~インターネットオーディエンス 全数トラッキング調査~

VRDigest編集部
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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 インターネットオーディエンスメジャメントを行っている、ビデオリサーチネットコムでは、今年4月より、サイトの依頼によりインターネットのユーザ側からブラウザベースで測定する受注調査、「全数トラッキング調査RedMeasure」サービスを行っております。当初は一定期間「トライアル(お試し評価測定)」という形でご利用いただけます。現在まで延べ20を越えるサイトでご利用いただいております。このサービスについて2回から3回に分けてご紹介します。

(RedMeasureの有用性については当ダイジェストの本年4月号でご紹介しておりますので、そちらをご参照下さい。当時はWebMeasureというサービス名でした。)

 RedMeasureのトライアルご参加にあたって、良くお受けするご質問が3つあります。まず最初に、この3つのご質問に関してご説明します。

◆良くお受けする質問1「プライバシー侵害の可能性はないのでしょうか?」

 サイト運営者の方々からは「エンドユーザの情報を収集することに問題はないのでしょうか?」というご質問を良くいただきます。RedMeasureで収集する情報は、「どのページにアクセスしているのか?」、「どのくらいの時間、ページに滞在していたのか?」、「ユーザが使用している機器のOSやブラウザは何であったか?」等、ユーザの匿名性が守られる情報に限られます。ユーザの個人、世帯が特定できるような情報、例えば電話番号や使用しているPCの機器番号などは含まれませんので、RedMeasureの情報収集内容に関しては、プライバシーに抵触しないとの見解を持っております。

 但し、特に日本ではプライバシーの問題というのは、より慎重を帰する問題でありますので、サイト様のご意向次第ですが、RedMeasure調査対象サイト内に「プライバシーポリシー」の一つとして以下の様な例文を記載していただくことをご推奨しております。

「当社は、ホームページ運営の参考にする為に、サイトご訪問者のアクセス履歴情報を自動的に収集しております。収集する情報は、PCのOS、ブラウザ種類、当サイトのどのページに何秒間アクセスしたかというもので個人情報は含まれません。」

◆良くお受けする質問2「cookieやJavaアプレットを使用して大丈夫でしょうか?」

 RedMeasweではユーザ側から、情報収集を行うために「Javaアプレット」及び「cookie」を使用しております。サイト様のサイトポリシーによりましては、「Javaアプレット」「cookie」のいずれか、もしくは両方とも使用できないというお考えもあるかと思います。その為に「Javaアプレット」はCGI(ネットコム運用サーバ側プログラム)で対応、「cookie」はオプションとして設定、サイト様のご意向によりましては使用しないでデータ収集を行う事が出来ます。但しその場合は次の指標がRedMeasweでご提供できなくなります。

  ◆Javaアプレットを使用しない場合......「ページ滞在時間」「セッション滞在時間」

  ◆cookieを使用しない場合.....................「延べ視聴ページ」「平均ページ滞在時間」

                     「OS/ブラウザ別アクセス」を除く9指標

◆良くお受けする質問3「スクリプトを付加することによる、ブラウザ側への負荷は?」

 RedMeasureはブラウザからデータを収集するために、調査対象ページにスクリプトを埋め込みます。そのために、サイトにアクセスするエンドユーザに対しての負荷が懸念されます。Javaアプレット対応のスクリプトを埋め込んだ時と、外したときの、エンドユーザ側の負荷の違いをまとめた調査結果があります。

(条件)

◆測定日時 スクリプト無し2000年4月10日(月)13時~14時30分

スクリプト有り 2000年4月24日(月)13時~14時30分

◆対象ページ ビデオリサーチTOPページ

◆各ブラウザから各10回アクセス、ページ表示完了までの平均値

◆各アクセス前に、社内Proxy及びローカルキャッシュの内容は削除

◆Javaアプレット対応スクリプト使用(IE4,5はJavaアプレットにて収集、Netscape4はCGIにてデータ収集)

