ブロードバンドユーザーのプロフィール~Broadband Market Reportより~

VRDigest編集部
VRDigest編集部
  • facebook
  • facebook
  • Twitter
  • HatenaB!

本記事は2002年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

◆はじめに

ADSL、CATVによるインターネットのブロードバンド化は、昨年以来、急速に進展しています。従来の「ナローバンド」と比べて高品質なコンテンツの配信をはじめとして、高い付加価値を備えたネット上のサービス提供など、ブロードバンドの特質を活かした様々なビジネスモデルの登場が続いています。一方、ブロードバンド利用によりユーザー側の意識・行動も様々な面での変化が予想されます。

このたびビデオリサーチグループが提供を開始した「Broadband Market Report」は、ブロードバンドの普及状況をはじめ、ブロードバンドユーザーのプロフィールやWebの視聴状況など、ブロードバンドユーザーの実態と動向を的確に把握し、ブロードバンドマーケティングを多方面からサポートするサービスです。

Broadband Market Reportラインアップ(第一弾)

● フロードバンド・普及動向レポート

● フロードバンド・ユーザープロフィールレポート

● プ田-ドバンド・Web利用動向レポート

今回はこの中から「ブロードバンド・ユーザープロフィール・レポート」よりブロードバンドユーザーの特性をピックアップしてご紹介します。このレポートは、日韓の12月から今年の2月にかけて、ビデオリサーチネットコムのインターネットオーディエンス調査の協力者を対象に実施されたアンケート調査の結果を基にしたものです。

◆ブロードバンドの普及状況

まず、ブロードバンドの普及状況をみてみましょう。図1は自宅内でのインターネット接続形態の内訳をみたものです。ADSLユーザーは全体の10%、CATVユーザーは9.4%となっており、その他のブロードバンド接続のユーザーをあわせると、ユーザー全体の約2割がブロードバンドユーザーとなりました。人口に換算すると、約655万人と推計されます。総務省発表の契約者ベースの数値(約300万人/2001年未時点)との帝離がありますが、家庭内で複数人が利用していることを考慮すると、ほぼ妥当な数経と判断できます。

一方、「ナローバンド」のユーザーをみると、アナログのダイヤルアップ接続(43.4%)、ISDNのダイヤルアップ接続(22.1%)とインターネットユーザー全体の2/3はダイヤルアップ接続のユーザーということになります。

また接続形態ごとに性別・年代別の構成割合をみると、ADSLユーザーでは男性ユーザー、中でも20~49才の層の割合が多くなり、一方、CATVユーザーは男性の50才以上、および女性層でユーザーの割合が多いことがわかります。(図2参照)

●図1.ふだん自宅でインターネットを使用している接続形態

vol406_21.jpg

●図2.インターネット接続形態別の性別・年代別構成割合

vol406_22.jpg

一方、インターネットの利用開始時期別にブロードバンドを利用しているユーザーの割合をみると、「1年以内に利用を開始」、「5年以前から利用」に二極化しています。1年以内に利用開始した層については、インターネットの利用開始に際して当初からブロードバンドを選択するといったケースの他、既存ユーザーがブロードバンドを導入した際、別の家族も新たにインターネット利用を開始するようになったというケースも想定されます。(図3参照)

また、住居形態別にブロードバンド接続のタイプをみると、一戸建て住宅の居住者ではCATVでのブロードバンドユーザーの割合が高く、集合住宅の居住者ではADSLによるユーザーの割合が高くなっています。特に、配線工事に対する制約の多い賃貸住宅の居住者において、通常のアナログの電話回線でのブロードバン愕IJ用が可能なADSLの導入が進んでいることがわかります。

●図3.ブロードバンド接続形態の内訳       ●図4.ブロードバンド接続形態の内訳

     (インターネット利用開始時期別)          (住居形態別)

vol406_23.jpg

◆ 今後導入したい接続形態

既にADSL、CATVといったブロードバンドを利用しているユーザーにとっては、さらに高速な接続環境であるFTTH(光ファイバー)接続への注目が高くなっています。特にADSLユーザーでは約半数の人で導入意向がみられます。既存の住宅でFTTHを導入する場合、その多くは住宅側の工事が必要となることから、本格的な普及を促進するための施策や制度面での検討が必要となるものと思われます。

