~インターネットオーディエンス 全数トラッキング調査~

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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

RedMeasureトライアル結果から

 サイトの依頼によりインターネットのユーザ側からブラウザベースで測定する受注調査、「全数トラッキング調査システム「RedMeasure」について、前回は指標の中から「延べ視聴ページ(ページビュー)」についてご説明しました。今回からはビデオリサーチのサイトの結果を元に、その他の指標とそこからの考察についてご説明いたします。

◆接触者数

「接触者数」という指標は、そのサイトを訪れた(重複を省いた)訪問者数の事です。この指標はcookieというユーザを認識するテキストファイルをユーザ側のブラウザ側にダウンロードする事により正確に測定できます。従来のサイトログ集計システムでは収集できないデータです。この接触者数を把握することにより、実数でテレビ視聴率でいうところのHUTが分かります。

 それではビデオリサーチの8月の接触者数を「RedMeasure」で実際に提供されているレポートで見てみましょう。

vol388_09.jpg

 「延べ視聴ページ(ページビュー)」のグラフと同じように、水色のバーが実際の当日の接触者数、菱形のプロットが過去4週間の同じ曜日の平均値を求めた「期待値」となっています。ビデオリサーチのサイトは水曜日がサイト更新日です。上記のグラフを見ていただければ2日、9日、16日...と毎週水曜日に接触者が多い事がお分かりかと思います。エンドユーザはサイト更新日を知っています。水曜日に見逃したユーザが木曜日に視聴するのでしょう、木曜日の接触者が多いことも特徴です。

 サイト全体の接触者を曜日別/時間帯別に8月の平均を出してみたのが次のグラフになります。「RedMeasure」では指標のレポート結果をダイレクトにExcel上に貼り付ける機能を持っていますので簡単にこの様なグラフを作成することが出来ます。

     ビデオリサーチサイト全体曜日&時間帯別平均接触者数8/1~8/31

vol388_10.jpg

人の活動が始まる午前9時台から水曜日の視聴が活発化して、他の曜日を引き離す接触者を記録しています。金/土/日曜日は深夜0時前後の時間帯がピークになります。また木曜日も接触者の多い水曜日の流れから深夜0時台がピークになります。水曜日は企業のお昼休みの時間帯である12時台にピークを迎える形になり、その後深夜にかけて第2のピークを迎えます。

現在「RedMeasure」では接触者がビジネスユースであるのかホームユースであるのか識別する事は出来ませんが、ピークの時間帯から考えてビジネスユースとホームユースが混在しているものと思われます。

「RedMeasure」ではカテゴリーを作成することにより、ページ単位もしくはグループ単位での指標を確認する事が可能なことは前回もお話しました。ここでは「接触者数」の指標をiモード用サイト、英語サイト別に見てみましょう。ビデオリサーチのサイトをグループ単位でデータを取るようにしたのが8月中旬からなので、ここでは9月のデータを記載します。

   iモードサイト英語サイト日別接触者数 9

vol388_11.jpg

 集計月の違いはありますが、明らかにサイト全体の「接触者数」のグラフとは異なります。iモードサイトは金土日の接触者数が低くなる傾向があるようです。サイト更新日の水曜日の接触者が多いという傾向も見られませんので、iモードサイト視聴者はサイト更新日に気づいていないか、もしくは見たいときに見るという視聴が多いのかもしれません。

英語サイトは全体的な接触者数が少ないし、傾向的には特に曜日毎の特徴は見受けられません。時差のある様々な外国からの接触者が視聴していると考えられますのでこの接触者数から特徴を見いだすのは難しいようです。

 以上「接触者数」を見てきましたが、ユニークユーザの訪問回数を全てカウントする、つまり延べの訪問者数を表す「セッション数」という指標もご提供しています。分かりにくいかもしれませんが1人のユーザが3回サイトを訪れたら、接触者数は1,セッション数は3とカウントされます。

◆滞在時間(平均セッション滞在時間/平均ページ滞在時間)

「RedMeasure」ではオプションとなっておりますJavaアプレットという小さなプログラム(約6キロバイト程度)をユーザのブラウザ側にダウンロードするデータの収集方法を採用した時に限り、滞在時間関連の指標がご利用できます。滞在時間関連の指標は「平均セッション滞在時間」「平均ページ滞在時間」の2つになります。「平均ページ滞在時間」はサイト内でのページの滞在時間の平均値をとるもので、「平均セッション滞在時間」は平均ページ滞在時間×1セッションあたり平均滞在ページ数によって求められます。サイトの構成によってはページがフレーム構成になっている場合に、全フレームを「RedMeasure」の調査対象とした時は、「平均セッション滞在時間」は「サイトに入ってから出るまでの平均滞在時間」ではなくなりますのでご注意下さい。

 ここではビデオリサーチの8月の「セッション滞在時間」を見てみましょう。

vol388_12.jpg

 このグラフをご覧いただくと、8月は全般的にセッション滞在時間が期待値よりも低くなっています。また「接触者数」を見た時にはサイト更新日である水曜日の数が多かったのですが、滞在時聞から見ると水曜日はかえって低くなっています。「接触者数」は多いが「セッション滞在時間」は少ない、つまり水曜日は平均ページ滞在時間が少ないか、1セッションあたりの滞在ページ数が少ないかどちらかの特徴があると思われます。

「RedMeasure」では総合サマリー上から「1セッションあたりの平均滞在ページ数」を見ることが出来ますので8月の数値をグラフにすると次の様になります。

             日別1セッションあたり滞在ページ数 8

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 水曜日の視聴の特色として、セッションあたりの視聴ページ数が少ない事が分かります。水曜日の視聴動向としてはサイトの更新を期待したユーザがビデオリサーチのTOPページを視聴し、そこで更新されている「種目別高世帯視聴番組10」を確認して満足し、サイトを抜けてしまっているために全体的な「1セッションあたり平均視聴ページ」を少なくしているのではないでしょうか?また、もしかすると水曜日のTOPページの「平均ページ滞在時間」は他の曜日より滞在時間が長いかもしれません。この仮説を実証するためには8月のTOPページの「平均滞在ページ」を確認すれば判断できますが、残念ながらビデオリサーチのTOPページにはCGI対応のスクリプトを入れてデータを収集する仕組みにしていた為に、TOPページの滞在時間を収集していませんでした。TOPページはサイトの玄関口となるために出来るだけユーザ側の負担を少なくしようとした為にCGI対応のスクリプトで運用していたのです。

「RedMeasure」ではページ毎に挿入するスクリプトをCGI対応村Javaアプレット対応にするかお客様のご意向によってご選択いただけます。Javaアプレット対応のスクリプトを挿入した場合にユーザにかける負荷は前月号に記載してありますので、そちらをご参照下さい。

 今回はトライアルからの考察として「接触者数」「滞在時間」を中心に見てきましたが、まだまだ「RedMeasure」にはユニークな指標がありますのでそれは次回にご紹介いたします。

「RedMeasure」に閲しましては、お試しのトライアルサービスも常時お受けしております。お気軽にお問い合わせ、お申し込み下さい。なお、「RedMeasure」の仕組みについてはhttp://www.vrnetcom.co.jpにてご紹介しております。

株式会社ビデオリサーチネットコム 松本圭一 (matsumoto@ vrnetcom.co.jp)

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