10月8日・9日開催「VR FORUM 2025 ~ Next STANDARDをともに。~」 業界注目のトピックとビデオリサーチならではの視点が融合した、19のセッションを紹介!

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10月8日・9日開催「VR FORUM 2025 ~ Next STANDARDをともに。~」 業界注目のトピックとビデオリサーチならではの視点が融合した、19のセッションを紹介!

10月8日(水)・9日(木)東京ミッドタウン・ホールにて、当社主催のイベント「VR FORUM 2025」を開催。本年は「Next STANDARDをともに。」をテーマに、全19のセッションを通して、次なる時代の「STANDARD」を皆さまとともに考えていきます。

イベントの趣旨や見どころについてお知らせした前回記事に続き、今回は、「VR FORUM 2025」実行プロジェクトでチーフディレクター兼サブリーダーを務める鈴木康啓に、各セッションの内容についてインタビュー。セッションごとの企画のポイントや魅力をお伝えします。

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<プロフィール>
ソリューションユニット/ビジネス戦略室
鈴木 康啓
マーケティングコンサルティングや、クライアントおよびパートナー企業との協業ビジネスを考えるソリューションユニットと、自社のマーケティング企画を担うビジネス戦略室を兼任。「VR FORUM 2025」実行プロジェクトではチーフディレクター兼サブリーダーとして、全体の構成やセッションの企画、登壇者のアサインなど全般の責任者を務める。

※参加申込み(事前登録制・参加無料)は、「VR FORUM 2025」特設サイトにて受付中
特設サイトはこちら

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「STANDARD」が変わる過渡期。"変化"にまつわる重点トピックからセッションを構成

―「VR FORUM 2025」実行プロジェクトでの役割について教えてください。チーフディレクター兼サブリーダーを務めることになった経緯についても、合わせてお聞かせいただけますでしょうか。

鈴木私自身はこれまでVR FORUMに4回登壇してきました。その経験を通して裏方として携わりたい想いがふくらみ、今回リーダーに立候補したんです。VR FORUMは全社をあげた一大イベントのため、毎年多くの従業員が関わります。運営はチームを編成して取り組むことから、ある種"祭"のような熱量が生まれる。登壇者として参加することももちろん有意義なのですが、その運営全体に関わりたいとずっと思っていました。今回はリーダーではなく、まずサブリーダーを務めてほしいと言われ、セッション全体の統括役を担っています。フォーラム全体のコンセプト、編成から、具体的なプログラムまでを考え、登壇いただく方をアサインする役割です。

―今回の運営と企画におけるポイントや、新たな視点などがあれば、教えてください。

鈴木今年は各セッションにそれぞれ「プロデューサー」と「ディレクター」を付けて、当社登壇者と3人1組になり、セッションの企画、内容を考える形にしました。昨年までは、基本的に登壇者が1人で企画やゲストの調整を進めていたため、どうしても孤独感を覚えやすい状況だったんです。今年は、ディレクターやプロデューサーが登壇者を支えながら、より参加者の方々の興味を惹き、満足していただける内容になるよう検討しています。私自身の経験とも照らし合わせて、登壇者が孤独にならないように、また外部ご登壇者がスムーズにご登壇いただけるように、支え合う運営体制を目指しています。

―セッションはどのように決めていったのでしょうか?「Next STANDARD」をコンセプトとする上で意識されたことも含めてお聞かせください。

鈴木まずは我々の業界全体で、直近半年~2年ぐらいの間に起った変化と、今後起こり得る出来事を書き出していきました。当社の話でいうと、2025年度は中期経営計画の1年目です。「知恵と情熱でデータ&システムを駆使するソリューションカンパニー」という、新たに目指す方向性がある中で、業界全体も変化している。そうした兆しをすべて書き出し、重要トピックをピックアップするところから始めました。

例えば博報堂では今年大掛かりなグループ再編が行われたため、ぜひ経営層の方に登壇いただきたいと考えました。また、2025年4月からAmazonが「Prime Video広告」をスタートしたこと、読売テレビ、中京テレビ、福岡放送、札幌テレビの4局が並列の立場で経営統合され、1つの企業体となる「読売中京FSホールディングス(FYCS:フィックス)」が発足したことも大きな出来事です。さらに世間的な関心事としてはAIの進化も欠かせません。

こうしたトピックスを見ていても、これまでの「スタンダード」が変わっていく過渡期にあると感じますし、その様子がセッションを通して伝わるようにしたい。そのうえで「我々が新しい標準をつくる!」という意図ではなく、「皆さんと一緒につくっていく」ことをきちんと伝えられる構成を大事にしました。詳しくは前回の記事でお伝えしていますが、コンセプト内の「ともに。」の部分には"一緒につくる"という想いが込められています。

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業界の"今"とこの先を映し出す、19のセッション。その内容は?

