「これからのワープロ通信」

VRDigest編集部
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 ※本記事は1988年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

パソコン通信ネットワークが数社で実施されている。しかし最大の悩みは端末であるパソコンの普及台数がいまひとつ伸び悩みというのが現状である。パソコンは本体とディスプレイ・プリンター・フロッピーなどを揃えると約100万円、学生ではなかなか大変な出費である。かといってサラリーマンでは、これまた遊びの時間がない。そこでパーソナルワープロが注目されてきた。文字ばかりでなく図形処理もできる家庭用のワープロに通信機能を持たせたものがそれである。

 このワープロをパソコンネットにドッキングしてしまおうというのである。パソコンの使い方はよくわからないという人でも、ワープロならばやってみようという人が、まだまだいるのではないかというのである。

 そのワープロ通信の代表的なものがニフティ・サーブで、すでに昨年の4月から商用サービスを開始している。富士通と日商岩井の合弁で設立したNIFがバックアップしているのでワープロへの対応も早い。またNECのワープロも改造すると通信端末のつけられるものがあったことから、マニアの中で利用者が出はじめ、ワープロ通信のきっかけを作ったともいわれている。

 このように、10万円台で入手できるワープロが通信端末として利用出来ること、また文書作成が専門であるため、文書でやりとりをする通信サービスにはうってつけであるということから、今後家庭においても電話やテレビと同じようにだれもが手軽に使える生活用品になるものと考えられている。ただここでも大きな問題は何を送り何を受け取るか、目的をほっきりさせなければならない。でもそこまで考えるより、手紙や電話と同じように使っていくことから始めたい。

 電話の機能は『話』をする以外に多くの使い方ができるようになった。当社でも視聴率データを電話回線を利用して送信している。それ以外にもファクシミリやオンライン端末などの利用もある。このファクシミリやオンライン端末などは企業としての利用がほとんどであるが、個人利用も増加している。とくにパソコンを使った通信は企業より個人での利用が多いようだ。そのパソコン通信ネットワークを運営する会社が数社出現し実用化されている。現在の会員数が約4万人といわれており、電話回線を利用したシステムでは最大といわれるキャプテンと比べても少ないとはいえない。まだまだ会員の拡大をめざしているので今後の展開が注目されている。

                                (新規事業開発室 森 一美)

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