【25年最新】海外での日本のアーティスト人気ランキングTOP5(中国や韓国など東アジア、シンガポールなど東南アジア、インド、アメリカ)
- この記事はこんな方にオススメ!
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- タレント・アーティストのグローバル展開を検討している方
- 広告や番組などでアーティストのキャスティングを検討している方
- 今、海外で人気の日本アーティスト情報を知りたい方
ビデオリサーチは、グローバル戦略におけるタレントキャスティングのデータニーズの高まりを受け、「タレント海外プレゼンス調査(アジア・アメリカ12の国と地域)」を行っています。
本記事では、プレスリリースで紹介した東アジア・東南アジア・インド・アメリカにおけるタレントの知名度や音楽アーティストの人気度データのうち、音楽アーティストにフォーカス。
12の国と地域別のアーティスト人気度TOP5を、人気度のパーセンテージに加えて各国・地域内で偏差値化したスコアも掲載し、海外における国内アーティストの"注目度"をご紹介します。
■男性アーティスト人気度TOP5「Snow Man」最多7カ国でランクイン!「米津 玄師」は東アジア圏首位独占
最も多くの国と地域にランクインした男性アーティストは、「Snow Man」。インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、インド、アメリカの7カ国でTOP5入りしました。
2025年6月、初のスタジアムライブ「Snow Man 1st Stadium Live Snow World」がNetflixで世界独占配信。さらに、メンバーの「ラウール」はミラノとパリで全4ブランドのランウェイに出演し、初ドキュメンタリー「RAUL:ON THE RUNWAY」が「Prime Video」で世界150以上の国と地域で配信されるなど、世界に向けた発信が人気に寄与していると考えられます。
また、2025年8月には、ソウル、台北、バンコクを含む5都市で初のポップアップイベント「Snow Man 1st POP-UP」を開催。ファンがリアルで楽しめるイベントは、各国のファンの熱量を高めたことでしょう。
さらに、同月は、タイ・バンコクで開催された「SUMMER SONIC BANGKOK 2025」に出演。出生地がタイの「向井 康二」は、日タイ共同制作のオリジナル映画「(LOVE SONG)」でW主演を務めたほか、タイの人気俳優「マーチ=チュターウット・パッタラガムポン」とのW主演ドラマが現地で放送されるなど、タイでの活動を積極的に展開しています。グループやメンバー個人の海外活動の展開が今回の結果に繋がったと考えられます。
「Snow Man」は2025年に初開催された「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」では「最優秀アイドル賞」を受賞しており、日本のアイドルカルチャーをけん引するグループとして注目が集まっています。また、「目黒 蓮」はエミー賞史上最多18冠を達成した「SHOGUN 将軍」のシーズン2への出演が決定、オーディションで役を射止めました。人気も実力も兼ね備え、今後の飛躍に期待が高まります。
続いて、「米津 玄師」は東アジア圏で首位を独占、計6つの国と地域でランクインしました。
2025年3月~4月にかけて、6年ぶりに7都市を回るワールドツアーを開催。
劇場版「チェンソーマン レゼ篇」の主題歌「IRIS OUT」が8つの国と地域でチャート1位を獲得するなど、音楽グローバルチャートでの存在感をさらに高めています。
同じく、「嵐」も計6つの国と地域でランクインしました。2020年から活動を休止していたにもかかわらず、根強い人気を示す結果となっています。2006年に台湾・韓国で初のアジアツアーを実施、2008年に2度目となるアジアツアーを実施するなど東アジアを中心に活躍。2019年に台湾、タイ、シンガポール、インドネシアの4都市を訪れる緊急記者会見「JET STORM」を開催、活動休止前に各国に感謝を伝える姿が話題となりました。2026年春に予定されているコンサートをもってグループ活動を終了することが発表されていますが、日本を代表するアイドルグループとして、最後のステージに世界中から注目の"嵐"が巻き起こるでしょう。
