LINEマンガやピッコマの利用者はどんな人?漫画アプリユーザーに効果的なCMゾーンとは

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#CM #デジタル #マンガ #メディアプランニング #メディア利用動向 #ユーザープロフィール
LINEマンガやピッコマの利用者はどんな人?漫画アプリユーザーに効果的なCMゾーンとは

【この記事はこんな方にオススメ!】
✅漫画アプリの利用状況に興味がある方
✅自社の商品/アプリをテレビCMで宣伝しようと検討している方

1.はじめに

皆さん、漫画はお好きですか?普段、漫画を読んでストレスを発散したり、漫画の内容を話題にしてコミュニケーションをとったりしている方も多いのではないでしょうか。また、近年はスマートフォンやタブレットの普及とともに、それらのデバイスで利用できる漫画アプリが登場し、漫画はより身近になり、より手軽に楽しむことができるようになりました。

今回はそんな身近なエンターテインメントの一つである漫画アプリについて、利用状況、ユーザープロフィール、効果的なテレビCM出稿に関する分析を行いました。分析にはシングルソースで取得したテレビ視聴、ネット利用の履歴をもとに、広告コミュニケーション活動のPDCAを支援する「es XMP(es クロスメディアパネル)」のデータを利用しています。

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2.漫画アプリの利用率と利用状況

漫画アプリには、出版社が提供する出版社系、出版社以外の企業が提供するIT系などの種類があります。今回はIT系で、出版社に関わらず様々な漫画を読むことができるLINEマンガとピッコマに注目しました。図1は1か月に1回以上のアプリ利用率を表しています。測定している漫画アプリの月あたりの平均利用率が5.1%に留まる中、LINEマンガ・ピッコマは約12%の利用率で、多くのユーザーに利用されていることがわかります。

図1.アプリ利用率漫画アプリ利用率

次に、アプリの利用頻度をみていきます。図2から、ほぼ毎日アプリを利用している割合がピッコマは45.5%、LINEマンガは37.7%という結果がわかります。漫画アプリユーザーの約4割がほぼ毎日利用しており、多くのユーザーにとって漫画アプリが生活の一部になっていることがわかりました。

図2.アプリ利用頻度漫画アプリ利用頻度

では、アプリの利用シーンに違いはあるのでしょうか。時間帯の推移、状況による利用率の違いを確認してみます。
図3は自宅内・外の状況、時間帯別の利用率を表しています。利用率が最も高い時間帯はピッコマ、LINEマンガともに自宅内の20~23時台となります。利用状況も合わせて読み解くと、1日の終わりにくつろいでいる時や就寝前によく利用されていることがわかります。
また、自宅外に限れば2つのアプリで利用率上位の時間帯は9~12時台と20~23時台となっており、通勤・通学中に利用されていることがわかります。

図3.状況・時間帯別利用率75647_03.png

3.漫画アプリユーザーのプロフィール

ここでは各アプリのユーザープロフィールをみていきます。図4はそれぞれのアプリのユーザー性年代構成を示しています。2つのアプリともに、最も割合が高いのは35-49才の女性でした。次いで、ピッコマは35-49才の男性、LINEマンガは20-34才の女性の割合が高くなっています。LINEマンガは20才以上の女性の割合が54.3%と、20才以上の男性の割合より16.9pt高いことから女性ユーザーによく利用されていることがわかります。

図4.アプリユーザー性年代構成アプリユーザー性年代構成

次にアプリユーザーのプロフィールを図5からみていきます。2つのアプリユーザーの共通点から、漫画アプリユーザーには、子どもをもつ母親、アニメや邦画をよく見る人、買い物の際には口コミ情報などを参考にし、テレビ番組の内容を他の人に共有するなど、積極的に人と情報交換をしている人が多いことがわかります。ピッコマとLINEマンガのユーザーで好きなタレントなど違う項目もありますが、嗜好・価値観などで共通点が多いことがわかりました。

図5.アプリユーザープロフィールアプリユーザープロフィール

4.効果的なテレビCMの時間帯

では、漫画アプリをより多くの人に利用してもらうためにはどうしたらよいのでしょうか。今回は一度の出稿で多くの潜在顧客にアピールできるテレビCM出稿をテーマにします。シングルソースのパネルデータである「es XMP」ではアプリ利用者のテレビ視聴時間帯を分析することができます。アプリ利用者がテレビをよく視聴する時間帯にテレビCMを出稿すれば、既存のアプリ利用者と近い趣味・嗜好をもった潜在顧客に効率的にアピールできることが期待できます。

今回は漫画アプリの中でもテレビCMを目にすることが多いピッコマのテレビCMで考えます。図6はピッコマ利用者の放送局・時間帯別の効率ゾーンをヒートマップで表したものです。効率ゾーンとは、その時間帯の個人全体のテレビ接触率とピッコマユーザーのテレビ接触率の比率を表したものです。D局で土曜日・日曜日の7~8時台、B局で水曜日27時台にテレビCMを放送すると、効率的に潜在顧客にアピールできると期待できます。

図6.ピッコマユーザーテレビCM効率ゾーンピッコマユーザーテレビCM効率ゾーン

5.おわりに

今回は漫画アプリの利用状況、テレビCMやデジタル広告を出稿する際の広告制作段階で押さえておきたいターゲットユーザー分析、時間帯について、事例を交えてご紹介いたしました。

もちろんこの分析は、広告制作だけでなく商品・アプリ開発時や自社商品の宣伝資料(パンフレットや媒体資料など)の制作時等、さまざまな場面でご活用いただけます。

ご興味お持ちいただけましたら、お気軽に以下よりお問い合わせください。

※esXMPはサービスを終了しました。

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【本記事で紹介したサービス】
・サービス名:every sync「es XMP」
・調査時期:2022年10~12月、2023年1月 アンケート:2023年2月17日~2月20日
・対象地区:関東
・ターゲット:男女15~69才

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