2018年紅白歌合戦 夢の共演、大活躍の総合司会・・・見どころ満載、視聴者はどう見たか?

勝美恵一
テレビ・メディアソリューション部
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米津玄師のテレビ初歌唱、サザン&ユーミン夢の共演などが話題を呼んだ「平成最後の紅白」ですが、視聴者はどのように見ていたのかを視聴率から探ってみます。

<2018年のベスト10はW杯・五輪と紅白が独占>

昨年の番組平均視聴率上位10番組をみると、ピョンチャン五輪とサッカーW杯ロシア大会の中継が上位を占めています。上位に6本が入ったロシアW杯は、ベスト16に勝ち進んだ日本戦を中心に大きな盛り上がりを見せました。ピョンチャン五輪では、羽生結弦が2連覇を達成したフィギュアスケートの生中継が7位にランクインしています。そのような中において、紅白は4位と5位に入っており、世界的スポーツイベントに負けない注目を集めていたといえるでしょう(図表1)。

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<見どころが続いた今年の紅白>

今回で第69回を迎えた紅白歌合戦。過去30年の名シーンをプレイバックするオープニングを筆頭に、「平成」を振り返る演出も多く散りばめられ、見どころの連続でした。とくに中盤以降、朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の主題歌を担当した星野源、テレビ初パフォーマンスとなった米津玄師など人気歌手が立て続けに出演。そして終盤には松任谷由実がサプライズでNHKホールに登場、さらには締めくくりを務めたサザンオールスターズのライブで桑田佳祐とマイクを分け合い熱唱したシーンは、視聴者だけでなくその場にいた出場歌手も驚く夢の共演だったのではないでしょうか。平成最後の紅白にふさわしい豪華なステージに、心を動かされた視聴者も多かったはずです。

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今回の紅白の番組平均視聴率は、第1部・2部いずれも前回からスコアが上昇しています(図表2)。詳細をみると、1分以上視聴した世帯の割合は、第1部・2部ともに前回と同程度(図表3)ですが、視聴分数(番組をどれくらいの時間見たか)は前回より長時間視聴した世帯の割合が増加しており、平均視聴分数も前回から伸びています(図表4)。つまり、今回の紅白は、視聴した世帯の数は前回並みだったものの、各世帯が見た時間は長くなっていたことが分かります。サプライズや大物歌手の共演など見逃せないシーンが続いたことで、視聴者は画面に引きつけられ、長時間紅白を楽しんだと考えられます。

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また、総合司会は2年連続で内村光良が務め、今年もあらゆる場面で番組を盛り上げていました。第1部ではコント番組「LIFE!」のキャラクター"三津谷寛治"に扮して出演者にダメ出し、第2部ではDA PUMP 「U.S.A.」で全力のダンスを披露したかと思えば、直後にはかつてフジテレビの「笑う犬」シリーズで人気を博した"ミル姉さん"として登場するなど、司会進行の枠を超えた大活躍をみせました。「ウッチャン、次は何を見せてくれるだろう?」という期待感も、視聴者を長時間引きつけた要因といえるかもしれません。

<次の時代の紅白にも要注目>

 今回の紅白には、前述した米津玄師に加え、若者からの人気が高いあいみょん、NHKのロシアW杯中継のテーマ曲を手がけたSuchmosらも初出場しており、気鋭のシンガーも多く登場していました。また、昨年12月に開始したばかりのBS4K・8Kでも早速生放送が実施されるなど、新たな取り組みも始まっていました。

平成が幕を閉じ、新しい時代を迎える今年の紅白はどんな話題を提供してくれるのか、今から大晦日が楽しみです。

この記事はオリコン「コンフィデンス」(1月21日号)で掲載された内容を当社で編集したものです。

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