ニュースリリース

プレスリリース

withコロナの日常が1年経過、昨年同時期より減少するも、生活者の「不安」や「ストレス」が再び増加傾向

株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:望月 渡)は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活者の状況について、「ACR/ex調査」より結果をまとめましたのでお知らせいたします。
繰り返される『緊急事態宣言』の発出と解除の中で、2020年4月以降、生活者の意識はどのように変化しているのかについてご紹介いたします。

今回のリリースのポイント
2021年4月、新型コロナウイルスに対する「不安」が高いのは「仙台(48%)」「関西(43%)」
首都圏における2021年4月の"とても不安(34%)"は3月に比べ21ポイント(以下pt)増加
首都圏の新型コロナウイルスによる「ストレス」は感染者数最多の今年1月より4月の方が高い
※2021年3月・4月スコアは速報値にて掲載しています。

【不安について】
◇2021年4月、新型コロナウイルスによる「不安」が高いのは「仙台(48%)」「関西(43%)」

<新型コロナウイルス感染に対する「不安」>
・2021年4月における「新型コロナウイルス感染」に対して「とても不安」と回答したのは7地区*平均で37%。昨年同時期よりは 減っているものの、未だ多くの人が強い不安を感じている。
・地区別では、独自の緊急事態宣言を発出した「仙台(48%)」と、感染者数拡大が著しい「関西(43%)」の回答が4割以上と高く、 調査時に感染状況が深刻なエリアは特に不安が強かったことがうかがえる。(図表1)

*7地区:東京50㎞圏、関西、名古屋、北部九州、札幌、仙台、広島

press20210511_zu01.png

◇首都圏における2021年4月"とても不安(34%)"は3月に比べ21pt増加

<新型コロナウイルス感染への「不安」推移>
・首都圏(東京50km圏)は2021年4月"とても不安"が34%、1か月前の3月とくらべて21pt増加している。
東京都の感染者数増加が加速した2020年12月(18%)、2021年1月(22%)の頃よりも、10pt以上高い(図表2)

press20210511_zu0002.png

【ストレスについて】
◇首都圏での新型コロナウイルスによる「ストレス」は感染者数最多の今年1月より4月の方が高い

<新型コロナウイルス感染と「日常生活のストレス」>
・新型コロナウイルス感染に対する「日常生活のストレス」を見た場合、首都圏の「とてもストレスを感じる」の回答は27%となっており、新規感染者数が過去最多を記録した今年1月(23%)よりも4pt高くなっている。
・「とてもストレスを感じる」「すこしストレスを感じる」の合計では1月から4月まですべての月で7割を超えており、 日常的にストレスを抱える生活になっている様子がうかがえる。(図表3)

press20210511_zu0003.png

新型コロナウイルス感染拡大が起きた1年前と比べると、テレワーク環境の整備や感染対策商品の普及と拡充など、自衛手段が整いつつあるものの、生活者の「不安」や「ストレス」は感染者数の増減や緊急事態宣言の発出などの影響を受けて、変動している様子が調査結果からうかがえます。
ビデオリサーチは、今後も生活者の意識や変化を捉えることで、マーケティング課題の解決やコミュニケーション活動の一助となるよう、努めてまいります。

<過去の「ACR/ex新型コロナウイルス感染症における生活意識調査」に関するレポート>
「コロナ禍」で生活者が消費している"モノ"と"コト"(2020/05/13)
「コロナ禍」で生活者の意識は"新しい生活"へ~ニューノーマル時代の兆し~(2020/06/18) 
『生活満足度』は前年比3%増加、ニューノーマルを積極的に実践中(2020/07/29) 
withコロナで"体調変化"74%~ニューノーマルは健康管理とメリハリのある生活がカギ~(2020/08/31) 
<2020年夏の振り返り>エンタメは「テレビ視聴62%」が1位~"おうち時間"も"おそと時間"も充実させるのがニューノーマル~(2020/10/08) 
2021年ゴールデンウィークは"巣ごもりウィーク"、「テレビ」が主役の連休に(2021/04/28「お知らせ」掲載)




※1 新型コロナウイルスに対する生活者意識調査概要

1. 調査手法 回答専用タブレットを用いたインターネット調査(ACR/ex調査
2. 対象者抽出方法 ARS(エリア・ランダム・サンプリング)※調査対象者の無作為抽出、インターネット非利用者も含む市場全体を母集団とする設計
3. 調査地区 全国7大都市(7地区:東京50㎞圏、関西、名古屋、北部九州、札幌、仙台、広島)
4. 調査サンプル数


press20210511_chosa-sample.png

5. 調査期間

2020年4月:2020年4月3日(金)-19日(日)
2020年6月:2020年6月5日(金)-21日(日)       
2020年8月:2020年8月7日(金)-23日(日)       
2020年10月:2020年10月2日(金)-18日(日)     
2020年12月:2020年12月4日(金)-20日(日)
2021年1月:2021年1月8日(金)-24日(日)
2021年2月:2021年2月5日(金)-21日(日)
2021年3月:2021年3月1日(月)-31日(水)※速報値
2021年4月:2021年4月2日(金)-28日(水)※速報値

6. 調査対象者 上記調査地区に在住の男女12(中学生)-69才



※2 新型コロナウイルス感染者数(東京都)(2020年4月1日~2021年4月30日)
出典:東京都 新型コロナウイルス陽性患者発表詳細 https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000010d0000000068



●株式会社ビデオリサーチ
株式会社ビデオリサーチは、日本国内で唯一テレビ視聴率データを提供する調査機関として1962年に設立されました。
以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査やラジオ聴取率調査をはじめとする各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題に対するトータルサポートを行っています。