ニューメディア事情(14)

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※本記事は1987年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

テレマーケティング

 ニューメディアといいながら電話の話をするのは意外に思われるかもしれないが、利用方法、手段を新しくすることで、まったく新しいマーケティング・システムが生まれてきている。

 テレマーケティングの最初はアメリカで1956年パンアメリカン航空の"24時間電話予約受付"とされ、さらに1975年に設立されたシンシナティ・テレホンマーケティング・サービス(CTMS)社で企業化されている。その後、1980年に入り、ATTがWATS料金を引き下げたこと、電話サービスのソフトを開発したこと等からテレマーケティングが発展していった。

 アメリカでは"テレマーケティング"の雑誌をはじめADDSテレマーケティング社、AAテレマーケティング社等があり、アメリカをはじめイギリス、ヨーロッパにもテレマーケティングの企業が出現し、爆発的に急成長しているという。

 日本では、NTTの民営化がなされNTTの関連会社でNTTテレマーケティングがスタートしているし、すでに当社でも昨年ダイレクトマーケティング部を設立し、ダイレクトマーケティングの一環としてその業務を展開している。また、このはか通信販売や電話セールスでノウハウを蓄積してきた流通業や金融業が新規参入してきている。

 一般家庭の9割以上に電話が普及している現在、電話料金を着信者が支払うという新システムが組み合わされ発展していったということである。

 テレマーケティングは大きく分けると2つに分けられる。インバウンド(着信)型とアウトバウンド(発信)型である。このインバウンド型が着信者払いを利用したもの。

 これは各種通信販売、予約、消費者相談、電話リクエスト、秘書代行などさまざまな分野で利用されはじめている。これまで訪問販売が主流だったセールスも主婦が外に出ていて家庭にいない時代となり、そこでカタログセールスにとってかわってきている。これはセールスマンの訪問販売に比べてコストが安いということも大きなメリットになっている。

 またアウトバウンド型は、各種の名簿リストに基づき、消費者に直接電話して販売キャンペーン、販売促進、マーケテイング調査を行う。対象者名簿がどの程度整理されているか、どのようなインデックスを持っているかが、この型が有効に利用されるキーになる。

 以上 わが国のテレマーケティングはボイスメールサービスとともに、ようやく動き出したばかりである。電気通信というテレコミュニケーションの世界に新しいマーケテイングビジネスを展開しようという新しい波動でもある。これからテレマーケティングは今後一層、その成長発展が期待されている分野といえよう。

                                (新規事業開発室 森 一美)

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