「藤井 風」はインド首位をはじめ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシアの5カ国でランクインし、南アジア・東南アジアを中心に人気を集めています。タイで"大バズり"した楽曲「死ぬのがいいわ」(2020年リリース)をきっかけに、各国のバイラルチャートを席巻。2026年にはムンバイで開催される「Lollapalooza India」への出演、さらにアメリカ・カリフォルニア州で開催される世界的音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル(Coachella Festival)」への出演も予定されています。グローバルアーティストとしての地位を確立しつつある結果となりました。
東アジア圏では、ベテラン勢がひしめく中で、デビュー5年目の「なにわ男子」が中国で4位にランクインしました。2024年11月から2025年1月にかけて、グループ初のアジアツアー「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025 '+Alpha'」を台北、ソウル、香港の3都市で開催。中国の動画共有プラットフォーム「bilibili」公式チャンネルを開設するなど、現地ファンに向けての発信もしています。
メンバーの「道枝 駿佑」は、中国における男性タレント人気度部門で5位(人気度8.1%・偏差値60)にランクイン。2024年7月に実施したWeiboでの誕生日生配信では視聴者267万人を記録するなど、中国を中心に高い支持を獲得していることが、今回の調査結果からもみられました。「Snow Man」同様、次世代の日本アイドルカルチャーを東アジア中心に世界へ広める存在として、今後のグローバルな活躍に期待が高まります。
■女性アーティスト 人気度TOP5 「LiSA」最多10カ国・地域、今年デビュー「HANA」4カ国でランクイン
「LiSA」は最多10の国と地域でランクイン、フィリピン・ベトナム・インド・アメリカでは1位を獲得。アジアからアメリカまで幅広い人気を誇る結果となりました。アニメ「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」をはじめ、アニメカルチャーと音楽の融合で人気を集めています。2024年はアジアツアー、2025年は北米ツアーを実施しており、今後も海外でのツアーや国際的な活動が期待されます。
「YOASOBI」は韓国での首位をはじめ、9の国と地域でランクインしました。2023年アニメ『【推しの子】』の主題歌「アイドル」をはじめ、多数の楽曲が各国で注目を集めています。
2024年には、「大谷 翔平」も所属するアメリカの大手エージェンシーとエージェント契約を締結。同年8月にはニューヨーク、ボストンで単独公演を開催し、12月から2025年にかけて、自身2度目となるアジアツアー「YOASOBI ASIA TOUR 2024-2025」を実施しました。このツアーは、日本人アーティストとして初の最大規模となるアリーナツアーとなりました。さらに、「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」では、世界でヒットした国内楽曲を讃える「Top Global Hit From Japan」に選出されました。今後も唯一無二のスタイルで、グローバルでの活躍が期待されます。
「浜崎 あゆみ」は中国、シンガポールで首位を獲得、計5つの国と地域でランクインしました。
2024年には16年ぶりとなるアジアツアーを開催し、上海公演ではチケット購入待機者数が10万人を超え、販売開始からわずか1分でチケットが即完。11月2日に行われた上海メルセデス・ベンツアリーナの公演では、単日での海外アーティスト歴代観客動員数記録を更新しました。今回のランキングからも、「アジアの歌姫」としての圧倒的な人気を改めて感じる結果となりました。
続いて、2022年にデビューした7人組HIPHOP / R&Bガールズグループの「XG」がフィリピンで5位にランクインしました。「コーチェラ2025」に出演し、海外を拠点に活動を拡大。2026年2月からは、二度目となるワールドツアーをアジア、北米、UK&ヨーロッパ、オーストラリア、中南米で開催予定です。TikTokのフォロワー数は約540万人(2025年10月22日時点)とSNSでも圧倒的な注目を集めており、グローバルでの存在感をますます高めています。
また、BMSG×「ちゃんみな」のガールズグループオーディション「No No Girls」から2025年5月にデビューしたばかりの「HANA」がタイ、ベトナム、インド、フィリピンの4カ国でランクインしました。2025年4月は台湾のライブイベント、8月にはバンコクで開催された「バンコク日本博2025」に出演。また、Forbes JAPANが発表する「30 UNDER 30 2025」のエンターテインメント&スポーツ部門に選出されました。デビュー直後にもかかわらず次世代のガールズグループとして、今後の活躍に期待が高まります。
■「HANA」のファンはどんな人たち?性別・年代別でみる特徴とは?
