関西地区 テレビ視聴率の動向 1988年10月~12月

VRDigest編集部
VRDigest編集部
  • facebook
  • facebook
  • Twitter
  • HatenaB!

※本記事は1989年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

'88年の10月より終夜放送が本格的にスタートした関西地区ですが、昨年の10月といえば9月17日(土)に第24回オリンピック・ソウル大会が開幕した直後の9月19日(月)に昭和天皇が吐血され、放送業界においても緊急体制が敷かれた時期でした。このような背景の中でマクロ的視点から3カ月平均(10月~12月)のHUTの動きを追ってみたいと思います。

1.過去5年間で最高のHUT

 過去5年間の時間区分HUT推移をみたものが図1であるが全日、19時~22時、19時~23時とも'88年が最も高くなっています。

'85年以降、やや下降気味で、'87年の19時~22時では70%を割ったのですが'88年は72.2%まで回復しています。また全日の上昇もさることながら19時~23時では70.7%と久し振りに('83年に70.1%)、70%台に復活しています。

vol249_01.jpg

2.番組種目にみる視聴動向

vol249_02.jpg

同じ1位の芸能(14.2%)と同比率になりました。

<上昇傾向の番組種目>

vol249_03.jpg

① 報道

 久し振りにHUTが70%台に復活した19時~23時ですがこの時間帯に大きく貢献しているのが報道です。放送分数が長くなってきただけでなくそれにともなって視聴率も確実に高くなってきています。'84年では報道のシェアは7.2%で順位は5番目でしたが'88年になると14.1%でほぼ倍の放送時間量になり、同じ1位の芸能(14.1%)と同比率になりました。19時~23時を支えるメイン番組の1つと言えるでしょう。

② コメディ

 放送分数シェアはあまり高くありませんが徐々に放送分数が長くなる傾向にあります。視聴率も上昇しており来年以降に期待したい番組種目です。

<下降傾向の番組種目>

vol249_04.jpg

① 劇場用映画

 放送分数シェアが徐々に低くなっています。'87年ほ6.8%で'84年から7%前後を維持していましたが'88年では5.6%にまで下がってしまいました。視聴率の方でも14%台から'88年は12.8%になり元気がありません。

② スポーツ

 スポーツ番組も'85年をピークに下降傾向にあります。'87年の放送分数シェアが5.6%と下がったのですが、'88年でも回復できず5.7%にとどまっています。視聴率も'88年は9.1%で'87年よりさらに下回ってしまいました。

<根強い番組種目>

vol249_05.jpg

① 芸能

 放送分数シェアが高い種目です。報道の激しい追い上げに'87年は1位の座を譲ったのですが'88年は底力をみせ、同比率ではありますが1位に返り咲きました。視聴率も即年までの12%前後から'88年は13.8%と上がり、芸能の根強さを発揮しました。

② クイズ・ゲーム

'87年までは放送分数シェアを下げてきた乱逆に視聴率が上がり少数精鋭の感がありましたが'88年では放送分数シェアを11.3%まで拡大し、視聴率も14.4%と頑張っています。教育的要素を入れた新タイプの番組作りも軌道に乗り、やはり強力な種目といえるでしょう。

③ 時代劇

 放送分数シェアが約4%、視聴率はだいたい15%前後、時代劇は安定しています。

④ 一般劇

 放送分数シュアは11%強で推移していますが、視聴率は'87年、'88年と連続して12%台に下がっています。このあたりで話題性のある番組がはしいところです。

3.深夜の視聴をリードするヤングアダルト

 昨年10月からスタートした深夜放送に敏感に反応したのはヤングアダルトです。

 23時~2時までの平均個人視聴率を'88年10月~12月の3カ月平均でみると、男性の20~34歳がだんぜん高く、女性でも20~34歳が他の女性年代より高くなっています。

深夜の視聴はヤングアダルトがリードしているようです。

vol249_06.jpg

(大阪支社営業部 原田 葉子)

この記事をシェアする
  • facebook
  • facebook
  • Twitter
  • HatenaB!