」だけのツールだったのが「身近で気になることを写真や動画でも気軽に送る」ツールへと進化を遂げている可能性がありそうです。
ちなみに当社のM2層にヒアリングしたところ、
■親から孫の顔を見せろと言われて写真を撮ることがある
■会議中に使用したホワイトボードを写真に撮り、同僚に共有することがある
といった声が聞かれました。
シニア層にもLINEをはじめとするSNSツールは浸透し続けています。来年はさらに写真や動画でのやり取りの日常化が全年代で加速していくのではないでしょうか。
当社保有のテレビとインターネットの視聴ログをシングルソースで捕捉する測定パネル「VR CUBIC」のアプリに関するログデータを使用した分析を紹介させていただきました。
このような分析は、アスキング形式のいわゆる"アンケート"でも確認できるものですが、24時間365日収集し続けているログデータを使用することで、アンケートでは
事前の準備~調査~集計・分析~レポーティング
と長い工程をかけて実施してきたことが
集計・分析~レポーティング
のみで完結させることが可能です。
「VR CUBIC」では、アプリ以外に以下のログも集計・分析が可能です。
■TV視聴ログ(TV番組/TVCMいずれも、リアルタイム・タイムシフト問わず捕捉)
■インターネットログ(ブラウザでの閲覧データを捕捉)
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