番組好感度から見たテレビ嗜好の変化 ~番組カルテより~

VRDigest編集部
  • facebook
  • facebook
  • Twitter
  • HatenaB!

 番組改編後の5月、11月の年2回東京30km圏で実施している視聴者の番組評価調査「番組カルテ」より、この1~2年間の視聴者の番組噂好の変化を探ってみました。

●F、Qレイティングともに上昇傾向を示す「クイズ・ゲーム」「時事解説・教養」番組

'84年11月と'86年11月の調査対象番組の中から19時台~23時台に放送されている番組をピックアップし、各番組別Fレイティング(視聴経験)とQレイティング(好感度)をもとに、種目別平均値を算出した結果、各年度とも全般的に「教育・教養・時事解説」や「時代劇」「クイズ・ゲーム」番組などのQレイティングが高くなっています。特に'83年、'84年にくらべるとやや放送量は減少したものの、視聴者参加早押しクイズから面白雑学バラエティークイズへと様変りした「クイズ・ゲーム」はF、Qレイティングともに上昇傾向を示しています。また、「教育・教養・時事解説」番組も高Qレイティングを維持し、着実に視聴者を増やしています。

一方、'84年にくらベF、Qレイティングが減少した番組種目は「スリラー・アクション」                                                                     「芸能・バラエティー」番組などですが、「音楽番組」もややQレイティングが下がっています。

 〔尚、Qレイティングは番組単純平均値ではなくFレイティングを考慮したウエイト付き平均値です〕

●メイン・ターゲットのF、Qレイティングが減少している芸能番組

'84年度にくらベFレイティングが大幅に減少した芸能番組について、性・年齢別にその傾向を探ってみました。'84年11月ど86年11月の芸能バラエティー番組の性・年齢別平均Fレイティング、Qレイティングを算出し、プロットしたのが下図です。まず、各年齢層別平均値をみますと、13~19歳や20~34歳のヤング層はF、Qレイティングともに個人全体を上回っていますが、男女35~49歳はともに平均以下となっており、これらの番組は各年齢層に平均して好まれるというよりも特定ターゲットに支持された番組が多いことがうかがえます。次に、'84年の調査結果と比較しますと、'86年でほ、比較的放送期間が長く、以前は高視聴率を示していた人気番組が相次いで終了したこともあり、Fレイティングは各年齢層とも減少しています。特に、これら番組のメイン・ターゲットである男女13~19歳や20~34歳のヤング層はQレイティングも下降傾向を示しています。

●年代による好感視聴のバラツ辛が少ないクイズ・ゲーム

次に、84年にF、Qレイティングともに上昇傾向を示しているクイズ・ゲーム番組について、性・年齢別F、Qレイティングをみてみますと、個人全体平均Fレイティングが減少した芸能番組にくらべ、クイズ・ゲーム番組は年代間に好感視聴の差ほ少なく、F、Qレイティングともにほとんどの年齢層が個人全体平均値に近い数値を示しています。また、84年と比較しますと、男50~69歳を除いてすべての年齢層ともにFレイティングが上昇しており、特に男女13~19歳や男20~34歳はQレイティングも高くなっています。また男50~69歳もFレイティングは2年前とかわらないものの、Qレイティングが上昇し、全ターゲット中もっとも高い数値を示しています。

(テレビ・ラジオ調査部 加藤雄二)

vol226_09.jpg

この記事をシェアする
  • facebook
  • facebook
  • Twitter
  • HatenaB!