タレントバリューが、コンテンツの未来を動かす。 ~ビデオリサーチ が目指す、エンタメ業界の共創パートナー~【VR FORUM 2025】

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タレントバリューが、コンテンツの未来を動かす。 ~ビデオリサーチ が目指す、エンタメ業界の共創パートナー~【VR FORUM 2025】

[登壇者](右から)
一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会 専務理事
株式会社レインボーエンタテインメント
代表取締役社長 栗田秀一氏

株式会社ビデオリサーチ
テレビ・メディアコンテンツユニット メディアコンテンツグループ
アシスタントプランナー 髙木玲佳

コンテンツの原動力となる「タレントバリュー」。その裏づけにはデータが大きな役割を果たしています。音楽業界のグローバル進出に、データをどう活用できるのか。日本の音楽業界の発展に大きく貢献してこられた栗田秀一氏をお招きし、「MUSIC AWARDS JAPAN」を切り口にお話を伺いました。

音楽業界の主要5団体が集結! 「CEIPA」とは?

本セッションでは、カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)専務理事の栗田氏にご登壇いただきました。
栗田氏は、日本音楽業界全体の国際競争力強化に向け、2023年に設立された一般社団法人カルチャー アンド エンタテインメント産業振興会CEIPA(以下、CEIPA)の立ち上げを主導し、現在もその中核を担っておられます。
セッションの冒頭で、栗田氏はCEIPA誕生の経緯を語りました。約4年前、都倉俊一氏の文化庁長官就任をきっかけに、日本のコンテンツをグローバル産業として育てていく議論が本格化。その中で、CBX(カルチャー・ビジネス・トランスフォーメーション)プロジェクトが構想され、海外展開の強化やクリエイター支援の方針が示されたといいます。
こうした動きを受け、音楽業界としてどう応えるべきかを主要5団体で議論を重ね、「グローバルマーケットを切り開く」という認識を共有。意思を行動へと移す形で、5団体が連携し、CEIPAとして動き出したと語られています。

「CEIPA」とは 一般社団法人カルチャー アンド エンタテイメント産業振興会

以降、CEIPAでは、2025年に初開催された「MUSIC AWARDS JAPAN」をはじめ、「人づくり」「場づくり」をテーマにトヨタグループと共創する「MUSIC WAY PROJECT」事業、さらには官公庁や自治体と連携した取り組みなど、すでに数々の実績を積んでいます。

ここで、現状を把握するため、音楽市場の現在の動きを髙木が解説。ビデオリサーチの大規模生活者調査MCR/ex やACR/exのデータを示し、音楽を「届けるメディア」や「知るメディア」としてインターネット動画やSNSが大幅に伸長していることを紹介しました。また、「聴くメディア」では配信サービスが多様化しており、直近1カ月以内に配信サービスを利用した人は5年前の1.7倍と着実に広がっていることがデータで示されました。

「音楽」市場の現在地:生活者、メディア環境の変化 音楽を「聴く」メディア・コンテンツが多様化

各社のデータと音楽人5,000人の投票で決まる国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」

続いて栗田氏は、海外戦略の基盤事業である「MUSIC AWARDS JAPAN」について紹介しました。日本ではアニメとのコラボレーションを通じて成果を上げるアーティストが多く、発信力のあるアワードを通じて、その評価やムーブメントを海外へ広げていきたいと語ります。グローバルなアワードとするためには、世界と相互につながる"双方向性"が不可欠だとし、「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」を理念に、「透明性」「グローバル」「賞賛」「創造」の4つをステートメントに掲げていると述べました。
さらに髙木は、「MUSIC AWARDS JAPAN」の特徴として、各社データと約5,000人の音楽関係者による投票に基づく設計、グローバルなコンセプト、そしてトヨタグループをはじめとする企業とのパートナーシップの三点を紹介。あわせて、YMOトリビュートコンサートや京都・平安神宮でのコライティングキャンプなど、授賞式にとどまらない共創の取り組みについても触れました。
※コライティングキャンプ:複数のクリエイターが共同で一つの楽曲をつくり上げる取り組み

栗田氏は「MUSIC AWARDS JAPAN」について、構想から約1年半という短期間での開催を、「CEIPAの結束力と企業の協力によって実現できた」と振り返りました。日本ではNHKで放送され、アジア6カ国と連携したYouTube配信も実施。権利処理の課題も、関係団体の連携によって乗り越えられたといいます。
本アワードでは、主要6部門を含む計62部門の賞を設け、音楽業界への幅広い貢献を顕彰。開催後には、受賞曲の国内再生数が31%増、パフォーマンスアーティストの楽曲では49%増加するなど、具体的な成果も示されました。

MUSIC AWARDS JAPAN 2025年5月初開催!

