【ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】次世代の担い手が、自分らしく活躍できる場所~J-WAVE公式 大学生・専門学生コミュニティJ-WAVE WACODES~
ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO 第91回
今回はJ-WAVEの大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES(ワコーズ)」のメンバーにインタビューを行いました。
WACODESは2014年に結成。「若い感性と柔軟な発想で次世代のJ-WAVEをつくる」大学生・専門学生コミュニティとしてJ-WAVEのさまざまなフィールドで活動を続けています。

▲WACODESのみなさん。ある日のミーティング後
現在はWACODESが企画から出演まで、すべてを担当するポッドキャストや番組ADアシスタント業務、J-WAVE主催イベントのスタッフ、SNSアカウントでの発信など、さまざまな活動を行っていて、約40名の個性豊かなメンバーが活動しています。
今回はメンバーのなかから、桑田彩芭(いろは)さん、琥珀さん、藤崎大河さんにJ-WAVEおよびWACODESの魅力をお伺いしました。

▲(写真左から)桑田彩芭さん、琥珀さん、藤崎大河さん
WACODESに入ろうと思ったきっかけ
藤崎さんは北海道出身。もともとradikoでJ-WAVEの番組を聴いていました。中学3年生の時に上京。J-WAVEが主催するフリーマーケットのイベントに参加した時に、学生の皆さんもスタッフとして活躍している様子を見たのがきっかけでした。藤崎さん 僕もWACODESに入りたいと思って、思い切って「高校生でも入れますか?」と聞いたら「大学生と専門学校生のみなんです」と言われて、大学に入ってすぐに応募しました。
やきそば 早い段階でWACODESの存在を知ったんですね!
琥珀さんは小学生の時に祖母にラジカセをもらったことがきっかけでラジオを聴くようになりました。高校生の時に音声配信アプリで芸人のラジオを聴くようになり、音声配信アプリを使って自分でも配信するようになったそうです。
琥珀さん 私はラジオが大好きでしたが、私のまわりはラジオが好きだという人がいなかったんです。そこで「なぜ、若い人たちの間でラジオが浸透しないんだろう。自分でやってみたら分かるかもしれない」と思って自分で配信を始めました。
しゃべる楽しさを知った琥珀さんは、一日に5〜6時間も配信をしていたこともあるそうです。「若い人たちにラジオを広めるためにはどうすればいいか」と考えていた時にネットでWACODESのことを知りました。
桑田さんは長野出身。埼玉出身のお母様が家でJ-WAVEをよく聴いていたそうです。高校1年の時にラジオCMでWACODESのことを知り、大学に入学したらWACODESに入ることを決意します。桑田さん 母は別所哲也さんの番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』が好きで朝からずっと流していて、ラジオが生活に溶け込んでいました。WACODESの面接の時に初めてJ-WAVEに来て「ここが憧れのJ-WAVEだ!」とすごく感動しました。33階から見える景色は昼も夜もとても綺麗で、ここに何度も来ることができたらと思いました。
J-WAVEのコミュニティだからこその強み
WACODESの皆さんはミーティングを毎月行っています。和やかな雰囲気ですが、イベントの企画のプレゼンをしたり、改善点を話し合ったりする様子は真剣そのもの。そこから充実した企画が生まれます。
やきそば ミーティングの様子を見ているとメンバーの皆さんの志の高さを感じます。 皆さんが思うWACODESの魅力を教えてください。
琥珀さん いろいろな人たちが集まっていて、音楽の趣味ひとつをとっても違います。ラジオが好きという軸はありますが、そこから派生していろいろなものが好きな人に会えるのがとても嬉しいです。
桑田さん いろいろな音楽イベントに参加できるのも醍醐味です。留学に行く人や就職活動を頑張っている人の姿をみるととても刺激を受けます。また、私はJ-WAVE社内でオフィスバイトをさせていただいています。スタジオの前のスペースで働いているので、番組制作の裏側を垣間見られて日々感動しています。
