MESSAGE

採用メッセージ

時代に応じた価値ある情報を

当社代表取締役社長執行役員 望月渡が就職活動中のみなさんに、当社事業のこと、就職活動のアドバイスなどお話しします。

テレビの価値を正しく表現する

当社のメインビジネスはテレビ視聴率事業です。1962年にテレビの視聴率を調査する会社として発足してから半世紀以上が経過しました。デジタル化が進む中、テレビの見られ方は変化していますが、テレビの影響力は非常に大きいです。昨年の例でいえばラグビーW杯が顕著ですが、全国で日本対南アフリカ戦を視聴した人数は約5,971万人、日本代表戦5試合いずれかのリアルタイム視聴者は日本全国で推計約8,731万人いました。これだけ短期間にこれだけの人数が同時に接するメディアはテレビだけです。

また、スポーツ以外でも、そのような事例には枚挙にいとまがありません。たとえば、2019年10月12日の台風19号 が日本に直撃した時のニュース番組が高視聴率を記録しました。 多くの人が台風の心配をして、テレビで情報を得ようとしたことがわかります。
このようにスポーツや報道のようなライブ性を重視するテレビコンテンツは広く国民に必要とされていることがわかります。そのニーズは2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を迎えて益々高くなるでしょう。

我々はタイムシフト視聴(録画での視聴状況)も測定しています。ドラマやアニメ、映画をはじめとするコンテンツがタイムシフトで楽しまれているということも数値化しているのです。これまでテレビの価値を正しく表現し、さらにその価値を高めるための活動をしてきましたし、今後もしていく必要があると考えています。加えて、デジタルメディアでも新しい価値が生まれてきています。テレビに軸足を置きながら、デジタルでの視聴状況も明らかにしていきます。

価値ある情報をいち早く察知する

当社には視聴率以外にも事業があります。それはテレビ以外のメディアの接触状況を測定するビジネスや、広告の露出状況・接触状況を明らかにする広告統計ビジネス、ネットとテレビの接触状況や相関関係を測定するビジネスなどです。

当社はお客様からの課題を解決するために個別でカスタマイズの調査をするだけでなく、多くの企業や生活者のお役にたつように、自主的に調査をする事業を展開しています。調査会社としてはユニークな存在といえるでしょう。創業以来当社にしかできないこと、当社に期待されていることを継続的に実施してきました。視聴率をはじめとした当社のデータの多くは、物事の基準となる"ものさし"のような役割を果たしています。

しかし、時代の変化とともに、当社に求められる役割や測定領域は変わってきています。特に、昨今のネットメディアの台頭、デジタル化による大規模データの出現などによって、当社を取り巻く環境は大きく変わりました。そこで当社は未来を見据えて新しい事業にも取り組んでいます。鍵となるのはデジタルトランスフォーメーション(以下DX)です。DXがいかに重要かということは、マーケティングリサーチの世界だけの話ではなく、世の中的にも当然の流れになっています。今後、より一層DXに注力していきます。

当社はシンボルマークとして「啄木鳥(キツツキ)」を採用しています。それは、啄木鳥は木をたたくことで木の中にいる虫を察知できる能力があるためです。啄木鳥のように、時代時代に応じた価値ある情報をいち早く察知し調査・集計・分析する、そして編集・提供する、それが我々のミッションでもあります。啄木鳥は、私たちの仕事をあと押ししてくれるシンボルと言えるでしょう。

▼啄木鳥を当社のシンボル化して約20年。「ヅッキィ所長」やAIキツツキロボ「ツッキィ」というキャラクターも誕生。

当社が社会に貢献できること

当社は数字を用いて、メディアの真実の姿を正確に伝えようとしています。情報の正確性は当社の生命線です。デジタル化することによって、世の中には数多くの情報があふれるようになりました。その中で、正確な数字、信頼される数字とは何か?ということを日々考えています。間接的にではありますが、情報産業の健全化に対して貢献していくような事業を展開していきたい、そう考えています。

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もっと広い概念でいうと、SDGsを意識した経営も心掛けています。特にSDGsの5番目の「ジェンダー平等を実現する」です。当社では毎年男女の採用人数が約半々になっており、採用面においても男女の不平等はありません。また、世の中的には男性の多い部門であるITや営業の局長は現在女性が担っています。少し角度は違いますが、「ひと研究所」という生活者を研究する部門では、女性の日々の「もやもや」の研究をして、その知見をもとに課題解決のための提案をしていたりもします。また、社内で「労働環境改革プロジェクト」を立ち上げ、「在宅勤務」や「男性の育休推奨」など、性別関係なく働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。

ビデオリサーチグループはSDGsに取り組んでいます

当社が求める人材と就職活動のアドバイス

我々は、正確に迅速に事実を捉えるため調査をする、そして測定された事実(数字)をもとに分析してお客様に提供することがメイン業務です。一方で、既存のビジネスがこの先も永続するとは思えない不透明な時代だからこそ、新規の事業領域にも積極的に取り組みたいと考えています。そのような社としての方向を鑑みて、正確性や信頼性を大事にできるというベースがあったうえで、新しい考え方や取り組みにも積極的にかかわってくれるようなチャレンジする精神をもっている方を求めています。我々は、従来の事業領域をさらに広げたい、そのうえで若い人の力は非常に重要です。

就職活動においては、自分が本当にやりたいことをストレートに話してほしいです。私自身の就職活動でも経験がありますが、周囲の情報を聴いて面接で「こう答えるのがいい」と面接用の自分自身を作ってしまいがちです。ですが、もっと自分の原点に戻ることが重要だと今は思います。本当にやりたいものは何なのか?もっと自分自身に問うてほしいのです。

人は100人いたら100種類の個性があります。「こんなことを言ったらいけないのでは」という考え方ではなく「自分だったらこう思います」と伝えてほしいです。そのためには自分というものを深く分析しておかなければいけないと思います。でも、自分がやりたいことをみつけるのは難しい。それを見つけるためには多くの人と話をすることが大事です。めげることもあるかもしれませんが、人と話をしてみて、自分を掘り下げることは将来の役に立つし、自分探しにもなると思います。

自分というものをしっかり分析できて、かつそれを表現する力が必要です。つたない伝え方だったとしても、伝えようとする気持ちが一番重要だと思います。これは就職活動だけでなく、皆さんがこの先生きていくうえでも非常に大事な力となるはずです。頑張って下さい。(談)