一方、ナローバンドのユーザーにおいては、ひとまずADSLによりブロードバンド化をはかりたいといった様子がうかがえます。

●表1.今後導入したいインターネット接続形態(現在の接続形態ごとに集計)

vol406_24.jpg

◆ ブロードバンドの導入後の評価

次に、ブロードバンド導入後の評価について、各種の側面から「満足度」をみてみましょう。図5は各項目について、「非常に満足」、「やや満足」と回答した人の割合を接続形態別にまとめたものです。ADSL、CATVのブロードブロードバンドユーザーでは、「回線スピードの速さ」、「回線スピードの安定性」といった回線の品質の面ではナローバンドに比べて高い評価を得ています。また、「料金」ではADSLユーザーでは半数以上の人が満足としたのに対して、CATVユーザーでは満足度は3割以下にとどまり、他の接続形態と比べて割高感があるようです。

一方、「ユーザーサポート」、「トラブル発生」の面ではブロードバンドユーザーとナローバンドユーザーとではほぼ同様の評価となっています。

●図5.現在加入しているISPの評価(接続形態別)

   (いずれも「満足」「やや満足」と回答した人の割合)

vol406_25.jpg

◆コンテンツの利用意向

ユーザーにとってブロードバンドのメリットの大きな一つは、従来のナローバンドでは困難であった動画や音声といった各種のコンテンツの視聴が可能となることといえましょう。ここでは今後利用したいコンテンツのジャンル、さらに有料となる場合でも利用したいジャンルについてみてみましょう。利用したいコンテンツでは、映画、音楽、スポーツといったジャンルが上位を占めます。また、多くのジャンルで、ナローバンドユーザーと比べてブロードバンドユーザーの利用意向度が高くなっています。

一方、有料でも利用したいジャンルでは、映画、音楽やスポーツのライブ中継を除いては、現時点での利用意向度は低く、潜在ユーザーは5~20万人とニッチなマーケットを想定した取り組みが必要と思われます。

●表2.利用したいブロードバンドコンテンツ/有料でも利用したいコンテンツ

vol406_26.jpg

◆他のメディアとのながら利用

最後にインターネットの「ながら利用」についてみてみます。図6は、インターネット利用の際、一緒に接触することの多いメディアについてまとめたものです。(よく行う+時々行うの合計)

「ながら利用」という面では、テレビの同時視聴が最も多く、雑誌、ラジオがそれに続きます。

接続形態別にみると、いずれあ常時接続型であるADSL、CAⅣ、フレッツISDNのユーザーにおいて、「ながら利用」をする機会が多いことがわかります。常時接続であることにより接続時間を気にせずに利用ができること、また、既にインターネットが生活の一部として定着していることがうかがえる結果と言えましょう。

●図6.インターネット利用時、同時に接触していることの多いメディア(接続形態別)

vol406_27.jpg

◆さいごに

「ブロードバンド・ユーザー・プロフィールレポート」は今回ご紹介した他にも、他メディアの接触状況、商品やサービスの利用、生活意識、レジャー・趣味活動など、多岐に渡る項目を収録しており、ブロードバンドユーザーの特性・行動・噂好を多角的に分析することが可能です。ブロードバンド時代を迎えてのマーケティング活動を強力にサポートするサービスとしてぜひご活用下さい。

                   株式会社ビデオリサーチネットコム 江村 謙太郎

                               (emura@vrnetcom.co.jp)

■お問い合わせ先■

株式会社ビデオリサーチネットコム

 TEL:03-5540-6502 E-Mail:info@vrnet.co.jp

または、株式会社ビデオリサーチの営業担当者までお願いいたします。

この記事をシェアする
  • facebook
  • facebook
  • Twitter
  • HatenaB!