海外の記事一覧
記事数: 105件
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】「ハミルトン」が切り開くライブ・キャプチャーの可能性
「ウエスト・サイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージック」の時代から、最近の「レ・ミゼラブル」や「マンマ・ミーア!」に至るまで、ハリウッドの映画界はブロードウェイ劇を題材にしてきた。 演劇を映画に移植する場合、ストーリーや人気曲などは維持しつつ、映画に変換する作業が必要となる。たとえば、演劇では大道具や照明によって作られている物語の舞台は、実際のロケーションに置き換えられるし、役者もぐっと抑
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】低予算&リモート可能! "スクリーンライフ"映画は新たな人気ジャンルとなるか?
今年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により、ハリウッドでは映画やテレビの制作が一斉にストップした。アメリカ各州で外出禁止令が段階的に緩和され、ようやく制作再開の動きが出始めているものの、さまざまな安全対策を講じる必要がある。ワクチンや治療薬が開発されるまでは、映像制作の現場が元に戻ることはなさそうだ。 そんななか、コロナ渦の影響をまったく受けずに制作を続けているBazelevsという会社が
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】米興行界の復活のシンボル「TENET テネット」は、予定通りに公開できるのか?
現在ハリウッドで活躍する映画監督に値付けをするとすれば、おそらくクリストファー・ノーラン監督に最高額がつくだろう。なにしろ、「ダークナイト」シリーズをはじめ、「インセプション」「インターステラー」「ダンケルク」と彼の作品はコンスタントにヒットを飛ばしているし、そのほとんどがオリジナル作品である。ハリウッド大作の大半が続編や原作に依存しているなかで、自ら企画を立ち上げ、ヒットに繋げているのだ。
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】カリフォルニア州が外出制限を1段階緩和。コロナ対策の制定を急ぐハリウッド
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて経済が急激に悪化するなかで、全米各地で経済活動再開に向けての議論が活発に行われている。現在は米共和党の知事の州を中心に外出制限の緩和が進む一方で、米民主党の知事が率いる州では気の引き締めを訴えている。今年米大統領選挙を控えているトランプ大統領が対立を煽っていると言われていることもあり、未曾有のパンデミックの最中にあってもアメリカは二分されているのだ。 政治
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】新型コロナウイルスの影響で変わりつつある映画興行のあり方
新型コロナウイルスの感染拡大により、アメリカの映画界に激震が走っている。 4月上旬に世界公開を予定していた「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を皮切りに、「ワイルド・スピード9(仮題)」「クワイエット・プレイスPART II」「ムーラン」「ブラック・ウィドウ」など春に公開予定だった注目作が相次いで延期。3月15日に米疾病予防管理センター(CDC)が50人以上のイベントを中止するように勧告する
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Synapse海外調査部発!インドにおけるテレビの影響力〜ジェンダーの概念と教育から、家族のあり方まで〜
インドのテレビ業界をテーマにした記事で、テレビでの女性の描き方が変わってきていることをお伝えしました。女性の社会的役割が変化するとともに、テレビのコンテンツも旧来の男性目線のものではなく、女性が共感できるようなものが求められてきています。また、ジェンダーを始めとする、以前はタブー視されていた社会問題にあえて焦点を当てるようなコンテンツも増えてきているようです。視聴者にどのような変化が起きているので
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】「パラサイト 半地下の家族」が"ありえない"アカデミー賞受賞を果たした理由とは
先日、世界でもっとも有名な映画賞であるアカデミー賞において、韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」が作品賞を含む4冠に輝いた。伝統と権威を誇るアメリカの映画賞において外国語映画が作品賞に輝くなど、前代未聞の出来事である。今回はこの歴史的快挙が実現した理由と、受賞が持つ意味について考えてみたいと思う。 92回にも及ぶアカデミー賞の歴史において、外国語映画が作品賞部門にノミネートされたのは、今回
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Synapse海外調査部発!急成長するインドOTT市場〜成功のカギは「低価格」「インド化」「海外配信」〜
以前、インドのテレビ業界の記事で、OTTを利用してインドのオリジナルコンテンツを国内外へ配信する事業に取り組んでいるGreen Gold Animation社を紹介しました。実はインドのOTT市場、ユーザー規模の大きさから、インド国内の企業だけでなくグローバルの企業が参入し、熾烈な競争をしていることで今、注目が集まっています。本記事は、Synapse海外編集部が取材した内容を元に、インドでOTT市
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】アカデミー賞前哨戦のゴールデングローブ賞でヴィーガンメニューが導入された理由とは
ゴールデングローブ賞といえば、アカデミー賞前哨戦のなかでももっとも盛大に報じられるため、その後のレース展開に大きな影響を及ぼすことで知られている。だが、今年の授賞式で導入された新たな試みによって、私たちの生活も影響を受けることになるかもしれない。 (c) HFPA ゴールデングローブ賞の授賞式は、劇場で行われるアカデミー賞とは違ってホテルの宴会場で行われるため、出席者は食事やアルコール類を楽しむこ
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アメリカ広告取引の新しい潮流 NBCUのCFlight
おそらく世界中のどの国でも広告取引は保守的な傾向が強く、新しい取引方法の導入はハードルが高いのではないでしょうか。その中で、米NBCUは今年のアップフロントから新しい広告取引「CFlight」(シーフライト)を導入しました。「CFlight」とは何なのか、前号から引き続きビデオリサーチUSAの谷口社長がレポートします。 NBCUのCFlight〜クロス・プラットフォーム取引の業界標準になれるか?