交通広告のプランニングをサポートするメディアデータを考える<その3> ~交通メディアを支援する新情報サービス~

VRDigest編集部
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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

■はじめに

 今回は、交通メディア(路線および駅)に関する当社の新しい情報サービス「Transit Media Report

」および「Digital Transit Media Report(PC版)」の企画概要についてご紹介させていただきます。

■本企画のフーム

 ①本企画は、「ACR」データをもとにした「路線や駅の利用者特性を客観的かつ横断的に比較分析できる」新情報サービスです。

②本企画は、交通メディアの「都市型メディア」という特性を意識し、今年度は「関東地区(東京30km圏内)」を分析対象エリアとします。

③本企画は、広告メディア全般に共通する媒体到達レベルの3つの指標「媒体接触者の量(利用者の量)」「接触の習慣性(一定期間内での利用者の拡がりと利用頻度)」「セグメンテーション性(利用者の質)」で交通メディアをとらえることをねらいとします。

④本企画では、交通広告の取引実態を意識し、ビークルセット(線群や駅ばりセット)の利用者粋性も把握できるようにします。

⑤本企画では、路線・線群(約70ビークル)と駅・駅セット(約370ビークル)を分析対象ビークルとします。

⑥本企画では、交通広告の種類と掲出期間を意識した指標データ(路線・線群の2・3日間平均での延べ利用率、累積利用率、平均利用回数、駅・駅セットの1週間での延べ利用率、累積利用率、平均利用回数)を算出します。

⑦本企画では、路線や駅の利用者プロフィールの違いを詳細に把握できるようにします。

⑧本企画では、交通メディアの利用者分析レポート「Transit Media Report(ハードコピー)」

と交通メディアのビークルプランニングサポートシステム「Digital Transit Media Report(PC版)」の商品化を計画しています。

■「Transit Media Report」企画概要

 「Transit Media Report」は交通機関(路線と駅)を広告メディアととらえ、その利用者特性を客観的かつ横断的に比較分析することを目的としたデータ集です。

 データアプローチの視点は次に示すとおり3つに大別できますが、これらは広告メディア全般に共通する指標「利用者の量」「利用者の拡がりと利用頻度」「利用者の質」をとらえることをねらいとしています。

vol387_07.jpg

 「Transit Media Report」では、交通広告の取引実態を意識し、次のようなビークルセット(線群と駅セット)を用意します。

分析対象線群(予定)

-JR全線、E電全線、京浜東北線群、中央・総武線群、山手線群、中電全線、東海道線・横須賀線・総武線快速

-都営全線、新宿線群(都営)

-営団全線、銀座線群、丸の内線群、B枠千代田・日比谷・半蔵門、B枠東西・有楽町・南北・東葉高速、B枠全線、千代田・南北、東西・東葉高速

-束急線群、東横セット、新玉セット、京王線群、西武線群、東武線群、東武本線

分析対象駅セット(予定)

<JR東日本>

 パノラマセット6駅、パノラマセット3駅A、パノラマセット3駅B、ロングサイズセットA、ロングサイズセットB、ミニロングサイズセット、ゴールデンセット、山手セット、ターミナルセット、カレッジセット、スーパーセット、山手セブンセット、山手イレブンセット、ハイスクールセット、キヨスクセット

<東京都交通局>

 グリーンセット

<営団地下鉄>

 駅ばり第1セット、駅ばり第2セット、駅ばり第3セット、∪ボードL-Aセット、∪ボードL-Bセット、∪ボードSセット

<私鉄各社>

 東急:T-4セット、T-8セット、S-4セット、TS-4セット、スクールセット1スクールセット2

 小田急:新宿・町田ピラーセット

 京王:アップルボード、チェリーボード、ラズベリーボード

 西武:ホップセット、ステップセット、ジャンプセット

 東武:本線主要駅セット、本線ターミナルセット、東上線主要駅セット

 京成:10駅セット

<駅サインボード>

 山手セットボード、中央セットボード、

 ∪ボードゴールド/グリーンセット、∪ボードゴールド/オレンジセット

「Transit Media Report」では、特に路線や駅の利用者プロフィールの違いを詳細に把握できるようにプロフィール項目を充実させる計画です。具体的には以下の通りです。

