「ISDN実用化は進んでいるか」

VRDigest編集部
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本記事は1989年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 新世紀への高度情報化社会をめざした総合デジタル通信網ISDN(Integrated Services Digital Network)の構築が大きな話題となったのは数年前であった。

ISDNは『INS―高度情報通信システム―』としてNTTが中心となり、ニューメディアの目玉的存在として都内や大都市間で実験が続けられていた。それが'88年4月より実用化され半年がたった。実験中は『ISDNを何に利用したらよいかその使い方がよくわからない』という声が参加した企業からいくつも聞かれた。しかし、現在OA機器が企業の中で不可欠の存在となり、そのデータをネットワークで利用することもここ数年のあいだに常識化されてしまい、ISDNは通信網として必要なものになりつつある。しかし、これはまだ企業間の問題であり、キャプテンのように一般家庭を対象としたネットワークには別な問題がある七家庭での利用は別な機会として、実用化された64キロビットの公衆通信網『INSネット64』についてみてみる。

INSは、高品質の情報伝達が可能なデジタル通信網を21世紀末に本格的に構築し、実用化するということで動きだした。このデジタル伝送は、各種媒体情報を一つの通信網に同時に乗せることができる。その結果、伝送の効率化が図られ、安い料金で情報の交換ができるというメリットがある。

 また、符号形式、伝送速度、通信制御手順がデジタル信号であるため容易に変更できることから、いままで組み合わせが難かしかった異なった方式、異なった機種の端末でも通信力河能になる。簡単に言えば、本社から各支社に一本のデジタル回線があれば、数台の電話、ファクシミリやパソコン端末のやりとりが同時にできるというものである。また、64キロビットの伝送能力は、電話回線では処理できなかった画像電送も可能である。

 このようなメリットを企業間で利用しようと実用化時に数十社が加入したが、センターの接続装置の互換性がとれずに、パソコン端末が同一機種でも通信できなかった。しかし、ISDN接続のための標準仕様が決まり、実用化商品も市販されるようになった。大容量メモリーを持ち、ワンタッチ送信数十カ所もでき、一斉同報やタイマー通信、メモリー代行受信も可能だという。

 テレマーケティング展開の手段としてこれからの実用化 普及に注目して行きたい。

                                  (調査開発部 森 一美)

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