文武両道ならぬ"公私両道"している「アニメ好き」たち

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#ACR/ex #アニメ #テレビ #行動実態
文武両道ならぬ

ここ数年で、「アニメ」という言葉そのものやアニメ作品、関連する商品などを目にしたり、耳にしたりすることが増えたのではないでしょうか。2016年に公開された「君の名は。」や2019年公開の「天気の子」はアニメ映画として非常に高い興行収入を得ていたり、最近では「鬼滅の刃」が歴代映画興行収入1位を記録したりするなど、社会現象を巻き起こしており、人々のアニメへの関心は高まっていることがうかがえます。

みなさんは"アニメ好き"というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
かつては内向的な印象をもつ人も多かったかもしれませんが、近年では、むしろ趣味にいそしむ活発な人という側面も生まれてきたのではないでしょうか。
今回は、2015年と2020年のデータを比較することで時代とともに変化する"アニメ好き"を分析していきます。

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最近1〜2年でアニメ好きが増えている!?


アニメ好きの特徴の変化をみる前に、まずは、近年のアニメ好きはどのくらいいるのか2015年からの推移をみてみましょう。ACR/ex調査のテレビ番組嗜好ジャンルの項目で「アニメ」と回答した方は、2020年には33.7%と、2015年と比較すると3.9ポイントの増加が確認できます(図1)。ここでは、このテレビ番組嗜好ジャンルで「アニメ」と回答した方を「アニメ好き」と定義して特徴の変化をみていきます。

【図1】2015年〜2020年の「アニメ好き」の推移42037_zu1.pngデータソース:ACR/ex・2015〜2020年4−6月調査・男女12−69才・7地区調査

ここが変わった!アニメ好き


2015年から2020年の5年間での「アニメ好き」の変化を、①生活に関する意識・考え方、②趣味・余暇の過ごし方、③自身の意識、の3つの視点でみてみましょう。
各項目の2015年当時のスコアを100とした時の2020年の増加率・減少率をもとに変化を読み解きます!

[特徴①] 生活のレベルが上がり、投資にも積極的に!

生活に関する意識・考え方の項目の変化率をみてみます。
投資に関するもの・生活水準が上がったと思われるものの2種類の項目の増加率が個人全体(平均)と比べて、高い値となりました。投資への関心や高級嗜好を持つようになったことがうかがえます。

【図2】生活に関する意識・考え方の変化率42037_zu2.pngデータソース:ACR/ex・2015、2020年4−6月調査・男女12−69才・7地区調査

[特徴②] 趣味の幅が広がり、脱インドアへ

続いて、趣味や余暇の過ごし方に関する項目の変化率をみてみましょう。
グラフをみると、屋外で行われる趣味・過ごし方のスコアが上昇していることがわかります。インドアだけではなく、アウトドアの趣味・過ごし方にも興味関心がでてきたことがうかがえます。

【図3】趣味・余暇の過ごし方に関する項目の変化率42037_zu3.pngデータソース:ACR/ex・2015、2020年4−6月調査・男女12−69才・7地区調査

[特徴③] 公私ともに"リア充"している!

最後に、自分自身に関する項目についてみてみましょう。
アニメ好きは、趣味の幅の広がりだけでなく、生活や仕事にも満足や誇りを感じていることが確認できます。
公私ともに充実した行動・生活をすることでより良い相乗効果が生まれており、自己満足度の高いライフスタイルを確立しているのではないでしょうか。

【図4】自分自身に関する項目の変化率42037_zu4.pngデータソース:ACR/ex・2015、2020年4−6月調査・男女12−69才・7地区調査

まとめ:文武両道ならぬ"公私両道"している「アニメ好き」たち


アニメ好きは近年増加しており、投資への関心が高く、生活水準にも余裕がみられるようになっています。アウトドアにも興味が高く、「アニメ好き=インドア」なイメージは一昔前のものといえます。また、そういった変化が好循環を生み、自己満足度の高いライフスタイルを確立していることから、アニメ好きたちは文武両道ならぬ"公私両道"をしているのではないでしょうか。
アニメが一般的に広く認知されるようになり、好きなものに対してたくさんのお金や時間を費やす人が年々増えているように感じます。

また、近年では、ニューノーマル、新しい働き方としてのワークライフバランスに注目が集まっており、みなさんも自身のライフスタイルを充実させるために日々試行錯誤しているのではないでしょうか。
その中でも、"アニメ好き"たちは5年前に比べて趣味の幅も広がり、公私ともに充実感が高まっている様子がうかがえます。
おうち時間が多い時代だからこそ、アニメにハマってみてはいかがでしょうか?

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