(注)なお、(*)印のついた項目は「Digital Transit Media Report」でのみ分析に使用できる項目です。

<分析項目(案)一覧>

★デモグラフィツク特性

① 性別、②年齢(5才きざみ)、③中心・カバー年齢、④職業、⑤未既婚、⑥最終学歴、⑦住居形態、⑧居住地、⑨通勤・通学地、⑩世帯年収、⑪個人全体、⑫1ケ月の小遣い、⑩定期券所有有無、

★サイコグラフイツク特性

①健康志向(例:健康には強い関心を持っているなど)、

②食志向(例:朝食は必ず食べるなど)、

③スポーツ志向(例:スポーツはする以上本格的に取り組みたいなど)

④ファッション志向(例:着るものには気をつかうなど)

⑤バイリンガル志向(例:日常会話ぐらいは英語で話せるなど)

⑥情報志向(例:テレビは自分がみたいものを色々探してみるなど)

⑦お金について(例:今の生活を楽しむためにお金を使うほうなど)

⑧環境・社会活動について(例:地球の自然環境に強い関心があるなど)

⑨料理について(例:料理のレパートリーを広げるよう努力しているなど)

★趣味・レジャー活動

①最近1年間におこなったスポーツ、②最近1年間におこなったホビー

★購買意識・商品関与・流通関与

① 購買志向(例:商品を購入する際には性能・機能中心で選ぶなど)

② 関心商品広告、③欲求商品(AV・情報機器、家電・住宅設備、スポーツ・乗物、身の回り品・財産)、④最近1年間に利用した施設・サービス、(*)最近1年間にいったレジャーランド・テーマパーク、(*)最近1ヶ月間のファーストフード店利用頻度、(*)最近1ケ月間のファミリーレストラン利用頻度、(*)最近1ケ月間のコンビニ利用頻度、(*)最近1ケ月間のコーヒーショップ利用頻度、(*)最近3ケ月間に利用したデパート・駅ビル・商店街、

★他メディア関与

(*)1日あたりのテレビ視聴時間、(*)1日あたりのラジオ聴取時間、(*)1日あたりの新聞閲読時間、(*)1日あたりのインターネット利用時間、(*)雑誌の閲読状況

■「Digital Transit Media Report」の企画概要

 「Digital Transit Media Report」は、交通メディアのビークル(路線・駅)選択を支援する分析システムです。

  本システムにおける分析の視点は、大きく捉えると(1)ビークルをピックアップするSTEPと(2)シミュレーションするSTEPとに分けることができます。具体的には次の通りです。

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 また、各メニューのイメージは以下の通りです。

①路線・駅比較分析メニュー

 ...例えば、A路線からD路線の利用者について、「男女比」「未既婚」「住居形態」を比較すると、下記のような集計結果となります...

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②路線・駅条件検索メニュー

 ...例えば、条件①12-69才男女での1日の利用率が分析対象全路線中上位20位以内で、かつ条件②利用者の40%以上が女性、条件③利用者の50%以上が東京都居住者の路線を検索すると、下記のように●●~★★路線の5路線がピックアップされます...

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③Reach & Frequency MAXメニュー

 ...例えば、平日2日間の広告掲出で、男性20-34才を幅広くカバーできる路線の組み合わせを分析する(ReachMAX)と、以下のような結果となります...

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④Reach & Frequency推定メニュー(案)

 ...例えば、任意に選定した路線や駅に広告を出稿したら、どの程度ターゲットをカバーできるのかを推定したいときは、以下のような掲出スケジュールを作成し、Reach & Frequencyを推定できます...

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■おわりに

 今回は、交通メディアを支援する当社の新情報サービス「Transit Media Report」と「Digital Transit Media Report」の企画概要をご紹介させていただきました。「Transit Media Report」は2001年2月発刊、「Digital Transit Media Report」2001年3月のリリースを予定しています。

 なお、データの活用事例などにつきましてはあらためてご紹介させていただく予定です。

メディアマーケティング局 プランニング部  新妻 真

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