約50年にわたる人気タレントランキング、初回から最新調査回までを時代ごとに振り返ってみた。

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約50年にわたる人気タレントランキング、初回から最新調査回までを時代ごとに振り返ってみた。
この記事はこんな方にオススメ!
  • 人気タレントのトレンド、変化をおさえておきたい方
  • 広告や番組などでタレントのキャスティング(起用)を検討している方

時代を象徴するものの一つとして、"人気タレント"の存在は大きいのではないでしょうか。
ビデオリサーチでは2月と8月の年に2回、「タレントイメージ調査」を実施し、男女別で人気タレントランキングを発表しています。1973年2月調査から開始し、最新の2022年8月第100回の調査結果を先日発表しました。

最新!2022年8月度調査、人気タレントランキング発表

2022年8月の「タレントイメージ調査」人気度ランキングにて、男性タレントでは「サンドウィッチマン」が2018年8月から連続8回目 、女性タレントでは「綾瀬はるか」が3回連続、トータルで15回目の首位を獲得しました。
https://www.videor.co.jp/press/2022/220929.html

調査回ごとにみても、テレビ番組やCM出演などそのときの各タレントの活躍ぶりを反映したランキングになっていますが、時系列でみてみると時代によって人気が移り変わっている様子がわかります。今回は約50年間のタレントイメージ調査データより、初回から10年ごとの実際のランキング(最新回以外、各回2月度調査)で、人気タレントの変遷を振り返ります。

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「人気タレントランキング」50年間を振り返る
■1973年2月度調査 「人気タレントランキング」初代1位は男性タレントで「渥美清」と女性タレントで「八千草薫」

タレントイメージ調査 人気度上位10 <1973年2月度調査>

タレントイメージ調査は1973年に開始されました。オイルショックにより、それまで経済成長率10%以上で推移していた高度成長期が終わりを迎えようとしていた時代、記念すべき第1回のランキングで首位を獲得したのは、男性タレントは「渥美清」、女性タレントは「八千草薫」でした。「渥美清」の代表作といえる『男はつらいよ』シリーズは、1968年に放送されたテレビドラマの好評を受け1969年に映画化され、当時は年に2回のペースで上映されました。映画の大ヒットに伴い「渥美清」の人気も上昇、調査開始から1979年までの7年間で実に6回も首位に輝いています。
また、5位の「ザ・ドリフターズ」は、冠番組の『8時だョ!全員集合』で、当番組で最も高い番組平均世帯視聴率50.5%(関東地区)を記録したのがちょうどこの年1973年4月7日の放送回でした。

■1983年2月度調査 男性タレント1位「萩本欽一」、女性タレント1位「大原麗子」
〜"欽ちゃん"の愛称で親しまれた「萩本欽一」、スポーツ選手として初めて首位を獲得した「王貞治」、女優の「大原麗子」が圧倒的人気を誇る

タレントイメージ調査 人気度上位10 <1983年2月度調査>

1位の「萩本欽一」は、1970年代後半から80年代前半にかけて上位常連、通算4回の首位を獲得。70年代後半から放送開始していた『欽ちゃんのドンとやってみよう!』などの一連の"欽ちゃん番組"で多くの視聴者を惹き付けていました。
2位の「王貞治」は、1977年の9月に756号のホームラン記録(当時の世界記録)を樹立した翌78年の2月調査から連続10回の1位を記録するなど長らく上位にランクインしました。
女性タレントでは、「大原麗子」が1位、なんと通算13回1位を獲得しています。1977〜1987年までの長きにわたって、「少し愛して、長〜く愛して」のキャッチコピーで知られるサントリーレッドの広告に出演していたことも影響していると思われます。

■1993年2月度調査 男性タレント1位は「ビートたけし」 女性タレント1位は「小泉今日子」
〜バラエティ時代で「ビートたけし」が台頭、"CM女王"「小泉今日子」や、根強い「吉永小百合」人気の一方、トレンディドラマのヒットに伴い"W浅野"ブーム到来

タレントイメージ調査 人気度上位10 <1993年2月度調査>

男性タレント1位の「ビートたけし」は、1990年代5回連続で首位を獲得しました。レギュラー番組を週に何本もかかえるなどの活躍で、特に91年10月から放送されていた、フジテレビ『平成教育委員会』での「逸見政孝(故人)」との掛け合いは印象深いものでした。
女性タレント1位は「小泉今日子」。90年代に入り5回連続の首位となっています。82年にアイドルとしてデビューして以来、第一線で活躍してテレビドラマや数々のCMに登場し"CM女王"と謳われるようになりました。
60年代から70年代にかけて"サユリスト"と呼ばれる支持者を作るなどの一大センセーションを巻き起こした「吉永小百合」が4位にランクイン。1984年の8月調査から9回連続で1位となり、その後は何年にもわたり上位常連でした。
また、80年代後半からバブル景気に乗ったトレンディドラマから生まれたブーム"W浅野"の「浅野ゆう子」「浅野温子」がそれぞれ6位、9位に入っています。「浅野ゆう子」は89年2月から通算5回の1位、「浅野温子」も89年8月に同率1位を獲得するなど、揃って上位を賑わしていました。

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■2003年2月度調査 男性タレント1位は「明石家さんま」 女性タレント1位は「黒木瞳」
〜「明石家さんま」が根強く支持される一方、「所ジョージ」と「山口智子」も人気を集める

