年初めの風物詩!? 「芸能人格付けチェック!」高視聴率の理由は?

柿倉 樹
テレビ・メディアソリューション部
柿倉 樹
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「芸能人格付けチェック!」(朝日放送(ABC)制作/テレビ朝日系列)は15年連続でお正月に特番として放送されているのはご存知ですか。2019年元日放送の世帯視聴率は歴代最高を記録しましたが、長寿番組でありながら記録更新をし続けるパワーの要因を探ります。

お正月の風物詩
「芸能人格付けチェック!」は2005年から15年連続でお正月に放送されています。出演者は、「一流芸能人」としてチームを組んで2択(3択)の問題に挑戦。正解すれば「一流芸能人」が維持されますが、不正解だとランクがダウンします。また、ランクが下がるほど番組内での扱いも下がり、最も下のランクの「映す価値なし」まで下がったチームは、特殊技術によって画面から消されてしまいます。お題のオモシロさは言うまでもなく、正誤に一喜一憂する芸能人の素の表情が見られることもこの番組の特色と言えるでしょう。

世帯視聴率は番組歴代最高を記録
2019年元日放送の「芸能人格付けチェック!」の番組平均視聴率(関東地区)は、番組歴代最高の19.7%を記録しました(図表1)。5年前の2014年放送の世帯視聴率は16.6%と、この時点でも高視聴率ではあるものの、今年の放送はそれよりも3ptも上回りました。「テレビ離れ」と言われる昨今、「格付けチェック」のような長寿番組が歴代最高視聴率を記録するのは非常に珍しいといえるでしょう。2019年の放送が歴代最高視聴率を記録した要因は何か、各種視聴率データからみてみましょう。

【図表1】「芸能人格付けチェック!」(テレビ朝日系列) お正月特番の視聴率上位番組
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歴代最高視聴率の要因は「長く見られた」こと
番組を少しでも見た世帯(1分以上見た世帯)の割合は、2014年は45.2%、2019年は39.4%と2014年の方が上回っています (図表2)。しかし、どれくらい見たのか(平均視聴分数)をみると、2014年は66.2分に対して、2019年は90.1分と2014年より約24分も長くなっています(図表3)。視聴率は「番組を見る世帯が増える」または、「番組を見る世帯の視聴時間が長くなる」ことで高くなりますので、2019年放送の「格付けチェック」は、後者の要因で高視聴率になったといえます。つまり、視聴者を飽きさせず「じっくり長く見られる内容だった」ことを意味しています。

【図表2】1分以上視聴割合(関東地区)
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【図表3】平均視聴分数(関東地区)
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格付けチェックの主役!?GACKT&YOSHIKI
2019年放送の「格付けチェック」には、欅坂46や千鳥、志村けんなど幅広い年代のタレントが出演していました。
その中でも、特に注目が集まったのは個人での連続正解記録を持つGACKTと、2年連続で彼とタッグを組むYOSHIKIでしょう。昨年の番組」終了時点で、GACKTの連続正解記録は55まで伸びており、この記録がさらに続くのか、もしくは積み重ねた記録が今回で崩れてしまうのかに注目した視聴者は少なくないはずです。また、GACKTと同じく連続正解中のYOSHIKIは、正解発表を待っている間にお菓子を食べ続ける姿が話題となり、画面にはYOSHIKIが何個お菓子を食べたかを数える「お菓子カウンター」が表示されるという絶妙な編集に釘付けになった人も多かったのではないでしょうか。

シンプルで楽しみやすい番組構成に加え、幅広い出演者や連続正解記録を持つGACKT、クイズ以外のところでも注目を集めるYOSHIKIの存在が「番組をより長く見る」ことにつながったといえるでしょう。
次の「格付け」もどのような展開になるのか、楽しみです。

この記事はオリコン「コンフィデンス」(2月11日号)で掲載された内容を当社で編集したものです。

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