年末年始は気分が高揚?~ひと研究所「きぶん調査」の経年変化を見る①~

渡辺庸人
ソリューション局 ひと研究所 主任研究員
渡辺庸人
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「きぶん調査」とは、ひと研究所が2013年7月から毎月月末に実施しているインターネット調査です。「幸せ」「満足している」「憂鬱だ」「不安だ」といった"今の気分"についてのデータを毎月分析しています。また、その時々の話題になっている物事や人についても質問しており、生活者の気分や意識の変化を把握するのに活用されています。

今回は、蓄積してきたデータの経年変化を見ることで、人々の気分の変動について、「幸せ」「希望」「憂鬱」「不安」の4つの「きぶん指標」に焦点を当てて考察してみました。

実際に気分に影響を与える要因は多岐にわたるため、厳密な変動の説明は難しいのですが、数年分データを溜め続けると、特にポジティブな感情には季節変動があることが分かってきました。

※「きぶん指標」は、それぞれの気分ワードへのあてはまり具合を0~100%(10%刻み)で回答してもらい、60%以上と回答している人の割合。

季節の影響を受けるポジティブな感情

「幸せ」「希望」の「きぶん指標」について、2013年7月から2017年11月のデータ時系列に並べ、3~5月を「春」、6~8月を「夏」、9~11月を「秋」、12月~2月を「冬」として区切って平均値を算出しました。すると、冬がピークとなり、夏に向かって下降、夏から冬に向かっては上昇、という山を毎年描いていることが分かりました。もちろんややピークがずれている年もあるようなのですが、おおむねそのような傾向になりました。

要因としては、年末年始の連休や、「正月」「お祝い感」などが感情にもポジティブに働くと思われます。また逆に、夏休みは取得時期に個人差が大きかったり、夏の暑さの不快感が夏のポジティブ感情上昇の阻害要因になるのではないかと考えられます。

「幸せ」の経年変化幸せグラフ.png

「希望」の経年変化

希望.png

パターンの見えないネガティブ感情

一方で「憂鬱」「不安」といったネガティブ感情を同じように見ても、決まった季節で上昇/下降すると言うことはあまり見られません。「不安」が2014年~2016年でやや秋に高くなるリズムが見られますが、2017年の秋はそうでもないようです。

ポジティブな感情とネガティブな感情は、相反するように見えて、必ずしも「裏表」ではない、ということがここから示唆されていると思います。

「憂鬱」の経年変化

憂鬱.png

「不安」の経年変化

不安.png

このように、長年蓄積してきた調査結果から、ポジティブな感情には、冬に最も高くなるというリズムがあることが分かりました。

今後は、毎月の短期的な変動についても考えていきたいと思います。

■調査概要

生活感情指標調査(ひと研究所「きぶん調査」)

エリア :日本全国

対象 :男女15歳~74歳(登録ウェブモニター)

手法 :インターネット調査

調査時期:毎月月末(2013年7月~2017年11月)

回答者数:各調査1150

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