VR CUBIC 行動ログ分析 "いざという時"の「ファースト・スクリーン」は依然として"テレビ"

河辺 昌之
ソリューション推進局 データデザイン部
河辺 昌之
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※本記事は2017年に発刊したVRDigestに掲載したものです。著者の在籍部署は当時。

当社では「VR CUBIC」データを用いて生活者とメディアの情報接点について、様々な視点で分析を行なっています。

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今回は"テレビ"と"スマートデバイス(スマホやタブレット端末など)"との関係性をファースト・スクリーン(どちらが先に見られているのか)という視点で、昨年11月22日早朝に発生した福島県沖地震の際、生活者はどのように情報を入手したのかについて分析しましたので紹介します。

なお、今回の分析は大半の人が在宅している早朝の、震源から比較的離れた関東エリアでの情報収集行動を分析したものです。日中外出時や震源地付近での情報収集行動はこの限りではありませんので予めご了承下さい。また本分析は、「VR CUBIC」モニターのうち、テレビの視聴行動ならびにスマートデバイスの閲覧履歴を収集可能な628sを対象に性年代構成を補正した上で行いました。

地震当日の早朝の機器稼働状況は?

5:59に福島県沖地震が発生。地震発生直後6:00~6:03にかけて、テレビやスマートデバイスの稼働率が急上昇。上昇の内訳はほとんどがテレビ。

地震発生の5:59時点、「VR CUBIC」モニターのうち、テレビかスマートデバイスいずれかに接触していた人の割合は12.2%で、この時点では前週(11月15日)の13.8%よりもやや低い稼働状況※でした。

しかし、地震発生直後の6:00から6:03にかけて、稼働率は倍増しており、その後も高水準で推移していることが分かります【図表1】。

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5:59~6:08の10分間に起床したと思われる人のうち、約8割が真っ先にテレビをつけており、スマートデバイスを立ち上げた人は約2割。

さらに、稼働の内訳を見てみると6:00から6:03にかけての増加は、そのほとんどがテレビによるものであることがわかります【図表2】。

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特に変化が大きかった、6:03時点の稼働率を前週同時刻からの増加で見てみると、テレビは前週の1.5倍に、数は少ないもののスマートデバイスでは前週の9.5倍増加しています【図表3】。

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あなたにとっての「ファースト・スクリーン」は?

先にテレビのM2~3層と、先にスマートデバイスのTeen-M1層と初動の違いが明白。

ここでは地震が発生した5:59時点でいずれのメディアにも接触していなかった(その時点では寝ていたと思しき)人たちが5:59~6:08の10分間でまず初めにどのメディアを立ち上げたかを確認していきます。

5:59時点でまだいずれのメディアにも接触していない人たち(656s)を100%とした時、地震発生後10分間でいずれかのメディアに接触した人は22.0%。その内、最初に接触したメディアは「テレビ」という人が17.4%、「スマートデバイス」という人が4.6%となっており、5:59時点でいずれのメディアにも接していなかった人たちを就寝中だったとみなすと、地震発生直後、起床者の約8割が"まず初めにテレビをつけた"とみることができます【図表4】。

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また、性年代別で見ると、まず「テレビを見た人」はM2層、M3層がボリュームゾーンです。一方、まず「スマートデバイスを見た人」はTeen、M1層などの若年層が半数弱を占めています。就寝中に地震を感知し、真っ先に状況確認するメディアが年代によって異なるということが垣間見える結果となりました【図表5】。

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尚、スマートデバイスを見た人はサンプル数が少ないため参考値としてお留め置きください。

※スマートデバイス稼働:地震関連サイト問わず、スマートデバイスによる全てのWebブラウジングもしくはアプリ稼働を指します。

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