藤崎さん 僕も音楽が大好きなので、「INSPIRE TOKYO」(主催:J-WAVE)や、「SUMMER SONIC」などに参加できて楽しいです。
やきそば 藤崎さんも積極的に活動していますよね。
藤崎さん WACODESのメンバーで、フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)の魅力を発信するSNSを立ち上げました。アーティストのインタビューのほか、いろいろなお手伝いができるのはJ-WAVEのWACODESの強みです。
メンバーの得意な分野もさまざまなので、あるメンバーはアイコンを作ったり、またある人はSNSを担当したり、ある人にはイラストを描いてもらって、みんなで作り上げました。発信する時も、いかにして外に向けた内容にするかを考えました。
やきそば WACODESの皆さんはプレゼンもしっかりしますよね。
藤崎さん J-WAVEの方に相談する時も資料を作ってプレゼンをするようにしました。それがきっかけで、また別の活動に繋がっていくこともありました。

▲WACODESがつくるポッドキャスト『空きコマスタジオ』収録の様子
(写真左から)あさひさん、琥珀さん、竹蔵さん
企画、制作、編集などをWACODESのメンバーが行っています。
Spotify、Apple Podcastsなどで好評配信中。
憧れのナビゲーターと
やきそば では好きな番組やナビゲーター、パーソナリティを教えてください。もちろんJ-WAVE以外でも構いません。
琥珀さん 今『GURU GURU!』(月曜〜木曜 22時〜24時)の水曜のADを担当していて、一番好きな番組です。福留光帆さんがナビゲーターを務めています※。福留さんのおしゃべりがとにかく面白いんです! 誰の懐にも入っていくところも憧れています。
やきそば 先日の放送(8月6日)でテレビプロデューサーの佐久間宣行さんが出演されましたが、いかがでしたか?
琥珀さん すっごくオーラがありました。とはいえ、いつものラジオのままの雰囲気で、トークの合間に大事なことをビシッと言って展開させていくところもすごかったです。
※10月からは令和ロマンの松井ケムリさんも水曜ナビゲーターに加入。
藤崎さん 僕はクリス・ペプラーさんの『TOKIO HOT 100』(日曜 13時〜16時54分)です。北海道に住んでいた頃から親がradikoのエリアフリー会員に入って聴いていたので「東京はこういう音楽が流行しているんだ!」と思いながら聴いていました。
東京と北海道を繋ぐ架け橋のような番組で、僕の人生を作ってくれたといっても過言ではありません。小学校の時は放送委員をしていたので、昼の放送でクリス・ペプラーさんのまねをしていました(笑)。
やきそば 素晴らしいですね(笑)。クリス・ペプラーさんとは直接会う機会がありましたか?
藤崎さん お見かけしたことはありますが、直接お話をしたことはありません。いつか、お話を聞きたいです。
桑田さん 私も『TOKIO HOT 100』が大好きです。私が一番好きなアーティストもこの番組で知ったほどです。私の音楽史を作ってくれたといっても過言ではありません。
もう1本は『BITS&BOBS TOKYO』(金曜 25時〜25時30分)※。ラジオドラマに出ている長澤 樹さんは私と同じ年齢なんですが、毎回、役によって雰囲気が全く違う七変化っぷりに感激しています。
やきそば 『BITS&BOBS TOKYO』はどのようにして知りましたか?
桑田さん 5年前に、森山直太朗さんが出演したラジオドラマ『J-WAVE SPECIAL ESTEE LAUDER TALES OF SAKURA』が放送されて、とても感動したんです。それでほかにJ-WAVEでラジオドラマを放送している番組を探しているうちに見つけました。
※ナビゲーターでクリエイティブ・ディレクターの高崎卓馬さんのショートストーリーとトークで綴る30分。
音楽とお笑いと環境問題と...それぞれの興味
やきそば 続いて、ラジオ以外で興味のあることを教えてください。
琥珀さん お笑いです。とにかく大好きなんです。
やきそば 誰が好きですか?