グローバル戦略の第一歩には、タレントバリューを高めるデータが不可欠

次のパートでは髙木が、海外戦略において具体的にどのようなデータが必要になるのかを整理したステップを改めて提示しました。

データで裏付けるタレントバリュー 海外戦略には「客観的なデータ」がエビデンスとして絶対必要!

そして、海外戦略立案の第一歩となるサービスとして、ビデオリサーチが2025年に開始した「タレント海外プレゼンス調査」が紹介され、その概要について説明が続きます。

データで裏付けるタレントバリュー

調査結果からは、海外での伸長を示す象徴的な事例として「HANA」のデータが紹介されました。「HANA」は、オーディション番組『No No Girls』(2024年10月放送開始/Hulu配信)から誕生した7人組ガールズグループです。2025年1月に結成され、同月末のプレデビュー以降、国内で記録的なヒットを続けています。

その「HANA」は、デビューから数か月という短期間ながら、調査結果において東南アジアで8位、インドで5位、アメリカで9位にランクイン。海外でも着実に関心が高まりつつある様子がデータから読み取れ、今後の展開につながる"兆し"を可視化する事例として示されました。

データで裏付けるタレントバリュー

また地域ブロック別・性年代別のデータからは、男性では幅広い年齢層で好意度が高いことや、女性では同世代に支持されている傾向があることを紹介。
栗田氏は、「ライブに来ているファンの9割は女性なので、男性にも聴いていただいているのはうれしい。海外戦略を練る上で、データがあることはとても有益だと思う」と高い関心を寄せました。

データで裏付けるタレントバリュー

音楽のグローバル進出にビデオリサーチが貢献できること

セッションの最後のパートでは栗田氏が、CEIPAの2026年の展望について言及し、「東京で開催される『MUSIC AWARDS JAPAN』を、よりグローバルなアワードへと広げていくことが大きなテーマだ」と語りました。
この構想を支える基盤として、髙木は2026年にローンチ予定のウェブアプリサービス「ENSTARZ(エンスターズ)」を紹介。ENSTARZは、タレントや音楽アーティストに関する客観性・信頼性の高いデータを一元的に管理・可視化できるサービスを目指しています。そして、プロフィール情報をはじめ、タレントイメージ調査の結果、出演実績、SNSフォロワー数など、分散しがちな情報を横断的に紐づけて把握できる点が特徴とされています。

説明では具体例としてアーティスト「藤井 風」のデータが提示され、国内外での評価や活動状況を多角的に把握できるツールであることを紹介。

次へのブリッジ―2026年!「ENSTARZ」始まります!

栗田氏は、「日本のコンテンツを海外に進出させる際にはデータが一番重要。音楽配信サービスのランキングだけでなく、データベースをもっと活用すると、また違う戦略が立てられると思う」とコメント。また、CEIPAがデータ活用を一元化して海外戦略を行えば存在感も出ると考えているので、どう活用できるか勉強していきたいと、今後のデータ活用の可能性に触れました。

最後に髙木が「CEIPA様の2026年に向けた挑戦に、ビデオリサーチのENSTARZなどのエビデンスデータがつながることで、国際競争力の向上にお役に立てるよう頑張っていきたい」と今後の展望を語り、セッションは終了しました。

右から 一般社団法人カルチャー アンド エンタテイメント産業振興会 専務理事 株式会社レインボーエンタテイメント 代表取締役社長 栗田秀一氏 株式会社ビデオリサーチ テレビ・メディアコンテンツユニットメディアコンテンツグループ アシスタントプランナー 高木玲佳

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