【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】「楽しそう」が見る人のワクワクを生む
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第50回
2023年の年末年始、改めていろいろなテレビ番組を見てみた。
毎年高い視聴率を記録する人気番組をちゃんと見てみようと思ったのだ。そういう毎年恒例の番組って、意外とちゃんと見ることが少なくなっているなと。そして今年は元日から実家に帰っていたので、家族や親戚がいる状態で実家のテレビで見てみた。
テレビ朝日で放送されている「芸能人格付けチェック」。お正月のSPはもう風物詩。毎年、爆裂に高い視聴率を記録している。
この番組は、何が面白いのか?考えながら見ていく。大前提として企画やゲーム性はもちろんだが、個人的に思ったことがある。「楽しそう」なのだ。
当たり前だろ!と思われるかもしれませんが、「楽しそう」に見えることって、意外と難しいんですよね。
うちの妻が出演していた「世界の果てまでイッテQ!」のクリスマスSPを見た時にも思った。企画や編集のおもしろさはもちろんなんですが、まず「楽しそう」なんですよね。
自分が子供のころにテレビを見ていた理由は、今思うとテレビの奥が「楽しそう」だったからなんですよね。だからそこに憧れた。
で、「芸能人格付けチェック」が「楽しそう」に見える理由、僕的には司会をしている浜田さんだなと思ったんです。
浜田さんが正解発表をする瞬間。AとBの扉を持ち「どちらを開けるか」というあの瞬間。浜田さんが一番ワクワクしているように見える。だから見ている人も、一緒にワクワクできるのだ。
浜田さんが扉を持ち、動かないあの瞬間。そして、一度不正解の扉を開けたフリをして、正解の扉を開ける瞬間。浜田さんが一番楽しんでいるように見える。だから見ていて楽しい。
浜田さんはあの番組の司会をかなり長い年数務めている。普通は何年もやっていれば飽きてくるはずだ。だけど、浜田さんの様子からはそれが見えない。
実はそこも含めて浜田さんは意識しているのかもしれない。自分が一番ワクワクしているように見せることが、この番組の肝だと。自分が飽きているように見えたら、視聴者も同じ気持ちになると。
長年やっている番組ってそこが本当に難しい。視聴者は求めているのに、作り手や出演者が飽きてしまって、結果、悪い意味でのマンネリに見えてしまう瞬間がある。
マンネリに見せないその努力はとてつもなく大変だ。
翌日。1月2日放送の「夢対決2023 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!5時間スペシャル」を見て、また同じことを思った。真ん中に立つとんねるずのお二人が、一番楽しんでいる。
楽しんでいるように見せているのだ。だから楽しい。楽しいから笑う。
2023年。テレビもさらに大きく変わっていく年になるだろう。だが、改めて、出演している人たちが「楽しそう」に見える番組を作っていくことが大事だなと思いました。
「楽しそう」が見る人のワクワクを生む。
<了>
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