―各セッションの内容について教えてください。まずは1日目からお願いします。

鈴木1日目最初のセッションは、日本テレビとテレビ東京それぞれの社長をお招きし、「放送局の変化と普遍的な価値」をテーマに語っていただきます。今年は在京民放5局の内、4局の社長が替わり、新たな放送局の形をつくっていこうとされている。そうした状況も踏まえて、放送局が自社の変化や価値をどう考えるのかは、当社のクライアントも一番興味関心がある点かと考え、トップバッターを務めて頂くことにしました。

2つ目は、同じく重要なステークホルダーである電通と博報堂のセッションです。広告会社も今大きな変革の中にあり、広告のみの企業ではなくなっています。一方で、変わらず"メディアを支える"電通・博報堂の立場でもあることから、各社メディア担当の役員に「広告会社が見据えるメディアビジネスの未来」について意見を交わしていただきます。放送局の後に、広告会社にお話しいただくことで、幅広い視点でメディアを取り巻く「Next STANDARD」が見えてくるのではないかと考えました。

次がAmazonの「Prime Video広告」に関するセッション。デジタルメディアとの距離感や世の中の興味関心を踏まえ、このテーマを3番目に持ってきました。その次に先ほどトピックスとして挙げた「FYCS」が目指す未来について語るセッション。最後に、当社の担当者が単独で発信するセッションを入れました。

実はこれまでVR FORUMは、当社からの発信が少ないと言われていて......。今年は3年に一度の大規模開催ですし、中期経営計画の1年目ということもあり、「ビデオサーチが自分たちの事業をどう考えていくのかを伝えて1日目を締めたい」と最後を当社のセッションに決めました。

―2日目はHall A/Bで分かれてのセッション。Hall Aからお聞かせください。

鈴木2日目のHall A最初のセッションは、「変わるもの/変わらないもの~生活者理解とマーケティングのNext STANDARDを探る~」がテーマ。花王とインサイトの方に、広告主がメディアや生活者をどう捉えているのかをお話しいただきます。2つ目がTBSテレビ×東宝による「コンテンツビジネスのこれから」です。昨年のVR FORUMがコンテンツにフォーカスした内容でしたので、この1年間の当社の取り組みを含めて、同テーマを回収するセッションにしました。

次はテーマとして外せないAIにまつわるセッション。グーグル・クラウドジャパンの方と「意思決定を変えるAI×データ活用の最前線」を考察します。さらに屋外広告やデジタルサイネージといった「DOOH」がテーマのセッションを用意しました。DOOHはテレビ放送、スマートフォン、コネクテッドTV(CTV)に続く"第4のスクリーン"と言われ、注目を集めています。そして「地域×メディアコンテンツ」として地方創生をテーマにしたセッションが続きます。

Hall Aの最後は「radiko(ラジコ)」と「TVer」の社長をお招きした「民放主体配信サービスが描く未来」です。メディア業界における「Next STANDARD」の1つとして、radikoやTVerのように放送から配信へと変わっていく流れが挙げられます。そうした観点もふまえ、テレビ視聴率の事業を60年以上続けている、当社のフォーラムの最初を放送局のセッションで始め、 最後をradiko×TVerで締めくくることに意味があると考えています。

―順番なども熟考されての構成なんですね。Hall Bはいかがでしょうか?

鈴木Hall Bでは、コンセプトとして当社のソリューションなど、皆さまに提供できるサービスの具体性が見えてくるセッションを掲げています。同時に、当社側の新たな登壇者を増やしたい想いがあって、基本的にこれまで出演したことがない社員がスピーカーにチャレンジする場としました。

例えば、視聴ログデータを用いたテレビ視聴データの活用事例を紹介するセッション、メディアプランニングの理想と現在地について考察するセッション、AIや地域創生について(Hall Aでのセッションとは)違った切り口で考えていくセッション、コネクテッドTV(CTV)の広告効果やタレントバリュー、当社ならではのソリューションにフィーチャーしたセッションなど、バリエーション豊かな企画を用意し、お招きする登壇者の方とのディスカッションを予定しています。

(先にも述べた)中期経営計画で、重点を置く取り組みがバランスよく組み合わさるよう考えて構成しました。(「ビジネスソリューションサービス」「システムソリューションサービス」「データアセットサービス」という3つの領域に軸を置き、それぞれに準じたプログラムになっています。)

