【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】〜テレビを"クール"でしばらない〜
【 鈴木おさむ のWHAT'S ON TV ? 】 第6回
テレビで言うところの"クール"っていつから言われているんだろう?
4月クールとか10月クールとか。80年代までのドラマは2クールとか、一年とか、終わりが決まってなかったりとか。長いものが多かった。逆に、「積み木くずし」は7話しかやってなく、そういえば、短いものもあったよなと思い出したり。
テレビドラマ=60分×1クールというのが定番になり、ずっと続いているが、僕は明らかに、今の人たちの生活に合ってない部分もあるんじゃないかと思っている。
1クール、10回~12回が長い。そして60分というのも、長い。30分にして、10話とか、5話とか。良かったらシーズン2を早めに作るとか。放送時間も、ドラマ=21時、22時じゃなく、23時台のドラマをもうちょっとメインに考えてみるとか。23時台ドラマの場合は、世帯視聴率じゃなく、世代ごとの視聴率をもっと重要視してもらうとか。
15分の朝ドラ的なものをもっと作るところがあってもいいと思う。朝の情報番組の中にドラマのコーナーが入ったり。ドラマというものをもうちょっと形を変えて届けることによって、テレビの可能性がここに来て広がるんじゃないかなと思っている。
そんなことを思ってたら、息子が3歳過ぎて、仮面ライダーと戦隊ものにハマりだしまして。仮面ライダーって10月に始まって一年間の放送なんですね。そんで、戦隊ヒーローものは、2月なんですよね、スタートが。そういえば昔からずっと2月だったな。
なぜ2月? 調べてみると色々な説が出てくる。4月にしてしまうと、3月のタイミングで番組から卒業してしまう子が多いとか。2月からにすれば、4月に小学校に入ってできた友達と共通の会話が持てるとか。
色々ありますが、僕が思うのは、おもちゃではないかと。
2月から始まれば、2ヶ月ほどで、その新キャラクターに慣れて人気が出てくるので、4月の入学式シーズンで、おもちゃがまず売れる。そして、そこからクリスマスとお正月で、おもちゃを売りまくり。年を越えて、2月に新しいものをスタートさせる。
つまりおもちゃを爆発的に売る時期の山を増やしているんじゃないかと。
思い出す。クリスマスに買ってもらった戦隊もののおもちゃ。散々テンションが上がってたのに、2ヶ月後に新しいシリーズが始まって、昨日までめちゃくちゃテンションが上がってたおもちゃに冷める自分がいた。気持ちは次の戦隊ものにうつってしまっている。多少の罪悪感もあって、だから「トイ・ストーリー3」を見ると大人は泣けちゃうんだね。って、逸れましたが。
多分、これも大きな理由じゃないかと思っているのですが、そう考えると、テレビと連動したとてつもなくいいビジネスになっている。
この放送時期を、クールの時期にあまり縛られない考え方で、テレビのビジネスチャンスとか新しいビジネスがもうちょい膨らんだり出来るのでは?と思ったり。
(了)
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