~インターネットオーディエンス測定~ WebPACデータ活用事例のご紹介

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※本記事は2001年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

Webユーザーのプロフィールを多角的に分析

 今回は私どもビデオリサーチネットコムの新たな分析システムWebPACのデータを利用した分析事例をご紹介致します。WebPACは、インターネットオーディエンス調査のパネルサンプルに対して実施した特性調査の項目を切り口としてWebへの接触状況を分析するシステムです。特性調査項目は、①他媒体への接触状況、②情報機器の所有・利用状況、③所有商品・欲求商品、④生活意識・購買行動などの多岐にわたるもので、

・Webサイトにアクセスしたユーザーのプロフィールを多角的に把握したい

・特定商品の所有・欲求者におけるWeb視聴状況を知りたい

といったWebマーケティング上のニーズにお応えするものです。

 今回ご紹介するのは、計200項目を超える膨大なWebPACの調査項目から、いくつかの事例をピックアップしたものです。

●図1:WebPACの概念図

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※WebPACについては本誌2000年1月号もご参照下さい。

◆生活意識とWebサイトへの接触状況

 まずご覧いただくのは、生活意識・行動やライフスタイルを切り口とした分析事例です。

 図2はインターネットユーザーにおける海外や外国語に関する項目について、各々「当てはまる」と回答した人の割合をみたものです。インターネットユーザー全体の約7割の人が「海外旅行の経験がある」と回答しています。以下、「英語を勉強したい、または勉強中」とした人が67%、「海外の報道に興味がある」とした人が50%となっています。また、同様の項目で調査を行っているACR調査(2000年度・7地区計)と比べると、各項目ともインターネットユーザーの方が高いスコアとなっています。

 WebPACは、このような生活意識・行動やライフスタイル項目を切り口としたWebサイトへの接触状況の分析が可能です。ここでは旅行代理店、旅行情報、航空会社などの旅行関係のWebサイトへの接触者率(期間中に1回でも接触した人の割合)を海外旅行の経験者と未経験者で比較してみました。(図3)各サイトとも、海外旅行経験者のスコアが未経験者に比べて高く、特に航空会社(日本航空)のWebサイトでは約4倍の差があります。

●図2:インターネットユーザーの海外についての意識

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●図3:旅行関係サイトヘの接触者率比較 -2000年1月22日~2月18日の4週間のデータ-

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◆広告への関心度

 次に広告への関心度とWeb接触状況の関係をみてみます。ここでは「証券」関係の広告に関心がある人たちの例をご紹介します。図4は証券関係の広告に関心があると回答した人の割合です。20才以上のインターネットユーザーでみると、関心があるとした人が6%となっています。これを性年齢別にみると、最も関JLが高いのが男性50才以上の層で、約12%となっており、男女とも年齢層が高いほど関心度も高くなることがわかります。

 また、証券関係の広告の認知経路を尋ねたところ、新聞が52%と最も高く、次いでインターネット(47%)、雑誌(33%)、テレビ(27%)となります。

 一方、証券関係の広告関心者におけるWeb接触状況について、金融関係の情報サイトをみると、Yahoo!ファイナンス(quote.yahoo.co.jp)の接触者率が19.4%(パネルユーザー全体では5.4%)、日経マネー情報(money.Nikkei.co.jp)が5.7%(全体では1.1%)と、証券関係の広告関心者においては、各サイトとも3~6倍程度接触者率が高くなっています。

(図6)

●図4:インターネットユーザーの証券関係の広告への関心度(性年齢別)

    ※20才以上の回答者で集計したもの

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●図5:証券関係の広告の認知経路

     ※証券関係の広告に興味があると回答した人におけるスコア

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●図6:金融関係サイトの接触者率比較 -2000年1月22日~2月18日の4週間のデータ-

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◆商品・サービスの利用とWeb接触

 続いて商品やサービスの利用状況による分析事例として、証券取引等のオンライントレードの利用意向をとりあげます。

 図7はビジネス・金融系の雑誌の閲読状況について、オンライントレードの利用意向の有無による閲読率の比較を行ったものです。各雑誌ともオンライントレード利用意向者の閲読率が非利用意向者を上回っており、特に金融マネー情報専門誌である「日経マネー」、「あるじゃん」などでは、7~10倍程度高くなっています。

●図7:ビジネス・金融関係の雑誌の閲読状況

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 次に、オンライントレード利用意向者における証券会社サイトへのアクセス状況についてみたのが図8です。ここではパネル全体との比較をしています。各社サイトともWebユーザー全体に比べて3~4倍程度接触者率が高くなっていることがわかります。

●図8:証券会社Webサイトの接触者率比較 -2000年1月22日~2月18日の4週間のデータ-

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◆メディアミックス効果の事例

 最後に、インターネットと他媒体とのメディアミックス効果についての考察を行ってみたいと思います。図9は新聞社が運営するWebサイトの接触者率、及び新聞の閲読率を集計したものです。これをみると、Webサイトの接触者率では、A>B>Cの順となっており、反対に新聞の閲読率ではC>B>Aの順となっています。また、新聞閲読者における同じ社のWebサイトの接触者率をみるとB新聞社のスコアが最も高くなります。

●図9:新聞社Webサイト接触者率、及び新聞閲読状況 -2000年1月22日~2月18日の4週間のデータ-

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 また見方を変えて、Webサイトと新聞との接触の重複状況を表したのが図10になります。いずれもWebサイト、または新聞のいずれかに接触した人を100%としたときの「Webサイトのみ接触」、「Webサイト・新聞の両方に接触」、「新聞にのみ接触」した人の割合です。

 前述した、新聞閲読者におけるWebサイトへの接触率が最も高かった新聞Bをみると、「Web+新聞」接触者のうちの約12%が、Webサイト、新聞の両方に接触しています。しかし図のように3社とも新聞とサイトとの重なり具合は大きくありません。サイトの展開により新聞社として新しい顧客が開拓されていますが、一方で今よりWeb接触を高めるためには、まず自社の新聞閲読者をサイトに誘導する手だてが必要ともいえます。

●図10 新聞社のWebサイト接触と新聞閲読の重複状況

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◆さいごに

 WebユーザーのプロフィールやWebユーザーマーケットの多角的な把握、また、特定商品やサービスのユーザーにおけるWebサイト接触状況の把握、という双方の視点からの分析を可能とするのがWebPACの最大の特徴です。Webマーケティングのあらゆるシーンで、的確な情報提供を可能とするソリューションとして幅広くご活用いただけるものと確信しております。

     ■WebPAC特性調査実施概要■

 調査対象  :ビデオリサーチネットコムオーディエンス調査協力者

 調査方法  :郵送調査

 調査時期  :2000年11月(今後も年1回実施予定)

 調査協力率 :約75%

                   株式会社ビデオリサーチネットコム 江村 謙太郎

                               (emura@vrnetcom.co.jp)

■お問い合わせ先■

株式会社ビデオリサーチネットコム

 TEL:03-5540-6502 E-Mail:info@vrnet.co.jp

または、株式会社ビデオリサーチの営業担当者までお願いいたします。

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