琥珀さん 初めて好きになったのはライセンスさんです。
やきそば え! ライセンスさんは、世代としては40代以上だと思いますが...。
琥珀さん 多分そうだと思います。小学生の時にライセンスさんのトークをネット配信で観て、トークが大好きになりました。あとは渋谷のヨシモト∞ホールで行われていた「AGE AGE LIVE」をネット配信で観て若手だった頃のサルゴリラさんやライスさんを楽しむという小学生時代でした。
やきそば 珍しい小学生時代を送ったんですね。
琥珀さん ラジオを聴くようになったのはグランジの遠山大輔さんの影響です。遠山さんも「AGE AGE LIVE」のメンバーのひとりで、その繋がりで聴くようになりました。音楽も好きだったから、どんどんラジオ沼にハマっていきました。
やきそば そうなんですか!
琥珀さん FMwasedaというラジオサークルでは毎年「早稲田祭」に4組のゲストをお招きしていて、遠山さんにも出演していただき、その時に遠山さんへの"愛"を伝えさせていただきました(笑)。
やきそば へぇ〜〜! 筋金入り!(笑)
琥珀さん お笑いの話はもちろん、遠山さんも私も米米CLUBが大好きで盛り上がりまして、楽しい時間でした。
やきそば 若手芸人はいかがですか?
琥珀さん 最近は小さな劇場に通い始めて、「M-1グランプリ」や「キングオブコント」の予選の時期なので応援しているコンビが勝ち進めるか、気になっています。先ほど、サルゴリラさんの話が出ましたが、「キングオブコント」で優勝した時は涙が止まらなくなりました。
やきそば そうなんですか! まだあまり知られていない人で、気になるのは?
琥珀さん 芸歴9年目、結成は3年目の源川というコンビです。6年前に劇場で観ました。「キングオブコント」準々決勝に進出したり、ライブシーンで活躍されています。
そんな琥珀さんは、小中学生時代はお笑いが好きなことを隠していたそうです。今でも「ひとりで応援していることを楽しんでいる部分はある」とのことです。
やきそば 藤崎さんはとにかく音楽が好きですよね。
藤崎さん そうです。僕は邦楽の世界進出に興味があってワクワクしています! J-WAVEで洋楽をよく聴いていたものの、就職活動中はレーベルやレコード会社を中心に受けていたので、日本の邦楽史も学びました。いろいろと調べていくうちに、邦楽はガラパゴス化したからこそ、独自の発展を遂げていったことが分かりました。
やきそば なるほど!
藤崎さん 特に今年話題になった「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」やSNSなどで邦楽が世界に配信されて、今後どうなっていくのか気になります。今後、グラミー賞に日本人が選出されるのかどうかも楽しみです。
やきそば 良いですね!
藤崎さん 世界進出にもいろいろな方法があって、初めから世界に向けて発信した曲が売れるのももちろん良いですが、きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズのように、日本で大人気となったアイドルやアーティストが世界でもっと有名になってほしいです。
実際、FRUITS ZIPPERとかCUTIE STREETも海外で話題になってきていて、潮目は変わってきていると思います。
やきそば 今の時代だからこそ、長く活躍しているアーティストや作品が海外の人々に受け入れられているのも良いですよね。
藤崎さん 「日本の曲はガラパゴスだ」と揶揄されていましたが、世界に迎合しなかったからこそ生まれた作品だから嬉しいです。フジロックを観に行った時も、山下達郎さんの曲で外国の皆さんがめちゃくちゃ盛り上がっていました。
桑田さん 私は環境と経済の両立を学んでいます。自然が豊かなところで育ったこともあって、地球温暖化にとても関心があります。日本でも夏は40℃を超えるようになって、これから地球に住めなくなるのではないかと思っています。
やきそば 皆さんの親の世代が学生だった頃は、35℃まで上がることはなかったんですけどね。
桑田さん パリ協定で世界共通の長期目標として、世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて2℃より低く保ち、1.5℃に抑える努力を追求することを掲げているのに、昨年の世界の平均気温は抑制目標の1.5℃を超えたんです。今からどのようにして抑えていくのか、とても興味があります。
やきそば 桑田さんは高校時代から環境について考えていましたか?
