~インターネットオーディエンス測定~日本・韓国共同開催ワールドカップ2002におけるインターネット利用状況

VRDigest編集部
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本記事は2002年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 今回は、2002FIFAワールドカップTMにおける、インターネットの利用状況についてご紹介敦します。ワールドカップ開催されていた6月の1ヶ月間は、テレビ・新聞をはじめとする各メディアもすっかりワールドカップ中心の感がありました。日本代表も目標であった決勝トーナメントへの進出を果たし、日本中の注目を集めました。

◆主要スポーツ・サッカー関連サイトのアクセス状況

 最初にご紹介するのはワールドカップ期間中の主要スポーツ・サッカー関連サイトのアクセス状況です。(次ページ・表1/家庭内パソコンユーザーによるアクセス)

 まずFIFAワールドカップTMのオフィシャルサイト(fifaworldcup.yahoo.com)のアクセス状況をみると、期間中に推定274.3万人がアクセスしています。これは全ユーザーの13.8%にあたります。このサイトは試合情報、ワールドカップの歴史、開催国である日本や韓国の情報など様々なコンテンツが用意されていました。大会運営団体のサイトをみると、日本側の2002FIFAワールドカップ日本組織委員(jawoc.or.jp)は110.2万人、韓国側のKOWOC(2002woddcupkorea.org)には14.2万人のアクセスがありました。

 次に、新聞・雑誌などメディア系サイトのアクセス状況をみてみましょう。各サイトともチームや選手の詳しい情報やリアルタイムの試合の途中経過など様々な工夫を凝らしたサイトも多く、ユーザーの注目を集めました。まず、新聞社系のサイトがワールドカップ向けに用意したサイトをみると、公式スポンサーでもあった朝日新聞(www2.asahi.com/2002wcup/)には60.4万人(3.0%)がアクセス、また読売新聞(www.yomiuri.co.jp/wcup2002/)は33.2万人、日本経済新聞(sports.nikkei.co.jp/soccer/)

は30.0万人のアクセスがありました。

 ワールドカップ以外も含めたスポーツ関連情報のサイトをみると、Yahoo!スポーツ(sports.yahoo.co.jp)が420.2万人と全ユーザーの約20%がアクセスしています。スポーツ新聞社系のサイトでは、日刊スポーツ(nikkansports.com)が179.5万人、スポーツ報知(www.yomiuri.co.jp/hochi/)が167.4万人となっています。また、スポーツ情報の専門ポータルサイトであるスポーツナビ(sportsnavi.com)には96.8万人のアクセスがありました。

●表1:スポーツ・ワールドカップ関連情報サイトのアクセス状況

 集計対象期間:5月27日(月)~6月30日(日)/家庭内PCによるユーザーにおけるスコア

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・推定接触者数:期間中に当該サイトに接触(1回以上)した人数の推計値

・接触者率:期間中にインターネットを利用したユーザーのうち、当該サイトに接触(1回以上)した人の割合

◆出場国の国内キャンプ地開設サイトヘのアクセス状況

 次に紹介するのは出場国の国内キャンプ地開設サイトのうち、特徴的な動きを示した2つのサイトです(図1)。

 カメルーン代表のキャンプ地であり、キャンプ情報の提供を行っていた「中津江村役場ホームページ」(vill.nakatsue.oita.jp/)は、カメルーン代表の来日が当初予定の5月19日から大幅に遅れ、ワイドショーなどで大きく取り上げられたこともあり、開幕前週(5/20~5/26)に期間中最大となる2.9万人のアクセスを集めました。

 一方、開幕前は大きな注目を集めなかったものの、大会が進むにつれ徐々にアクセスを増やしたのがイングランド代表のキャンプ地である「淡路島津名町ホームページ」(tsuna-cho.jp)です。

 イングランド代表が5月26日にキャンプを開始すると、ベッカム選手の人気が大会期間中うなぎ上りであったこともあり、徐々にアクセスを増やし、イングランド代表の大会最後の試合となった6月21日のブラジル戦を含む6/17~6/23週に大会期間中最大となる2.4万人のアクセスを集めました。

●図1:キャンプ地サイトのアクセス状況(中津江村役場/津名町役場ホームページ)

   集計対象期間:5月13日(月)~6月30日(日)/1週間ごとの推定接角賭数の推移

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◆ワールドカップチケット申込案内サイトへのアクセス状況

 次にご紹介するのは、今回のワールドカップチケットの申込案内サイトである「fifaticket.com」へのアクセス状況です(図2)。

 今回のワーリレドカップではチケットの当日売り等はしないことになっていたこともあり、開幕前は1週間あたり5万人程度のアクセスで推移していました。

 しかし、ワールドカップ開幕翌日6/1に急速アイルランドーカメルーン戦の当日券等の追加販売が開始されると急速にアクセスを増やし、翌6/3~6/9の1週間では期間中最大となる103.7万人がアクセスしました。

 またこの期間の推定視聴ページ数は2億3237.6万ページとなり、全ドメイン中Yahoo!Japan(yahoo.co.jp)次ぐ2番目のアクセスを集めました。追加販売開始以降、アクセスが集中し接続が困難な状況が続いたことで多くの人が繰り返しアクセスを試みたことを裏付ける形となっています。

●図2:チケット案内申込サイト「fifaticket.com」のアクセス状況

  集計対濠期間:5月13日(月)~6月30日(日)/1週間ごとの推定接触者数の推移

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◆「日本対ロシア」戦・放送時間におけるテレビとインターネットの利用状況

 最後に日本代表がワールドカップ史上初めての勝利を飾った「日本対ロシア」戦が行われた6月9日(日)のインターネット利用状況について、テレビ視聴状況とあわせてご紹介いたします。

 まずテレビの視聴動向から見てみましょう。「日本対ロシア」戦の世帯視聴率(関東地区:ビデオリサーチ調べ)は、歴代のサッカー給合1位となる66.1%を記録しました。同日の総世帯視聴率(HUT)をみると(図3)、試合が行われていた20時台から22時台にかけて80%以上の世帯でテレビが視聴されていました。前週の同時間帯に比べて10ポイント以上高くなっており、この試合に対する関心が非常に高かったことがわかります。

 一方、インターネットの利用状況をみると、試合が始まる直前(20時頃)までは前週と同じような傾向でしたが、試合が開始されると利用者数は徐々に減少しテレビの試合中継に関心が移る様子がうかがえます(図4)。ハーフタイムに入るとアクセスが急増しますが、試合後半が始まると再び利用者数が減少し、試合終了直前には最も利用者数が低くなります。この時間帯は前週では1日の中でも最も利用者数が多くなる時間帯であり、試合時間中はテレビに主導権を奪われる形となりました。

 試合の終了後はアクセス者が急激に増加し、試合終了後、30分ほどで前週の水準となります。試合の結果やリリースなどをインターネットで確認している様子もうかがえます。

●図3:2002年6月9日(日)19時台~23時台のテレビ視聴状況(前週との比較)

  ・全局世帯視聴率(HUT・5分ごとの集計・関東地区)

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●図4:2002年6月9日(日)19時台~23時台のインターネット利用状況(前週との上戯

 ・推定接触者数(Web全体・5分ごとの集計)

 ・家庭内のPCによるインターネット利用者によるスコア

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                   株式会社ビデオリサーチネットコム 江村 謙太郎

                               (emura@vrnetcom.co.jp)

■お問い合わせ先■

株式会社ビデオリサーチネットコム

 TEL:03-5540-6502 E-Mail:info@vrnet.co.jp

または、株式会社ビデオリサーチの営業担当者までお願いいたします。


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