関西地区の視聴率動向

VRDigest編集部
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 ※本記事は1989年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

関西地区のテレビ視聴状況は関東地区など他地区とは異なり、独時の視聴動向がみられます。そこで関西地区のテレビ視聴状況を中心に関東地区と比較してレポートします。

 5年前には一割に満たなかったVTRの所有率が、今年は50%を超え、一家に一台の時代が目の前にせまっています。街のあちこちにレンタルビデオショップが開店し、豊富なビデオソフトが手軽に借りられることも、普及に拍車をかけているようです。

 本稿では、まず関西地区でVTRがどの様に見られているのか、分析してみることにします。加えて、10月の番組改編で粋が拡大された、夜のニュース番組、24時間放送を迎えた、深夜の視聴率についても触れてみることにします。

浪花っ子はVTRがお好き

 過去6年間のVTRの所有率(世帯単位)を見ると、毎年1割前後の割合で増加しているのがわかります。関東、関西とも同じ様な伸びを示していますが、僅かに関西の方が高い様です。また、1週間の録画時間・再生時間を見ると、録画時間は、年末年始が最も長く、4時間前後、4月10月の番組改編期で3時間半というところで、1日に換算すると30分~40分になります。-方、再生時問も似た様なもので、録画時間に比べると僅かに少ないことがわかります。

 関東、関西の比較では、録画・再生とも関西の方が長く、関西の人の方がVTRの利用が活発で、浪花っ子はVTRが好きな様です。

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また、1日の再生パターンを見ると、関東では平日の23時~0時台の深夜、土曜の13時台、日曜の16時~17時台にピークがあります。関西では平日は18時台と22時~23時台に、土曜、日曜は11時台~18時台にピークがあります。中でも、関西の平日18時台と土曜の11時台が、特に高くなっています。

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録画番組のトップは、男・女7人秋物語

 それでほ、どんな番組がよく録画されたのでしょうか。下表の録画率ベスト10を見ると、やはり映画が多く、関東地区で7番組、関西地区で6番組が、ベスト10の中に登場しています。その他では、来日した、マイケル・ジャクソンやマドンナなどのコンサート中継番組が上位に顔を出しています。また、ドラマでは、話題の男・女7人秋物語が、東・阪両地区のトップとなっており大健闘しています。

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深夜のテレビは関西地区が一歩リード

 関東地区では、この10月から24時間放送が始まり、1日中テレビが見られる様になりました。また、23時台に連続ドラマがスタートするなど、深夜も見ごたえのある話題の多い時間帯となってきました。関西地区でも、24時間放送に向けて着々と準備が進められている様です。そこで、本格的な深夜放送の導入部とも言える、夜23時~2時までの視聴率を分析してみました。

'82年から6年間の動きを見ると、東・阪両地区とも着実に伸びており、1時台などは6年前の2倍になっています。とりわけ関西地区では、早くから深夜番組がよく見られており、23時~2時までの、どの時間帯をとっても、関東地区を-歩リードしています。関西の人の方が、宵張りなのでしょうか。

 23時~2時までの個人平均視聴率を見ても同様で、4歳~12歳を除く全ての年代の層で、関西地区が高くなっています。

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さらに広がった夜のニュース番組枠

 昨年10月の番組改編での大きなトピックスは、ニュース・情報番組の改編、増枠でした。過去5年間の10月改編時における夜のニュース番組の放送分数と視聴率を見てみますと放送分数は着実に増えており、関西地区でも7年には5年前の1.5倍にもなっています。また、総放送時間枠に占めるニュースのシェアーを見ても'87年10月には20%を超えました。一般的には放送分数が増えると視聴率は逆に低くなる傾向がありますが、ニュースに限っては、この通例はあてはまらなくなっています。特に、'87年には大幅に放送分数が増加した

にもかかわらず、関西地区の視聴率は僅かではありますが上昇しています。

 これらのニュースの中でもとりわけ注目を集めているのが「ニュースステーション」と「プライムタイム」ではないでしょうか。「ニュースステーション」と同時間帯に「プライムタイム」がスタートし、ホットな戦いが展開されていますが、お互いに個性を発揮し競い合う効果でしょうか、ニュース番組全体が活性化してきており、視聴者はニュース番組に注目しているようです。

 まだ僅か4カ月が経過しているだけですので、今後もこの傾向が続くかどうか分りませんが、これからも目をはなせないのが"ニュース番組"といえそうです。

                                (大阪支社営業部 近藤進一)

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