【2024年版】 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が楽曲トップ!アーティストはMrs. GREEN APPLEが2連覇!年間TVオンエアチャート

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【2024年版】 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が楽曲トップ!アーティストはMrs. GREEN APPLEが2連覇!年間TVオンエアチャート

Billboard JAPANが提供する「CHART insight Plus」では、ビデオリサーチの視聴率データとエム・データの番組詳細データ(TVメタデータ)を活用し、チャートインしているアーティストや楽曲がテレビでどれだけ放送されたのかを可視化。このデータをもとに楽曲やアーティストのテレビでの放送回数をランキング化し、「TVオンエアチャート」としてまとめました。このランキングから、アーティストのテレビ出演や楽曲露出の最近の傾向を把握できます。
「CHART insight Plus」がローンチして5周年を迎えたことを記念して、過去のデータを振り返ります。

2024年のBillboard JAPAN年間チャートでは、総合ソング・チャート"Japan Hot 100"はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」、アーティスト・チャート"Artist 100"はMrs. GREEN APPLEが首位を獲得しました。この記事では、Billboard JAPANのチャートと同期間(2023年11月27日~2024年11月24日)で、チャートインしている楽曲がオンエアされたテレビ番組数を集計してランキング化した、「TVオンエアチャート」の2024年・年間版をご紹介します。

「Bling-Bang-Bang-Born」「アイドル」がトップ2!年間TVオンエアチャート~楽曲編~

【楽曲編】1位~20位

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2024年、最も多くのテレビ番組で流れた楽曲はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。この曲に合わせて両腕を左右に振るダンスが、「BBBBダンス」としてTikTokなどで大流行しました。2024年のBillboard JAPAN総合ソング・チャート"JAPAN Hot 100"でも首位を獲得。Billboard JAPANが発表する、日本を除く世界200以上の国と地域で聴かれている日本の楽曲をランキング化した"Global Japan Songs Excl. Japan"でも2024年の年間1位を獲得し、国内外で広く聴かれる曲となりました。

2位は、YOASOBI「アイドル」。アニメ「【推しの子】」のオープニングテーマとして話題となった2023年には1位を獲得しており、2年続けて多くのテレビ番組で流れました。

2024年夏にはパリオリンピック・パラリンピックが開催され、各局のテーマソングも上位にランクインしています。<TBS系スポーツ2024テーマ曲>サザンオールスターズ「ジャンヌ・ダルクによろしく」が3位、<フジテレビ系2024アスリート応援ソング>菅田将暉「くじら」が5位、<NHKスポーツテーマ2024>YOASOBI「舞台に立って」が7位、<テレビ朝日系列 2024スポーツ応援ソング>Mrs. GREEN APPLE「アポロドロス」が10位、<日本テレビ系2024アスリート応援ソング>MISIA「フルール・ドゥ・ラ・パシオン」が12位に、それぞれランクインしました。

ドラマ主題歌に注目すると、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌、米津玄師「さよーならまたいつか!」は8位にランクイン。2024年の「第75回NHK紅白歌合戦」では、特別企画にて米津玄師が6年ぶりに紅白歌合戦に出場し、「虎に翼」キャストもダンスで参加したパフォーマンスが話題になりました。
二階堂ふみ主演のTBS系火曜ドラマ「Eye Love You」の主題歌、Omoinotake「幾億光年」は15位にランクインしました。

【楽曲編】21位~50位

Song Artist 放送番組数
21位 NIGHT DANCER imase 122
22位 マリーゴールド あいみょん 118
23位 Bubble Gum NewJeans 116
24位 Dynamite BTS 115
25位 366日 HY 113
26位 青のすみか キタニタツヤ 110
27位 I wonder Da-iCE 104
28位 わたしの一番かわいいところ FRUITS ZIPPER 101
28位 ドライフラワー 優里 101
30位 うっせぇわ Ado 99
31位 ダンスホール Mrs. GREEN APPLE 98
32位 栄光の架橋 ゆず 96
33位 SPECIALZ King Gnu 94
33位 Lemon 米津玄師 94
35位 夜に駆ける YOASOBI 93
35位 恋のブギウギナイト サザンオールスターズ 93
37位 ハッピー☆ブギ 中納良恵、さかいゆう、趣里 92
38位 KICK BACK 米津玄師 91
39位 朝、月面も笑っている DISH// 90
39位 残酷な天使のテーゼ 高橋洋子 90
41位 青と夏 Mrs. GREEN APPLE 89
41位 はいよろこんで こっちのけんと 89
41位 舟唄 八代亜紀 89
44位 Click ME:I 88
44位 BREAKOUT Snow Man 88
46位 ≪A≫BEGINNING Aぇ! group 85
46位 スターマイン Da-iCE 85
48位 Magnetic ILLIT 84
49位 花になって 緑黄色社会 82
50位 W Snow Man 79

