ニューメディア事情(7)―パソコン通信―キャプテン、ネットワーク利用などの使い方

VRDigest編集部
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本記事は1986年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

 これまで職場や家庭に普及したパソコンは400万台ともいわれている。

 ニューメディアとしてのパソコン通信は、高速で、多方向通信が可能なこと、ディジタル統合性をもつなどの特性がある。

 普及台数が400万台を越えたことや、上記のようなパソコン通信の特性を生かし、最近、パソコンネットワークが注目され、ニュービジネスとして期待されている。

 そこでパソコン通信をみてみることにした。

 企業中心で開発が進んできた各種ニューメディアの中で、このパソコン通信は、ハードは市販のパソコンとネットワーク機能を使用し.ソフトは個人レベルの情報が中心というプライベートなメディアである。

 このパソコン通信、60年の電気通信法改正以来、各地で実験が始まり、今年になって一斉に正式運用が開始された。電話回線を使用するのが一般的であるが、CATVの回線を使用したり、個人レベルではアマチュアの衛星を利用しようという詰もある。

 このパソコン通信は、個人的な趣味の延長といったところにも、他のニューメディアと考え方の異なるところがあるのではないかと思う。

 キャプテンなどは家庭へはそれほど多く浸透していない。これは利用者のニーズと情報提供者のソフトに対する認識度の違いと思われるが、企業レベルで個人個人のニーズに対応していこうというのは所詮無理なことなのだろう。

 その点からみるとこのパソコン通信は、個人レベルの利用を、通信ネットワークを使って趣味の仲間を広げたといった感じである。ただこれにも企業レベルの情報も加わりつつある。

 パソコン通信は大きく分けると、2つの使い方がある。1つはキャプテンや文字放送などのように、センターに蓄積された情報を収集すること、もちろん個人レベルで情報を蓄積することも修正することもできる。これは時間を指定せず、いつでも利用でき、1つの情報を何人ででも共有でき、情報交換やゲームソフトなどに使われるケースが多いようだ。

 もう1つの使い方は、パソコン同士をジョイントすることである。これは情報交換を個人同士で、プログラムの交換なども、フロッピーディスクや、テープなどを媒介せずに交換しようという、いわばコンピュータのオンラインと同じである。

 このシステムは個人個人が、いままで利用していたものがネットワークできるということで、メリットは大きく今後の動向が期待される。

(新規事業開発部 森 一美)

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