2021年のテレビ視聴動向まとまる 東京五輪に彩られた一年

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#テレビ #視聴実態 #視聴率
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コロナ禍が2年目に突入する中で始まった2021年。「新しい日常」を過ごす中にも、様ざまな出来事があった1年でした。今回は視聴率を通して2021年という年を振り返ります。

高視聴率番組は「東京2020オリンピック」と「鬼滅の刃」

最初に、個人全体の高視聴率番組をみてみましょう(図表1)。

上位30番組中、オリンピック・パラリンピック関連番組が19番組ランクインしています。 さらに、ランキングには、オリンピック期間中に放送されたニュースも数多く入っており、これらを通してオリンピックや競技結果に注目した人がいかに多かったかということがわかります。前号で、「日本全国で1億人以上の人がオリンピック関連番組を見た」と視聴の広がりやボリュームを紹介しましたが、年間視聴率ランキングからも、2021年はまさにオリンピックイヤーだったことがわかります。

そして、オリンピック・パラリンピック関連番組が並ぶ中、上位に入ってきたのが、「土曜プレミアム・劇場版・鬼滅の刃・無限列車編」 (23位)です。

「鬼滅の刃」は2019年4月の深夜放送がきっかけで人気に火が付いたアニメで、2020年10月に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は歴代興収ベスト1位の大ヒットとなりました。この大人気アニメ「鬼滅の刃」は、2021年12月よりフジテレビ系列で劇場アニメの続編の放送開始前に、2019年放送分と劇場版が相次いで放送され話題となりました。 2022年にも続くロングランヒットとなるか、注目されます。
2021年年間個人高視聴率番組30(関東地区)

バラエティは芸能人格付けチェック、ドラマは日曜劇場・最終回と大河ドラマが上位に

東京五輪一色だった高視聴率番組30でしたが、ジャンル別にみると、バラエティ番組では、「芸能人格付けチェック! これぞ真の一流品だ! 2021お正月SP」が第1位、次いで「M-1グランプリ2021」「24時間テレビ44」の順。ドラマは 「日曜劇場・ドラゴン桜」を含む「日曜劇場」3番組の最終回と大河ドラマ「青天を衝け」が上位。 スポーツは「箱根駅伝」と「大坂なおみ選手の全豪決勝戦」が上位です。アニメと映画はどちらも「鬼滅の刃」が第1位を席巻(図表2)。

さらに、個人特性別×ジャンル別でみると男女13-19歳のアニメは「鬼滅の刃・第三夜・鼓屋敷編」、女20-34歳のドラマは「逃げるは恥だが役に立つガンバレ人類! 新春スペシャル!!」、男20-34歳のバラエティでは「M-1グランプリ2021」がトップとなりました。

ジャンル別個人視聴率2021まとめ(関東地区)

タイムシフト高視聴率番組は「鬼滅の刃」とドラマ

次に、録画でよく見られたのはどのような番組だったのでしょうか。タイムシフト視聴の個人全体の高視聴率番組から確認します(図表3)。

こちらにも、「鬼滅の刃」が入っています。 10月10日放送の第1話「テレビアニメ・鬼滅の刃・無限列車編」は第1期アニメと劇場版の間をつなぐ完全新作エピソードとして注目された回です。23時15分と遅めの時間だったため、録画して見た人が多かったと考えられます。

タイムシフト視聴で3番組がトップ10入りした「鬼滅の刃」以外は、例年通り、録画して自分の都合のよい時にゆっくり楽しみたいジャンルのドラマがあがっています。
「日曜劇場・TOKYO MER・走る緊急救命室」「ハコヅメ・たたかう! 交番女子」など、医師や警察官などの「職業もの」が上位を占めました。
2021年タイムシフト個人高視聴率番組上位10

様ざまなバラエティ番組が誕生

2021年はバラエティの新番組が多い年でもありました。19時〜23時放送の10分以上の新番組は全部で87番組あり、そのうち21番組がバラエティ番組でした(図表4)。

「家事ヤロウ!!!」「トリニクって何の肉!?」 など、枠移動も含まれていますが、2020年は12番組だったので、2021年はバラエティ番組が多く誕生した年といえます。

中でも、全国の個性的な飲食店を紹介する 「ヒューマングルメンタリーオモウマい店」や 業界の裏側を取材する「ウラ撮れちゃいまし た」、世界中とWEBを使って中継を繋ぐ「有吉の世界同時中継・今、そっちってどうなってますか?」など、ロケものが目立ちます。コロナ禍が続く生活の中で、外の世界を見たいという視聴者のニーズにうまくハマったともいえるでしょう。

2021年スタートしたバラエティ番組(関東地区)

2021年は東京2020オリンピックがテレビをにぎやかにしてくれましたが、2022年も2月に北京オリンピック、11月にFIFAワールドカップカタール大会が予定されており、今年もスポーツ中継が注目されそうです。

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