デビュー直後にもかかわらず世界で着実に人気を広げている「HANA」。今回は、「HANA」を好きと回答したファン層の特徴について、東アジア、東南アジア、インド、アメリカの4エリア別に一部データをご紹介していきます。

4エリアごとの性別・年代構成比をみていきます。
東アジアでは、男性10代・30代がともに13.6%で支持率が最も高い層となっています。
東南アジアでは、女性30代の割合が高い一方、男性20代~40代も10%以上と全体的にバランスの取れた構成になっています。
インドは男性40代が16.7%で最も高く、次いで20代が15.6%と幅広い年代で支持されています。また、女性40代も15.6%と高い割合となっており、中高年層にもファンが広がっていることがわかります。
アメリカは女性20代・30代の割合が非常に高く、若年層の女性の支持が際立っています。男性30代~50代の割合も10%を超え、幅広い層から支持されていることがわかります。
4エリアにおいて、全体的に男性の割合がやや高めですが、男女ともに幅広い年代から支持されていることがわかりました。このように、複数のエリアのデータをみることで、同じアーティストでもエリアによって支持する層が異なるという興味深い結果が浮かび上がってきます。
さいごに
人気度TOP5ランキングでは、長年活躍するベテラン勢から、デビュー間もない新世代グループまで、幅広いアーティストがランクインする結果となりました。
再生回数のグローバルチャートでのランクインや海外フェス・イベント出演、ワールドツアーの実施に加え、SNSでの拡散が人気を押し上げる要因となっていることも見受けられました。
海外での露出がランキングに影響を与える傾向は、今後ますます強まるでしょう。新世代アーティストの台頭に、今後も期待が高まります。
また、今回ご紹介した「タレント海外プレゼンス調査」では、タレント・アーティストの認知度や人気度に加え、性別・年代などの属性、視聴可能な有料動画プラットフォーム、日本のコンテンツ視聴頻度・経路なども調査しています。
「どの国で、誰が、どんな人たちに支持されているか」、「今後支持されそうなポテンシャルがあるか」を把握する客観性のあるデータとしてお使いいただけます。
さらに、国内で実施している「タレントイメージ調査」との比較も可能で、グローバルと国内の両視点からタレント戦略の設計も可能です。
今後のグローバル戦略やプロモーションに活用できるデータおよびソリューションをお届けします。詳細はぜひお問い合わせください。
タレント海外プレゼンス調査(アジア・アメリカ12の国と地域)」
ご興味がある方はこちらからお問い合わせください
【本記事で紹介したサービス】
【タレント海外プレゼンス調査(アジア・アメリカ12の国と地域)】
アジア・アメリカ12の国と地域で、日本のタレント・アーティスト400組・海外のタレント・アーティスト35組の知名度・人気度などを調査。
【調査概要】
■調査エリア:中国(北京・上海)、台湾、香港、韓国、タイ、ベトナム(ハノイ・ホーチミンシティ)、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、アメリカ(N.Y.・L.A.)、インド(計12の国と地域)
■調査対象者:各国・地域在住の男女15~59歳
※各国において所得水準でのスクリーニングを実施
■有効標本数:約12,000サンプル(各国・地域1,000s)
※男女各15~19歳/20~29歳/30~39歳/40~49歳/50~59歳 各100s
■調査手法:インターネット調査
■調査時期:2025年8月
■調査対象タレント:国内タレント200組(イラスト有り)・国内アーティスト200組
■質問内容:知名度(知っている)、人気度(好き)、日本の映像コンテンツ視聴経路、視聴している有料動画プラットフォーム、など