ニューメディア事情6

VRDigest編集部
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一静止画放送について-

 ビデオデックスについて、日本はその一方式である"キャプテン・システム"を59年11月から商用化に踏み切り、東京、大阪でサービスを開始したが、当初予測と異なり、端末の普及が極めて遅い状態にあり、必ずしも同システムの特性を生かしていないなど、多くの普及阻害要因がでてきたことから、全面的な見直しが必要とされ、郵政省による「ビデオテックスの普及促進に関する研究会」において各種問題点の検討が行われた。たしかにキャプテンが実用化されて2年近くたち、文字放送も始まって文字や図形画面が-般の人の目に触れるようになってきた。情報提供内容は別にして、パソコンやテレビゲームに慣れ親しんでいる人はある程度のイメージを持っているだろうが、免疫のない人にとっては

文字画面への馴染みは当然ながら薄い。

 一般の人たちは写真のようなもので見たいと感じているが、現在のキャプテンのようなシステムでは、写真を送出することはできない。そこで、写真イメージが放送できる静止画放送というシステムが実験段階にきているので、とりあげてみよう。

 既存のテレビ放送の画像は毎秒30枚の割合で、しかも連続して送っているため、あたかも動いているように見せているわけで、その1コマごとに別々の画面を割当てれば1秒間に30番組の画面を送ることができる。これを利用したのが静止画放送で、現在のキャプテンや文字放送のように電波の隙間を利用したり、他の回線を使うのではなく、テレビ電波1チャンネル分を使用して放送する方式を実験試用中である。

 それとキャプテンなどと大きく異なる点は音声が送れるということである。すでにNHKでは、音声をデジタル変調して約50種類の静止画番組の実験放送をした。受信システムは画像メモリと音声用デコーダーを既存テレビに接続し視聴するというものだが、残念なことに研究開発段階で、まだ実用化されていない。

 この静止画放送は、テレビ1チャンネルで約50番組が放送でき、多チャンネル型番組編成ができるということで、新しい放送メディアを作り出す可能性がある。特に文字画面に比べ、ニュースや新聞などでも馴染みのある写真と音声まで送出されるので、文字放送、キャプテンなどに比べ、・一般の人たちに受け入れられやすく、実用化されてテレビに組み込まれれば、新聞なみのニュースだけでも普及するのではないかと考えられる。(新規事業開発部  森 一美)

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