◆接続速度1.5Mはビジネスユースを想定、使用PC Pentium Ⅲ500MHz128RAM

◆接続速度64Kはホームユースを想定、使用PC PentiumⅡ266MHz 64RAM

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 RedMeasureでJavaを起動してストレスを感じないブラウザからJavaアプレットにてデータ収集、問題があるブラウザ(Netscape4等)からはCGIプログラムによってデータ収集を行う仕組みになっています。この表を見てもスクリプトを入れることによりエンドユーザ側に殆ど負荷を与えない事が分かります。但し、繰り返しになりますが全てのブラウザからCGIによってデータを収集する方法も選択できます。

◆RedMeasureトライアル結果からの考察

 ここでは、ビデオリサーチのホームページの結果を元に、いくつかの考察を試みます。

◆延べ視聴ページ(月報2000年8月)

vol387_14.jpg

 このグラフは実際のRedMeasureのレポート結果、2000年8月度の「延べ視聴ページ」になります。棒グラフが実際の該当日の「延べ視聴ページ」になり、菱形のプロットが過去4週間の同じ曜日の平均を求めた「期待値」となります。月報ではこの様に日単位での数字の遷移を確認する事ができます。

 RedMeasureはインターネットの世界にある様々な「キャッシュ」に対する視聴も測定する事が出来、また、検索エンジン等が運用する、ロボットやスパイダーによるアクセスは省く仕組みとなっているので、この結果がサイトの真の媒体力となります。

 このグラフを見ると8月2日、9日、16日......とサイトの更新日である水曜日に「延べ視聴ページ」を多くカウントしている事が分かります。

 次ページのグラフと共に、もう一度上のグラフを見て下さい。何かの動きを表すグラフを想像しませんか?そうです。テレビのHUTです。RedMeasureにより自社サイトの正確なHUTが推測の%ではなく絶対量としてリアルタイムに把握できるのです。

◆延べ視聴ページ(時間帯別の利用動向)

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 上図は、8月の1ヶ月間について「平日」「土曜日」「日曜日」について、「延べ視聴ページ」の平均をまとめたものです。

平日はビジネスマンのお昼休みの12時台をピークとして、ビジネスマンの帰社時間にいたるまで高い数値を記録しています。夜間の時間帯では平日は22時以降第2のピークを迎える形になります。土日はビジネスユースが減る分、平日に比べて数値が日中激減しますが、21時台は平日を逆転する現象が見られます。土日とも21時台がピークになっています。

◆iモード向けページの延べ視聴ページ(時間帯別の利用動向)

 今までのご説明した数値は全て、サイト全体の数字でした。しかし、サイトを評価するには「TOPページの結果が見たい」、「あるサブドメインだけの結果が見たい」といった事があるかと思います。RedMeasweでは全体の結果の他に、お客様のご要望によりページ単位、もしくは任意のカテゴリ単位での結果を見ることが出来ます。

ビデオリサーチサイトには、iモード向けのページがありますので、iモード向けページの時間帯別の平均を見てみましょう。

vol387_16.jpg

 ホームページの作りにもよりますが、iモードによる視聴は1日あたりではまだまだ少ない状況のためこの動きをもって一概には言えませんが、先の全体の結果と比べると午前の8時代から10時代、立ち上がりが早いことが特徴となっています。また携帯端末にも関わらず21時台から0時台にかけての利用が多く、携帯利用シーンを想像したくなります。

 今回はトライアルからの考察として「延べ視聴ページ」を中心に見てきましたが、次回はRedMeasweで提供されている、その他の指標からの考察をすすめたいと思います。

 ご紹介しておりますRedMeasweに関しましては、お試しのトライアルサービスも常時お受けしております。お気軽にお問い合わせ、お申し込み下さい。なお、RedMeasureの仕組みについてはttp://www.vrnetcom.co.jpにてご紹介しております。

株式会社ビデオリサーチネットコム 松本 圭一 (matsumoto@vrnetcom.co.jp

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