意外と知らない!iOSとAndroidOSの調査データあれこれ

花木 綾
ソリューション事業局 デジタルソリューション部
花木 綾
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皆さんは普段スマホを利用する際、OSについてどれくらい意識したことがありますか。
スマホの購入時には必ず前提条件にOSが何かを考えるという人もいれば、そもそもOSって何だっけという人までさまざまです。そこで今回はビデオリサーチ保有の大規模調査データベース「ACR/ex」から、身近でありながらも分析記事をなかなか見かけないスマートフォンの「OS」をテーマに実施した調査データを紹介します。

※なお、iOSは実質iPhoneユーザーしか使用していないため、この分析は言い換えると「iPhoneか、それ以外のスマホか」とも言えますが、本記事では分かりやすいよう、「iOSのスマホか、AndroidOSのスマホか」で表現します。

  記事の中でご紹介しているサービスはこちら ACR/ex

もくじ

スマホではiOSユーザーとAndroidOSユーザーは約半々
若年層の「iPhone信仰」は大学生がピーク!
増え続ける利用率に唯一反比例するのは・・・
利用OSが違うと、人物像にも違いが見えてくる?
OSの違いから所有機種、利用意向まで!スマホに関するデータ、たくさんあります

スマホではiOSユーザーとAndroidOSユーザーは約半々

皆さんは、どちらのOSがどのくらい普及しているか想像したことはありますか。「女子高生はみんなiPhoneのイメージがあるのでiOSが多そう」「賢く節約したいサラリーマンは格安スマホを選びそうなのでAndroidOSも多そう」といったなんとなくの印象はあるかもしれませんが、具体的な数値データを見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
そこでまずは、【図1】性年代別の利用状況をみてみましょう。

【図1】

ios-image1.png

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まず、全体で見たときのOSの利用状況はiOS:AndroidOS=約1:1と、ほぼ同じ割合であることが分かります。ここから性年代別にみると顕著な傾向が出ており、男女ともに年齢が低いほどiOSユーザーが多く、年齢が高いほどAndroidOSユーザーが多い結果となりました。特に女性の10代~20代ではiOSユーザーが極端に多く、若い女子におけるiPhoneニーズの高さが浮き彫りとなりました。

そして興味深いのが、自分が利用しているスマホのOSが「わからない」という人が60代女性で3割、10代でも男性で1割、女性では2割強いるという点です。高年層ならまだしも、色々なアプリや機能を使いこなしているであろう若年層においても、そもそもOSとは何かが分からないまま、スマートフォンというハイスペック電子機器を使いこなしているのはある意味皮肉ともいえるかもしれません。

若年層の「iPhone信仰」は大学生がピーク!

今度は職業別での違いをみてみましょう。【図2】をご覧ください。

【図2】

ios-image2.png

【画像をクリックで拡大】

まず左側のブロック、社会人の中での分布を見ると、事務職や労務職ではiOS:AndroidOSの比率はおおよそ半々ですが、直接、お客様と触れ合う機会の多い販売サービス職や、人前に出ることの多い経営管理職はiOS比率が高く、自営業者はAndroidOS比率が高い結果となっています。自営業の場合は保有するスマホが私用だけでなく業務用としても用いられることが多いと考えられるため、端末代金が安く済ませられるAndroidOSの利用者が多いことが推察されます。

続いて右側のブロック、学生の中での分布をみると中学生ではiOS:AndroidOSの比率にあまり差がありませんが、高校生になるとiOSがAndroidOSの約2倍になり、大学生になると約3倍近くまで膨れ上がります。女子高生がもっともiPhoneブランドに憧れているという印象を持っている人も多いかもしれませんが、ピークはもう少し上の大学生のようです。

ACR/exについてはこちら

増え続ける利用率に唯一反比例するのは・・・

今度は時系列での利用者推移をみてみましょう。【図3】は、2014年~2018年の5年間でのOSごとの利用率を性年代別に並べたものです。(上段:iOS / 下段:AndroidOS )

【図3】

ios-image3.png

【画像をクリックで拡大】

スマホそのものの普及に伴い、基本的にどの性年代でも、両OSとも利用率が年を追うごとに増えていますが、2箇所だけ下がっているのが10代~20代女性のAndroidOS利用率です。前述の通り、特に女子高生、そして女子大生はiPhone信仰が強いですが、これを見るとその傾向が年々強まっていることが分かります。

昨今は巷のニュースでも「iPhoneの販売不振」と取り上げられることが多いですが、このデータをみるとiOSユーザー≒iPhoneユーザーが相当数存在していること、そして若年層、特に女性若年層において、iPhoneのブランド価値はますます高まっていると言えそうです。

利用OSが違うと、人物像にも違いが見えてくる?

アプリを開発したり、自社アプリの広告を打つ際にはOSごとのプランニングが必要となります。しかし、マーケッターにおけるOSごとの利用者の違いに関する認識は「iOSユーザーは若い人が多い」程度であることが多いように感じます。そこで、ある特定のターゲット条件の中でOSの違いから人物像(ペルソナ)に影響が出るのかどうかを検証してみました。

今回選んだターゲットは、バリバリ働く20~30代の男性会社員。彼らにおけるiOSユーザーとAndroidOSユーザーでの主な違いは以下の通りです。

【ネット利用時間】
ネットの利用時間量はAndroidOSユーザーのほうが平日・休日ともに長く、週平均にすると26分の差が見られた
【有料アプリ利用率】
iOSユーザーのほうが7.6pt高く、利用アプリのジャンルは特に音楽系やビジネス効率化系が多い
【職種】
iOSユーザーは営業職が多く、AndroidOSユーザーは情報システム職が多い
【デモグラ】
既婚率はいずれも65%程度と変わらなかったが、、1ヶ月あたりで自由に使えるお金はiOSユーザーのほうが約3,000円高い
【購買意識】
iOSユーザーは「ブランド物」好きが多く、Androidユーザーは「性能や機能」を重視し「必要なもの以外は買わない」
【刺さりやすい広告】
iOSユーザーは「感性に訴えかける」ものや「世界観が作りこんであるもの」を好み、AndroidOSユーザーは「専門家のお墨付き」があるものを好む傾向

この結果を見ると、iOSユーザーとAndroidOSユーザーにはかなりの違いがありそうです。
iOSユーザーは営業職が多く、ビジネス効率化アプリやニュース・天気・メモ帳などのアプリ利用率が高いことから外回りに必要なアプリにはお金をかけてでも使いたいという気持ちの表れと金銭的余裕が見て取れます。

一方、Androidユーザーは機能や性能をしっかり見据えた上で、本当に自分が必要とするものだけに投資する姿勢の様子。例えば、読者の皆さんがアプリを開発する際には、「倹約意識が高い人」「オフィスワーカー」などのオーディエンス特徴だけでなく、OSごとのユーザー分析もしておくことをオススメします。

OSの違いから所有機種、利用意向まで!スマホに関するデータ、たくさんあります

今回はビデオリサーチが保有する大規模調査データベース「ACR/ex」よりスマホのOSに関するデータを紹介しました。「ACR/ex」では、OS以外にもスマホに関する多様なデータを用意しています。ご興味をお持ちの方はお気軽にお問合せください。

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