'88テレビタレント総決算!!タレントの人気にちょっとした変化が......―テレビタレントイメージ調査より―

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本記事は1988年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 今、最も人気のあるタレントは、一体誰なのか?その人気の秘密はどこに!?誰もが興味をひかれずにはいられないそんな疑問に、'88年度のテレビタレントイメージ調査の結果を基に、その概要を紹介していきましょう。

~調査概要~

1.調査地域:東京23区

2.調査対象:満10歳~59歳の男女個人

3.標本数 :男性タレント調査600人

       女性タレント調査600人 の計1,200人

4.標本抽出:確率比例2段抽出

5.調査内容:男女タレント各400人(計800人)の知名度・人気度・イメージ評価

6.調査期間:'88年7月22日(金)~ 7月31日(日)

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'88.8月度人気度ベスト10女性タレントに大きな動きが...

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 男性タレント人気度No.1は、6回連続して明石家さんま。傾向を見るとここ数回人気度が低下してきていますが、いわゆる"お笑いタレント"としての活躍のみならず、テレビドラマや映画等にも進出をしはじめており、その成果が、今後どのような結果として現われるか期待されるところです。

 他の上位タレントを見ると、中村雅俊、柴田恭兵、田村正和の躍進が目につきます。これらのタレントは、イメージ的には、スマートで、親しみやすいという項目が高くなっています。一方、ひと昔上位を、争っていた高倉健、渡哲也といった、男っぽさのみを売物としているタレントは、やや人気度が低下する傾向にあり、ゆるやかな世代交代がみられます。

 女性タレント人気度No.1は、'84年8月以来9回連続で吉永小百合。上位タレントの入れ替わりの激しい女性タレントの中で、4年以上もトップの座を守っており、おしとやかで、女性的な「理想の日本的女性像」の象徴といえます。しかしながら今回は、浅野温子、浅野ゆう子といった、どちらかというとアクティブでセクシーなイメージを持ったタレントの急上昇が目につきます。理想の女性像も変化をみせているのでしょうか?(表1参照)

 男女タレントに共通していえることは、上位タレント陣や上昇をみせているタレントはテレビドラマで活躍しており、テレビドラマの影響が、人気度を大きく左右しているといえます。

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では、10代及び20~34歳の2特性でのデータを見てみましょう。

男性タレントは "お笑い" 、女性タレントは "アイドル"

●10代男性

男性タレント編

 ベスト10のほとんどを"お笑い"関係のタレントが「制圧」した格好です。特に断然トップのビートたけしはこの世代の「尊敬する人」ベスト5に入るほどで、別格的な存在と言えそうです。

 明石家さんまが前回('88.2月)に比べてかなり人気度を落としているのが気になります。一方伸びているのが、鶴太郎と所ジョージ。お笑いタレントに関しては価値観の多様化が進んでいるようです。

 注目されるのは江川卓。浅香唯とのコンビのCMも好評のようで、マルチタレントへの転身は計算通りのようです。

女性タレント編

 断トツNO.1の南野陽子。混戦模様のアイドル戦線から一歩抜け出したと言えるでしょう。

 その南野、2位の斉藤由貴、3位の浅香唯といった「新世代」のアイドルに共通しているのは、「10代女性の好みでない」ことです。急上昇を見せたのは早見優と浅野ゆう子。セクシーで知性的な女性もこの年代には受けているようです。

10代男性の場合、「男性はお笑い女性はアイドル」という単純な図式が見られます。(表2参照)

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●10代女性

"カッコいい男"と"頼もしいお姉さん"タイプに人気集中!!

男性タレント編

 前回断トツNo.1だった明石家さんまに、少年隊が追いつき両者がトップに並んでいます。この少年隊をはじめ、男闘呼組、チェッカーズといったグループとテレビドラマ「教師びんびん物語」の田原俊彦、野村宏伸といったところが大幅アップ。カッコいい男の人気が高いようですが、光GENJIの人気は落ち着き気味です。このことから、アイドルアイドルしたタレントに飽き足りなくなった10代女性がひと癖あるような前述の彼らに魅力を感じはじめていることがうかがえます。

女性タレント編

 同世代の男性とはまるで傾向が違います。浅野温子が驚異的な人気度でNo.1へ。前回20位以下の安田成美が5位。浅野ゆう子が6位に進出するなど、むしろ上の世代の男性と傾向が似ていると言えるでしょう。

 全体的に見ると中森明菜以外すべてのタレントが上昇しており、女性には同性タレントに対する反応の激しさがうかがえます。(表3参照)

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●20~34歳男性

アイドル志向を卒業、新たなる女性像が......

男性タレント編

 この世代での男性タレントに対する評価は安定傾向にありますが、西田敏行、桑田佳祐といった熱心さを感じさせるタレントが1・2位を占めているのが特徴的です。

 何故かミスター長嶋が急上昇。オリンピックYearということでテレビへの露出度も増しており、「いわゆるひとつの復活」がこの世代には待望されているのでしょうか。

女性タレント編

 女性タレントへの好みは一変しました。前回20位以下から6人もベスト10入り。前回7位から一気に人気度No.1になった浅野温子を含めた彼女らに共通するのは、彼らとほとんど同世代であること、そして「女らしい」「セクシーだ」といったイメージで語られることです。1・2位の「抱きしめたい」コンビが象徴するようにテレビドラマの中での彼女らに身近なものを感じているのでしょうか。

 一方、いわゆるアイドルと言われるタレントがほとんど姿を消していますが、中山美穂のみ残っているのが特徴的です。(表4参照)

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●20~34歳女性

華麗なる変身? 田原俊彦

男性タレント編

 他の特性ではいまひとつ伸び悩むさんまですが、この世代での人気は圧倒的なものがあります。あまり変化のない顔ぶれの中で特筆すべきは田原俊彦の3位急上昇。好評の「教師びんびん物語」は彼にとって大きな転機となった感があります。全体的には"親しみやすくスマートな"印象のあるタレントの受けがよいようです。

女性タレント編

 No.1は、浅野温子。2位との差が大きく開いており、この特性では圧倒的な支持を得ています。

 和田アキ子が2位に進出。他の特性に比べて、個性の強いタレントの人気が高いのが特徴的です。(表5参照)

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(市場調査部  幸坂 登茂雄)

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