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業界の発展をともに目指す、多彩な登壇者のセッションを楽しんで

―1日目および2日目Hall A・Bそれぞれの見どころを教えてください。

鈴木私自身も楽しみにしているのは、1日目の電通・博報堂とのセッションです。広告会社は今本当に大きく変わっていて、セッションの詳細を相談する際にも「そんな領域まで事業を広げているのか」といった話がたくさん出てくる。そうした最新の情報を外部のわれわれが知ることはとても大事だと思います。また、一緒に登壇する当社の役員・尾関がこうしたフォーラムに出演するのは本当に久しぶりのこと。2社の話を受けた尾関が語る、当社として何をしていこうとしているのかの話も、参加者の皆さまにとって興味深いものになるはずだと考えています。

今回これらのセッションを組む上で、異業種の方々を組み合わせるパターンも想定しました。例えば広告会社×放送局、あるいはデジタルメディアと意見を交わす案も考えたのですが、検討を重ねた結果、やはり同業者同士のセッションとした方が、深いお話をしてもらえるのではないかという結論になりました。

―「Next STANDARD」に向けて、どんな深い話が飛び出すか楽しみですね。

鈴木近年の変化には、大枠として「生活者のメディア接触が大きく変わった」状況があると思います。生活者が変わると広告主も変わってくる。放送とそれ以外の動画広告を組み合わせることを考えていく中で、デジタルとAIの浸透によってマーケティング全体がドラスティックに変化しているのが今なのだと思います。デジタル広告では幅広いデータを取得できるようになり、今まで全く見えてこなかった広告効果も明らかになってきました。さらにAIの登場では分析の方法も変わった。そうした潮流を踏まえて興味深い話をお届けできるのではないかと思います。

―2日目のHall Aではいかがですか?

鈴木radiko×TVerは必ず見てほしいと思います。この2社はどちらも放送局を主体とした配信サービスでありながら、運営方法が全く違うんです。ラジオ局は基本的に規模や場所に関わらず番組の6~7割を自社制作しています。一方のテレビ局はローカルになるほど、自社制作の比率は低くなっています。自局でコンテンツを持っているかどうかは、テーマとなっている「配信サービスの未来」を考えたときにも影響が大きいと思います。

またプラットフォームの特徴を見ても、TVerは100%広告モデルで運営されていますが、radikoは「エリアフリー」「タイムフリー30」といったサブスクタイプが豊富で、それなりの収益を確保しています。同じ放送局主体の配信サービスといっても本当にいろんな違いがあって、むしろ共通点を探す方が難しいくらいです。TVerだけを知っている人、radikoだけ知ってる人はたくさんいると思いますが、両方の今を併せて知れる機会はあまりないので、面白いのではないでしょうか。

―Hall Bは具体的なソリューションにフィーチャーしたとのお話でしたが、どのあたりが見どころになるでしょうか?

鈴木1つ目の読売テレビ松田裕貴氏と当社・重光によるセッションでは、インターネット結線されたテレビから取得した視聴データを、どう活用していくのかについて考察しています。松田氏はまだ若く30代の方です。テレビ広告市場がデジタルに押されている中で、放送局は働き手不足の課題も抱えています。そうした中、松田氏のような年代の方がモチベーション高く生き生きと先のことを考えて仕事をしている姿は、他局の皆さまの刺激にもなると思いますし、ぜひ見ていただきたいですね。

―最後に、VR FORUMに興味をお持ちの読者に向けて一言お願いします。

鈴木こうしたイベントには、皆さん、直接的な利益を求めるというよりも、自社や業界の発展に向けた想いがあって、出演してくださいます。今回、とても豪華なゲストに方々に登壇いただけているという自負があるので、多くの方に楽しんでもらえたらうれしいです。またVR FORUMを視聴すれば、今のメディアや広告、マーケティングがどのような方向性に向かっているかを感じてもらえるイベントにしていますので、その点も期待してぜひ足を運んでください!

<VR FORUM 2025 開催概要>

                                                 
■開催日時2025年10月8日(水)・ 9日(木)
Day1|10月8日(水) 10時45分開演~16時45分終了予定
Day2|10月9日(木) 10時00分開演~17時20分終了予定
■開催形式会場(東京ミッドタウン・ホール)およびオンライン
■参加費無料(事前登録制)
■プログラム特設サイトにて公開中
■お申込み特設サイトにて受付中

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