TVウーマン

制作会社の若手ジョシに熱く語ってもらう人気のコーナー「TVウーマン」テレビ局の方だけでなく、制作会社やテレビ業界に興味を持っている、就職活動中の学生の皆さんも是非お読みください!今回のTVウーマンは、テレビマンユニオンでディレクターをしている池田 一葵さんです。

001 ITSUKI IKEDA 池田一葵

TV MOMEN'S PROFILE

プロフィール内容

QUESTION&ANSWER

QUESTION&ANSEWR内容

INTERVIEW

CHAPTER1 なぜあんなに前のめりになって、世界で生きていけるのかを知りたかったんです。

学3年までは弁護士を志望していたという池田一葵さん。ずっと社会問題に興味があったという。
 「新聞社に就職した先輩の『テレビに向いてるよ』という一言が転機でした。実は、2年生の時から是枝(裕和)さんの映像論の講義を受けていて、報道やドキュメンタリーに関心があったので、ついその気になっちゃって(笑)」
  講義では、報道に強い制作会社、テレビマンユニオンの創立メンバーが作った番組を視聴した。村木良彦の『わたしの火山』、萩元晴彦の『あなたは...』など 。
  そして、卒業後に入社。番組制作の基本はADの現場で学び、単発番組でディレクター経験も積んだ。
 「でも、自分の企画で作ったものはありませんでした。周りから『27歳くらいまでに30分以上の番組でデビューしないと』と言われて焦っていたこともあって、ようやく定期的に企画を出し始めたんです」
 毎週4〜5本提出してもまったく通らない。そんな日々が3ヵ月以上続き、初めて通ったのがヤマザキマリさんの企画だった。「ちょうどその頃に突然父を亡くし、生きることに関心がありました。波乱の人生を送ってきたヤマザキさんが、なぜあんなに前のめりになって、世界で強く生きていけるのかを知りたかったんです」

田さん渾身の企画、『情熱大陸』〜漫画家・ヤマザキマリ篇〜は、満場一致で第29回ATP賞テレビグランプリ2012新人賞に輝いた。
 「憧れの先輩たちがみんな登竜門として通ってきた道なので、受賞は本当に嬉しかった!この先ディレクターとして生きていけるのかずっと焦っていたので、やっとスタートラインに立てた安心感のほうが強かったです」
 その後、同番組でさまざまな人を取材した池田さんは 、「やっぱり私は、人間の“強さの原点“に興味があるし、それを伝えていきたいんだと再認識しました」と語る。
 「競技中、別の選手が目の前で亡くなったのに、ひるまず海に潜ろうとしていたフリーダイバーの福田朋夏さん。辛い過去を乗り越えただけでなく、メジャーデビューを目指して夢を叶え続けるSEK AI NO OWARI。彼らの強さの後ろにあるものを私自身も知りたいし、見ている人にも強く生き続ける勇気を感じてもらいたいんです」

CHAPTER2 やっぱり私は、人間の「強さの原点」に居意味があるし、それを伝えていきたいんだと再認識しました。
CHAPTER3 自分が知らない世界で生きる人と話せる楽しさ。

集作業にはどのくらい時間をかけるのだろう。
「取材後に、録った映像を通して見るんですが、30分番組でも60分デープを30〜50本くらい録るので、スクリプトを作るだけで1週間はかかります。先輩から"取材で話した言葉じゃなく、マイクにしか入ってないひと言が大事"と教えられてきたこともあり、一字一句書き起こします。丁寧に見ていくと、最低でもこの時間がかかる。自宅に戻る時間があるなら、会社に泊まって少しでも睡眠を取りたいというのが本音ですね(笑)」
 制作期間に入ると、スーツケースで着替えを持参。お風呂は会社近くのサウナで済ませ、同僚とソファベッドを取り合う日々が数週間続く。
 「でも、ジャージは着ないし、毎朝メイクもします。女子としての最後の良心は忘れたくないんです。ただ、出会いのなさだけはしょうがない! あと、同窓会の案内が来なくなったときも、結構ショックでしたね(笑)」
 そんな、ちょっぴり切ないプライベートも忘れさせる仕事の魅力とは?
 「自分が知らない世界で生きる人と話せる楽しさ。『池田さんにお願いしたい』と指名されるディレクターになるまで、がむしゃらに頑張りたいです」