●集計期間:2023年11月27日~2024年11月24日
●対象地区:関東
※Billboard JAPANのチャートデータとエム・データのTVメタデータからビデオリサーチにて集計

トップ3はミセス・YOASOBI・Snow Man!年間TVオンエアチャート~アーティスト編~

【アーティスト編】1位~20位

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2024年、最も多くのテレビ番組で楽曲が流れたアーティストはMrs. GREEN APPLE。前年に続き、2年連続で首位を獲得しました。2024年のBillboard JAPAN トップ・アーティスト・チャート"Artist 100"では総合首位を獲得。4月にリリースした「ライラック」は「第66回日本レコード大賞」で大賞を受賞し、前年の「ケセラセラ」に続いて、バンドとしては初の連覇を達成しました。4月リリースの「ライラック」から8月リリースの「familie」まで5か月連続で新曲をリリースし、7月にはバンド初のスタジアムツアーを開催するなど、1年を通して圧倒的な存在感を示しました。

2位は、YOASOBI。前年と同じく2位をキープしました。「NHKスポーツテーマ2024」を担当し、書き下ろしの楽曲「舞台に立って」を7月にリリース。テレビでは、前年に続き「アイドル」が音楽番組や情報番組など多くの番組で使用され、楽曲ランキングで2位に入っています。

3位は、Snow Man。11月には、初の5大ドームツアー「Snow Man Dome Tour 2024 RAYS」を開催。12月31日には2年連続でYouTubeでの生配信を行い、注目を集めました。楽曲ランキングにおいても「LOVE TRIGGER」が16位にランクインしています。

音楽番組で話題になったアーティストでは、デビュー25周年の宇多田ヒカルが13位にランクイン。4月8日放送のTBS系「CDTVライブ!ライブ!」では、テレビで24年ぶりに「First Love」をフルサイズで披露し、話題になりました。
デビュー10周年を迎えたDa-iCEは17位に。4月リリースの「I wonder」では、「音が止まった」という歌詞に合わせて、メンバーやバックダンサー、司会者ら出演者が動きを止める演出が各局の音楽番組で行われ、その斬新な演出方法にも注目が集まりました。

2024年にデビューしたアーティストでは、Number_iが19位にランクイン。1月1日に、デビューシングル「GOAT」を配信限定でリリース。3月2日放送のNHK総合「Venue101」でグループ結成後初のテレビ出演を果たし、その後も各局の音楽番組に出演しました。

【アーティスト編】21位~50位

Artist 放送番組数
21位 ゆず 232
22位 新しい学校のリーダーズ 219
23位 スピッツ 214
24位 緑黄色社会 210
25位 いきものがかり 209
26位 imase 207
27位 優里 203
28位 SEKAI NO OWARI 202
29位 aiko 197
30位 福山雅治 187
31位 King & Prince 186
32位 DISH// 183
33位 LE SSERAFIM 178
34位 なにわ男子 177
35位 Omoinotake 173
36位 八代亜紀 172
37位 NiziU 169
38位 中島みゆき 167
39位 BTS 163
40位 JO1 154
41位 櫻坂46 152
42位 INI 150
43位 FRUITS ZIPPER 149
43位 HY 149
45位 スキマスイッチ 146
46位 tuki. 144
47位 B'z 139
47位 LiSA 139
49位 藤井 風 135
50位 10-FEET 134
50位 西野カナ 134

●集計期間:2023年11月27日~2024年11月24日
●対象地区:関東
※Billboard JAPANのチャートデータとエム・データのTVメタデータからビデオリサーチにて集計

【トピックス】米津玄師「さよーならまたいつか!」はどのように聴かれたのか?

