『2001年度テレビ広告出稿の動向』~CM素材件数、CM秒数、素材件数別広告主社数など)~2001年4月~2002年3月データより

VRDigest編集部
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本記事は2002年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。

1.月別新素材件数〔関東・関西1名古屋地区民放15局全体〕

 関東・関西・名古屋いずれかの地区で新しく出稿した作品数(新素材件数)をみると1999年度は年間合計で24,297作品が新しく放送されましたが、2000年度は364件減少の23,933作品、2001年度は更に減少し1999年度に比べ1,089件マイナスの23,208作品となっています。

 上半期は前年に対して98.7%で1.3ポイントの減少となっていますが、下期は不況の影響も大きく、前年比95.3%と前年を大きく下回っています。

 新素材件数は4月、7月、10月、1月にピークがあります。2001年度を業種別にみると4月では「食品・飲料」「薬品」「住宅・琴軌「金融・保険業」が年間で最も多くの新素材が出ています。

7月では「卸売・百貨店」「サービス・娯楽」、10月では「化粧品・洗剤」「衣料・身廻品」「出版」「輸送鮮軌、1月では神社、仏閣を含む「その他」の新素材が多くなっています。

【図表1】月別新素材件数の推移

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(注)・3地区で重複出稿のあった素材は1件としてカウントしています。

   ・テレビ局の広報CMは除いています。

   ・素材(作品)の区別については弊社の広告統計上区別しているもので、制作者側での区別とは   一致しない場合があります。

2.商品種類別出稿全素材件数〔上位20商品種類〕

(新素材に加え以前より出稿の素材も含めた全素材件数)

 新作品に加え以前から放送されている作品を含め2001年度の年間全素材数を商品種類別にみると、3地区ともに商品の特性から「CD・LD・DVDソフト」が最も多く、次いで「玩具・テレビゲーム」「普通乗用車」の順になっています。また、「CD・LD・DVDソフト」「玩具・テレビゲーム」は各地区で素材数、出稿秒数共に前年を上回り、好調さを示しています。

【図表2】商品種類別全素材件数

    (2001年4月~2002年3月)

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「普通乗用車】は3地区ともに、素材数は前年に比べ減少しているものの出稿秒数は前年を上回っており、1素材あたりの放送秒数が増えた形になっています。

 このような傾向は「普通乗用車」の他、関東・関西地区の「飲食業」や名古屋地区の「官庁・自治体」で見られます。

 一方、「ビール・発泡酒」など競争の烈しい商品種類では3地区とも素材数は増加しているものの、出稿量はほぼ横ばいで、各社が新製品や新素材を投入するものの、総出稿量にはあまり変化がない結果となりました。

「郵便・電信・電話」は3地区とも素材数、出稿秒数が大きく減少し、ひきつづき厳しい状況が推測されます。

3.広告主別出稿全素材件数〔上位20社〕

(新素材に加え以前より出稿の素材も含めた全素材件数)

 2001年度の出稿総素材数(作品数)を広告主別に見ると各地区ともに「花王」が最も多く、次いで「エイベックスディーディー」「集英社」「トヨタ自動車】の順になっており、素材数1位の「花王」は3地区とも前年に比べ素材数が増えていますが、出稿秒数は減少しています。

「CD・LD・DVDソフト」の「エイベックスディーディー」や「ソニーミュージックエンタテイメントジャパン」は3地区とも素材数、出稿秒数が増加し、好調さを示しています。

「東芝EMI」は素材数では関東、関西、出稿秒数では関東・名古屋地区で前年を割っています。

 また、3地区とも「ユニバーサルミュージック」が素材数、出稿秒数共に前年を大きく上回っているのは2001年1月に「ポリドール」「マーキュリーミュージックエンターテイメント」「キティレコード」を吸収した為と思われます。

 自動車関連の「トヨタ自動車」は3地区とも素材数は増加しているものの、出稿秒数は減少しています。一方「日産自動車」は3地区ともに素材数、出稿秒数を増加させ好調さを示しています。

 スーパーの勝組といわれる「イオン」も3地区で素材数、出稿秒数ともに大幅に増加しています。

「ハウス食品」は素材数が減少しているにもかかわらず出稿秒数が大きく増加しているのはフリースポットが増加した為と思われます。

【図表3】広告主別全素材件数

    (2001年4月~2002年3月)

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4.素材件数別広告主社数

 年間の広告主数を見ると、各年度ともに名古屋地区が最も広告主数が多く、次いで関西地区関東地区となっています。

 2001年度は各地区ともに前年に比べ広告主数が減少しています。

 そこで、年間で出稿されている広告主を、素材数別に5段階に分け、それぞれの広告主数の変化をみてみると、2001年度は前年に比べ3地区とも年間出稿素材件数が2~5件の広告主の減少が最も多くみられ、次に減少しているのは関東地区・関西地区で年間出稿素材が1件の広告主となっています。

 一方、名古屋地区では関東地区及び関西地区では減少の少ない6~10件の広告主が2~5件の広告主に次いで減少しており、1件の広告主はほとんど減少していません。

【図表4】地区別広告主の推移

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【図表5】年間出稿素材件数別広告主社数

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5.タレント別CM申出量〔関東地区上位20人〕

 2001年度のタレント別年間総CM露出量をみると、トップは「西村雅彦」で次いで「田中麗奈」「渡部篤郎」の順になっており身近感のあるタレントが上位にランクインされています。今年度はトップの「西村雅彦」や5位の「鈴木史朗」など前年度20位以内にランクインしていなかったタレントが10人、新たに登場しています。

トップの「西村雅彦」と2位の「田中麗奈】が親子役で出演したコミカルな「レオパレス21」のCM出稿に伴い、両者をそれぞれ前年度の27位から1位、17位から2位へと押し上げました。また、出稿の盛んな外資系生命保険である「アリコジャパン」に起用された「鈴木史朗」は87位から5位に、「阿部寛」は312位から8位にそれぞれランクインしました。

 最近出稿の目立つ銀行系消費者金融の草分け的存在である「アットローン」も出稿を増加させ、「ユースケ・サンタマリア」は128位から12位へと躍進しました。「ケイン・コスギ」は「ハウスバーモントカレー」の中で教師役で溌刺な動きを見せ、83位から17位へとランクアップをはたしました。最近癒し系の女医として注目されている「井川遥」も「アデランス」や他の広告主に起用され、前年度121位から20位へと急上昇しています。

【図表6】タレント別CM露出量(2001年4月~2002年3月関東地区)

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                     株式会社ビデオリサーチコムハウス  石川 一郎

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株式会社ビデオリサーチコムハウス

広告統計部 石川一郎までお願いいたします。

TEL:03-3536-5251 E-Mail:ishikawa@videocom.co.jp

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