~インターネットオーディエンス全数トラッキング調査~ RedMeasureトライアル結果から(第3回)

VRDigest編集部
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※本記事は2000年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 

 サイトの依頼によりインターネットのユーザ側からブラウザベースで測定する受注調査、「全数トラッキング調査システムRedMeasure」について、今回もビデオリサーチのサイトの結果を元に、指標説明とそこからの考察についてご説明いたします。

◆出口/入口ページ

 延べ視聴ページ(ページビュー)の数だけでは、ページの持つ力というのは測れません。例えばユーザから最初にアクセスされるページというのは、「お気に入り」に登録される可能性の高いページ、つまり集客力の高いページと見ることもできます。反対にユーザにとってそのサイト内で最後にアクセスされたページというのは、そのページからユーザがサイトを離れていったという事で、そこがユーザの求めている情報が掲載されているページであった、もしくはユーザが離れるという構成上問題があったという事かもしれません。「出口/入口ページ」という指標は、文字通りそのサイト内でどこが玄関(入口ページ)となっているか、どこが出口となっているかを見る指標です。それではビデオリサーチの8月の「出口/入口ページ」を見てみましょう。

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 前ページの結果をご覧いただくと、ビデオリサーチのサイトの特徴として、TOPページに主要な情報がほぼ掲載されていることもあり、70%を越えるユーザがTOPページからサイトに入ってきます。また同様に出口ページも、70%を越えております。つまり、ビデオリサーチのサイトはTOPページだけ視聴してサイトを離れるユーザが多いとみられるか、この事を確認するために次に「経路分析」という指標を見てみましょう。

■経路分析

この指標は、サイト内でユーザがどのような順番でページの視聴を行うか、つまりサーフィン状況を表す指標で、ベスト20のパターンを洗い出します。実際のRedMeasureのレポートをご覧下さい。

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 ビデオリサーチサイトの8月全体の「経路分析」を見てみると、最も多い経路の1位と2位は、TOPページだけ視聴してサイトを離れているケースで(VRのサイトはhttp://www.videor.co.jp/とhttp://www.videor.co.jp;index.html/は同じページです)、2つを合わせると約60%はTOPページだけの視聴となります。TOPページに主要な情報を盛り込む事はユーザを引きつけるとうことでは有効かもしれませんが、他のページへの拡がりを誘因していないということでは検討を要する問題と言えます。VRのサイトはTOPページに集約される傾向が有るために、この様に単純な見方しかできませんが、一般的にはさきほどの「出口/入口ページ」とこの「経路分析」を利用することにより、ユーザのサイト内での視聴動向を把握することができ、コンテンツの内容やページの編集などの見直しに役立てられます。     ユーザのサイト内での動向は大まかに把握できました。それではこのサイトの視聴者はどこから来たのかを次に見てみましょう。

◆流入

 ご存知の用にインターネットの世界はYahooに代表されるような検索サイトや、企業情報を網羅、掲載しているサイトがあり、他サイトへのリンクも当然の様に行われています。またバナーを他サイトに掲載して、自サイトへユーザを引き込む方法も使われており、このようにサイトへの流入経路は沢山あります。RedMeasureではこの流入経路をページ別、及びドメイン別に見ることが出来ます。この指標により、自サイトにとって集客力のあるポータルサイトはどこなのか、そしてバナーやリンクの効果を見ること等が出来ます。次の表はビデオリサーチサイトに入ってきたドメイン別の割合です。

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 表はベスト20まで掲載していますが、実際はベスト50まで確認出来ます。YahooのTOPページからの流入が26%、同じYahooの企業情報ドメインから22%、サーチYahooから約9%とYahooからの流入が60%と5人のうち3人がYahooからの流入であり、ビデオリサーチサイトは現時点ではyahooの影響が強いと言えるでしょう。

 但しこれはビデオリサーチのサイトに見られる現象であって、サイトによってYahooの影響力は全く異なります。サイトによってはLycosやFresheeyeなどの検索サイトが上位に食い込むことも多々見られます。

 サイトへの流入は勿論バナーやリンクや検索サイトなどによるものばかりではありません。「お気に入り」からのアクセス、ブラウザのスタートページとしてのアクセス、そしてダイレクトにアドレスを指定するアクセスもあります。RedMeasureではこの3つのアクセスの合計値を「ページ別流入」から見ることが出来ます。ダイレクトアドレス入力が含まれていますが、残りの2つのアクセスは「ロイヤリティーユーザ」と見ることが出来ますので、この数値を見ることにより自サイトのロイヤリティーユーザと思われるユーザの割合が把握できます。

 ビデオリサーチの4月から10月の月別の「ロイヤリティーユーザと思われる割合」は次のグラフの様になります。

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ほぼ3%から4%を推移しています。繰り返しになりますがこの数字の中にはダイレクトにアドレスを入力したユーザも含まれていますが可能性としてはアクセスユーザの30人に1人がロイヤリティーユーザである可能性が高い事になります。

 サイトの更新を行った後、そして今回紹介した出口/入口ページの実態、サイト内のサーフィン状況、流入元、ロイヤリティーユーザの割合といった指標は、1回だけの実態把握ではなく時系列に押さえていくことにより自社サイトの健康診断のバロメータになると言えるでしょう。キャンペーンを行った後に「接触者数」や「延べ視聴ページ」の伸びを確認するだけでなく、「ロイヤリティーユーザ」の伸びを疲許することには、マーケティング上欠かせない作業です。

 今回はトライアルからの考察として「出口/入口ページ」「経路分析」「流入」を中心に見てきましたが、次回はユーザの属性を見る指標をご紹介いたします。

 RedMeasureに閲しましては、お試しのトライアルサービスも常時お受けしております。お気軽にお問い合わせ、お申し込み下さい。なお、RedMeasureの仕組みについてはhttp://vrnetcom.co.jpにてご紹介しております。

                       株式会社ビデオリサーチネットコム 松本 圭一 (matsumoto@ vrnetcom.co.jp)

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