テレビの記事一覧
記事数: 454件
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「井上ひさし」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第20回 井上ひさしといえば、直木賞を筆頭に、日本SF大賞、読売文学賞、星雲賞、谷崎潤一郎賞など数多くの賞を受賞した小説家だ。あるいは、岸田國士戯曲賞を受賞し、劇団「こまつ座」を率いた劇作家としての顔を思い浮かべる人も少なくないだろう。 しかし、そんな井上ひさしの"原点"といえるのは、間違いなく「テレビ」。つまり、テレビ作家としての活動だ。代表作
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】「教育」と「笑い」
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第36回 20年ほど前、僕が構成作家として参加していた人気バラエティー番組で起きた話。 番組で作った架空のキャラクターがいて、結構人気があった。仮にAという名前にしよう。 ある日、一般の家庭の父親からプロデューサーのもとに手紙が届いた。 そのお父さんはAと同じ苗字で、それが理由で娘がいじめられている、と。プロデューサーは番組の演出家に相談したが、
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Synapse編集部が行く!日本アニメの現状 Vol.13「地方とアニメの在り方」
今回は、「聖地巡礼」文化や地方自治体のPRアニメなどを背景に、その存在感がまずます大きくなってきている「地方×アニメ」というジャンルについてお伝えします。 (Vol.1、Vol.2、Vol.3、Vol.4、Vol.5、Vol.6、Vol.7、Vol.8、Vol.9、Vol.10、Vol.11、Vol.12に続き、Synapse編集部が取材した内容を元にお伝えします。) 地方を舞台にしたアニメ 近年
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「太田英昭」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第19回 「楽しくなければテレビじゃない」を標榜し、視聴率三冠王に君臨していた80年代のフジテレビ。 そんなフジテレビを「楽しい」だけじゃない方向から支えた人物がいる。その筆頭が、のちにフジ・メディア・ホールディングス代表取締役社長まで登り詰めた太田英昭だ。 太田は80年代、『おはよう!ナイスデイ』に立ち上げスタッフとして参加。フジテレビの弱点の
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】テレビがつなげる縁
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第35回 先日まで今田耕司さんと下北沢・本多劇場で舞台をやっておりました。 今田さんとは7度目の舞台。毎度コメディーではなく、ちょっと重めのテーマを取り上げる「お芝居」をやっております。 今回は「てれびのおばけ」というタイトル。「テレビ」をテーマにしてみました。今だからこそやるべきなんじゃないかなと。 物語は、今田さん演じる葉月(はづき)という主
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女性ティーン層のテレビ視聴の実像とアプローチのヒント 〜Screens × ビデオリサーチ × マイナビ共同調査より
はじめに ビデオリサーチひと研究所では、「ティーン層 × テレビコンテンツ エンゲージメントを高めるためのポイントを探る」をテーマにScreens、マイナビと共に調査を実施し、その結果などを分析する座談会を3社で開催しました。そこでは、女性ティーン層におけるテレビ視聴の実像と、テレビメディアとしての新たなアプローチのヒントを議論しました。本稿ではこの座談会より、ビデオリサーチひと研究所の渡辺によ
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「石井ふく子」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第18回 「橋田さんがこの世からいなくなったなんて考えられません。」 急性リンパ腫のため4月4日、95歳で亡くなった橋田壽賀子さんの訃報に石井ふく子氏は辛い胸の内を吐露した。 「橋田さんとは60年のお付き合いです。年中喧嘩したり、相談したり、家族のように付き合ってきました。一日電話しないと『どうしたの?』と心配されることもありました。思い出があり
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文武両道ならぬ"公私両道"している「アニメ好き」たち
ここ数年で、「アニメ」という言葉そのものやアニメ作品、関連する商品などを目にしたり、耳にしたりすることが増えたのではないでしょうか。2016年に公開された「君の名は。」や2019年公開の「天気の子」はアニメ映画として非常に高い興行収入を得ていたり、最近では「鬼滅の刃」が歴代映画興行収入1位を記録したりするなど、社会現象を巻き起こしており、人々のアニメへの関心は高まっていることがうかがえます。
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「常田久仁子」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第17回 「テレビ界のおっかさん」 萩本欽一がそう呼ぶのは、フジテレビの女性プロデューサー・常田久仁子である。 医師の次女として熊本で生まれた常田は、19歳で東京都内の洋裁学校に入学した。卒業後も講師として残るように頼まれたが、女性だけの世界に窮屈さを感じ、文化放送に入社。常田は文化放送から、テレビ放送開始を翌年に控えたフジテレビの社会教養部に移
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】テレビの「発明」は普遍
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第34回 こないだ、YouTube関連の仕事をしてる人と話した時に、その人は「いや~、おさむさんの作って来た番組の企画、結構パクらせてもらってます」と笑顔で言っていました。 最近、強く思うことがある。 僕は以前テレビ朝日の「お試しかっ!」という番組をずっとやっていて、その中の「帰れま10」というコーナーはいまだに特番でやっています。 企画の柱であ