液晶テレビ

VRDigest編集部
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 ※本記事は1988年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

ニューメディアの表示端末機として、レーザーディスプレイなどが出現したが、現在のテレビ以上のものは考えられない。とくに映像端末としては、ハイビジョンが実用化されても、現在のテレビ(CRT)は、まだまだ利用されるものと考えられている。そのテレビも利用方法がパーソナル化するのにともない、小型化と大型化の二極分化が始まりつつある。家庭でVTRなどを利用する方が多くなって、より迫力のある大型テレビ指向が高まっていることと、外にも持ち出せる小型テレビが普及していることである。その小型テレビも液晶を使ったテレビが、画質もよくなり価格もそれなりということもあって市場で盛り上りをみせている。今回はこの液晶テレビを考えてみる。

 まず液晶とは液体と固体の中間状態から命名されたものであり、テレビなどに使われる液晶は液体そのものが結晶しており、電流によって凝結したり、液体化したりする性質を利用して光の反射をコントロールする。液晶そのものは発光しないので外から申光がなければ見えないので、液晶パネルの後に電気をつけたりパネルの後から光が入るような構造にしたり、各社工夫している。この液晶で小さな点を作り、それを組合せて液晶パネルを形成している。このパネルは従来のブラウン管と同じ働きを持つが、薄型軽量、低電力、高電圧が不用という特徴を持っている。

 またテレビとして実用化されている液晶の制御方式は三方式あり、その特徴は次の通り。

 ① 単純マトリックス方式:低価格、量産性に優れている。

 ② MIMアクティブマトリックス方式:高画質を訴求

 ③ TFTアクティブマトリックス方式:鮮明画質、大画面化が可能。

 価格も4インチ程度の大きなものが10万円前後、ポケットサイズの3インチが4万円台といったところである。

 液晶テレビ払本来のテレビを見る以外にも、VTRにモニターとして付けたり壁掛けテレビといった従来のテレビの概念を打ち破る可能性を秘めている。今後、技術的にも大きく変化する商品になるものである。ニュースメディア機器として、ハイビジョン同様に注目しておきたい製品である。

 このテレビは市販され話題にはなっているが、通勤時にこのテレビを見ている人を見かけない。現在のテレビ番組ではVTRもあるし、ポケットテレビで見るような番組がないということなのかもしれない。

                                  (調査開発部 森 一美)

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