タレントイメージ調査 人気度上位10 <2003年2月度調査>

男性タレント1位の「明石家さんま」は、1980年代後半や1990年代後半にも首位を記録しましたが、2000年以降12回首位を獲得し、驚異的な人気を博しました。女性タレントは、『オヤジぃ。』や『GOOD LUCK!!』など高視聴率を記録したドラマに数多く出演していた「黒木瞳」が1位となりました。彼女は2000年代前半トップ3常連で、通算3回1位を獲得しています。
なお、男性タレント2位の「所ジョージ」、女性タレント4位の「山口智子」は、90年代後半からそれぞれ12回、14回首位を獲得するなど、人気度上位常連でした。「所ジョージ」は自身の冠番組をはじめ多くのバラエティ番組やCMに出演、「山口智子」は96年の『ロングバケーション』の大ヒットで多くの層から人気を集めました。

■2013年2月度調査 男性タレント1位は「阿部寛」 女性タレント1位は「綾瀬はるか」
〜続編を生むヒット作ドラマの主演を務めた「阿部寛」と「綾瀬はるか」が圧倒的な人気。男性では「イチロー」、女性では「DREAMS COME TRUE」「浅田真央」などスポーツ、音楽と幅広い顔ぶれに

タレントイメージ調査 人気度上位10 <2013年2月度調査>

2010年代は「明石家さんま」などの根強い人気が続く中、2010年8月に初めて男性タレント1位になった「阿部寛」がこのときも1位を獲得、通算10回首位を記録しています。『新参者』や『下町ロケット』などのドラマや、人気コミックを映画化した『テルマエ・ロマエ』などのヒット作に次々と出演し人気を博しました。
女性では、2012年8月に初めて首位となった「綾瀬はるか」がこのときも1位でした。首位獲得は最新調査回(2022年8月)含め通算15回。こちらも『ホタルノヒカリ』や『JIN-仁-』といった続編を生んだヒットドラマや、NHK大河ドラマ『八重の桜』の主演、数多くのCMにも出演し不動の地位を築いています。

また、2000年代後半から、スポーツ選手やミュージシャンなど幅広いジャンルのタレントが上位にランクインするようになったのも特徴です。男性タレント3位の「イチロー」は1996年2月に初めて1位を獲得、スポーツ選手で首位を獲得するのは1982年8月に1位となった「王貞治」以来でした。2000年代後半〜2010年代初めを中心に通算9回首位に輝き、「イチロー」は2010年前後を象徴する存在となりました。女性タレントでは、2大会連続でオリンピックに出場したフィギュアスケート選手の「浅田真央」が2009年2月以降、通算7回1位を獲得しています。ミュージシャンでは、2005年8月に初めて女性タレント1位になった「DREAMS COME TRUE」が通算7回首位を獲得しています。

■2022年8月度調査 男性タレント1位は「サンドウィッチマン」 女性タレント1位は「綾瀬はるか」
〜「サンドウィッチマン」「綾瀬はるか」が不動の人気を獲得。男性では「大谷翔平」「マツコ・デラックス」「千鳥」など幅広いジャンルの一方、女性は「新垣結衣」「天海祐希」「長澤まさみ」など女優勢が上位を独占

タレントイメージ調査 人気度上位10 <2022年8月度調査>

男性タレント1位の「サンドウィッチマン」、女性タレント1位の「綾瀬はるか」、2020年前後は両名が首位をほぼ独占しています。「サンドウィッチマン」は2018年8月に初めて首位を獲得してから8回連続でその座をキープ。「綾瀬はるか」は先述のとおり15回目の1位に輝いています。

2020年前後の男性タレントランキングは、顔ぶれが多様なことも特徴の一つです。今をときめくメジャーリーガー「大谷翔平」、バラエティで冠番組を多く持つ「マツコ・デラックス」や「千鳥」など幅広いジャンルのタレントが人気を集めていることがわかります。また、これまで紹介してきた歴代の人気者「明石家さんま」「所ジョージ」の息の長い人気も特筆すべき点です。
男性タレントの顔ぶれ多様化の一方、女性タレントでは「綾瀬はるか」を筆頭に、「新垣結衣」、「天海祐希」、「長澤まさみ」、「北川景子」といった女優勢がランキング上位を独占するという興味深い結果となっています。特に、『逃げるは恥だが役に立つ』で脚光を浴びた「新垣結衣」は、2017年2月〜最新の2022年8月までの5年超・計11回の調査でトップ2入りするなど、「綾瀬はるか」と並んで根強い人気を誇っています。

*本記事の綾瀬はるかさんの1位獲得回数の記載に誤りがありましたので、訂正いたしました。(2024年2月29日)

「タレントイメージ調査」について

ここまで約50年、人気タレントの変遷を振り返ってみましたが、いかがでしょうか。
今回は"人気"の指標でみましたが、「タレントイメージ調査」は、人気以外にも知名度やイメージなどの指標で、各回タレント1000人分を対象に調査しています。
最新調査をはじめ、調査回ごとの調査データはご購入いただけますので、ご興味ありましたらお問い合わせ下さい。

【本記事で紹介したサービス】

●サービス名:ビデオリサーチ「タレントイメージ調査

●調査時期:1973〜2022年の年2回(2月・8月)調査
*本記事掲載ランキングは1973年2月度、1983年2月度、1993年2月度、2003年2月度、2013年2月度、2022年8月度調査データ。

●調査要領:東京駅を中心とした半径30km圏に居住する満10?69歳男女約1,000人を、男性タレント、女性タレントの2系列に分けてそれぞれ調査
*本記事掲載ランキングは、1973年2月度、1983年2月度、1993年2月度、2003年2月度調査は、それぞれ男女10〜59歳の調査結果。2013年2月度、2022年8月度調査は、それぞれ男女10〜69歳の調査結果。

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