楽曲ランキングで8位にランクインした米津玄師「さよーならまたいつか!」は、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌で、「第75回NHK紅白歌合戦」の特別企画での披露も注目を集めました。ここでは2021年1月~2025年1月のデータを用い、米津玄師の他の楽曲と比較しながら、「さよーならまたいつか!」がどのように聴かれたのか、テレビでの放送回数や、ストリーミングポイント、動画再生ポイント(YouTubeでの公式MV再生数に基づいたポイント)の推移を振り返ってみます。
※2021年1月から2025年1月までの間に、月間25回以上テレビで放送された楽曲を掲載

米津玄師 テレビ放送回数の推移 2021年1月~2025年1月

【図1】テレビ放送回数の推移

米津玄師 ストリーミングポイントの推移 2021年1月~2025年1月

【図2】ストリーミングポイントの推移

米津玄師 動画再生ポイントの推移 2021年1月~2025年1月

【図3】動画再生ポイントの推移

「さよーならまたいつか!」がテレビで放送された回数をみると(図1)、楽曲がリリースされた2024年4月から、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の放送が終了した9月まで、米津玄師の他の楽曲より多くテレビで使用されていたことがわかります。ドラマの放送が終了すると楽曲の使用回数も減少したものの、同年12月には「第75回NHK紅白歌合戦」で楽曲が披露され、翌年1月にはNHKや民放各局の音楽番組でも紹介されるなど、再び注目を集めました。

あわせてストリーミングポイント(図2)・動画再生ポイント(図3)の推移をみると、リリース直後によく聴かれるという傾向は他の楽曲と同様ですが、以下3つの特徴的な傾向が確認できます。

✓ 2024年8月下旬~9月にストリーミングポイントが増加
2024年8月下旬に、映画「ラストマイル」の主題歌として書き下ろされた新曲「がらくた」がリリースされたことで、他の楽曲も含めてストリーミング再生が活発になったと思われます。

✓ 2024年9月下旬~10月上旬に動画再生ポイントが増加
2024年9月下旬には、「虎に翼」の放送が終盤に差し掛かり注目が高まるなか、オープニングのタイトルバックのダンスにも関心が集まり、MV再生数も増加したと推察されます。

✓ 2025年1月にストリーミングポイント・動画再生ポイントがともに増加
2024年末の「第75回NHK紅白歌合戦」での楽曲披露をきっかけに再び注目が集まり、2025年1月にかけてストリーミングやMVの再生回数が再び増加したと考えられます。

このように、米津玄師の「さよーならまたいつか!」は、テレビ番組での使用や音楽番組での楽曲披露が、ストリーミングや動画再生の動向にも影響を与えていたことがデータからわかります。

【2025年版】アーティストはMrs. GREEN APPLEが3連覇!楽曲は「ライラック」が首位獲得!年間TVオンエアチャート
【2025年版】アーティストはMrs. GREEN APPLEが3連覇!楽曲は「ライラック」が首位獲得!年間TVオンエアチャート

「CHART insight Plus」は、Billboardにチャートインしている楽曲の効果的な地上波番組露出を分析できるサービスです。この記事では、2024年の1年間でテレビで多く流れた楽曲ランキングや、このサービスの分析事例を紹介しています。

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Billboard JAPANとビデオリサーチが提供する「CHART insight Plus」で楽曲露出効果を分析

この記事では、「CHART insight Plus」のデータから、最近テレビで多く流れた楽曲・アーティストをランキング形式で紹介しました。
「CHART insight Plus」では、このほかにも、番組視聴率の推移と露出楽曲・アーティストのチャートデータの推移の分析、タイアップ曲の視聴率とチャートデータの露出効果の検証などを行うこともでき、音楽アーティストや楽曲の効果的な地上波番組露出を分析することが可能です。
ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※Billboard JAPANのサイトに移動します。

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【本記事で紹介したデータ】
・サービス名:CHART insight Plus
・集計期間:2023年11月27日~2024年11月24日
・対象地区:関東
・集計対象:テレビで使用されたすべての楽曲ではなく、ビルボードのチャート集計対象曲のみを対象に使用されたテレビ番組数を集計。本人が演奏・歌唱・披露したものだけでなく、BGMとして使用された番組を含む。
※なお、「月間チャート」では、同じ日の同じ番組内で同じ楽曲が複数回流れた場合、その回数分をすべてカウントした「放送回数」に基づいてランキング化していますが、「年間チャート」では、同じ日に同じ番組で何回流れていても1ポイントとカウントし、「番組数」を基準としてランキング化しています。

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