桑田さん そうです。長野は環境について考えている学生のコミュニティがあって、そこで長野県の環境政策課の方をはじめ、いろいろな人と繋がって活動をしていました。
私は高校生の時に高校の教室を断熱にするための活動をしていて、コミュニティのおかげで活動を進めることができました。
やきそば 素晴らしいですね!
趣味をどのように楽しむ?
やきそば 今は趣味が細分化されていますが、皆さんはどのようにして楽しんでいますか? ひと昔前はみんなが同じ人を応援する流れがありましたが、今は細分化しすぎて、本来は悪いことではないはずなのに、やや寂しい気持ちになることがあります。
琥珀さん 寂しさはあまり感じません。私は一人っ子だからか、自分の好きな時に好きなものを楽しむのがベストかもしれません。趣味が同じ人同士でネットで友達になって一緒にライブに行く人もいらっしゃるとは思いますが。
藤崎さん まさに僕は好きなアーティストのファンコミュニティに入ったことがあって、ライブの時に現地で会うというのに行ったことがあるんです。
それは楽しかったけど、趣味はひとりで完結できるからわざわざ会って話さなくても良い気もしました。だからひとりでも寂しいとは思わないんです。
桑田さん 私が地元にいた頃は、私の好きなアーティストを知っている人がほとんどいませんでした。同じアーティストを応援している人と繋がりたい気持ちもありますが、気を遣うこともあるというのも分かります。
琥珀さん 今、ふと思ったんですけど、ラジオはひとりで聴くことが多いと思うので、私たちみたいにラジオをよく聴いている人はひとりで楽しむことに慣れているのかな...と思いました。
やきそば 言われてみればそうですよね。40〜50代の皆さんだと、ラジオが好きな人で集まってオフ会が開かれることもありますが、基本的にひとりで楽しむ印象です。

みんなで創る醍醐味
やきそば ひとりで楽しめることが多い世の中だからこそ、WACODESのようにいろいろな人と一緒にものづくりをやっていくのはとても大事だと思いました。
琥珀さん 今年は、7月に開催された「INSPIRE TOKYO」でWACODESが初めてブースを出展させていただき、自分たちでいちから企画をしました。学生団体のUNIONさんと一緒に「推し活グッズ」を作れるようにして、同年代の人も遊びに来てくれるようにしたり、楽しい体験をして思い出を作ってもらうようにしました。
やきそば 楽しいイベントですね!
琥珀さん 子どもたちもTシャツに色を塗ったり、オリジナルの缶バッジを作ったりして喜んでいました。WACODESだからこそ、できたのではないかと思います。J-WAVEの方々もWACODESの活動をサポートしてくださるのが嬉しいです。
いい意味で任せていただける分、責任は感じますが、自分たちがやりたいことを叶えられる場であるので、興味のある人は、来年、ぜひWACODESに来てほしいです。
藤崎さん やっぱり、ラジオそのものが良いんです。今はスマートフォンで、自分で選択したコンテンツを取り入れられますが、ラジオには音楽や情報との偶然の出会いがあります。ラジオをつけているとアーティストが言った一言で印象に残るものに遭遇することがあります。
ラジオは古いメディアだと言われているけど、今の若い世代の人に刺さるのではないかと思っています。ラジオはこちらが何もしなくてもつけておくだけで楽しめるから、本当に聴いてほしいです。
桑田さん WACODESに入ったおかげでラジオやJ-WAVEがより身近な存在になりました。学校ではなかなか出会えないラジオという共通の趣味を持った子たちとポッドキャスト制作などさまざまな活動をすることで世界が広がりました。勇気を出して一歩を踏み出して本当に良かったです!
やきそば 本日は素敵なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました!
<了>