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マーケット
2023年05月18日

「クローンアプリとは?」今さら聞けない!基本の『キ』

データ統合ソリューション【VR LINC】推進チーム
データ統合ソリューション【VR LINC】推進チーム

「クローンアプリとは?」今さら聞けない!基本の『キ』

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日々急速な進化を遂げるデジタルマーケティング業界。 このコーナーでは、頻繁に見聞きする・・・けれども、"基本"であるがゆえ、詳しく説明されることが少ないデジタルマーケティングに関する「単語」や「仕組み」について、初心者にもわかりやすく説明していきます。今回は「クローンアプリ」をテーマにお届けします。



今さら聞けない!基本のキ もくじ】

1. クローンアプリ=アプリを複製(クローン)し、2つにした際の本家"ではない"ほう
2. クローンアプリはどんなときに使われている?
3. クローンアプリ利用にはリスクも・・・
4. クローンアプリの利用者が増えると、企業のビジネスにも影響が?
5. クローンアプリが利用できるのは現時点では一部、だが・・・


【この記事はこんな方にオススメ!】

✅メディア・広告がらみでデジタルマーケティング業務に従事している  もしくはこれから業務上取り扱う可能性がある
✅デジタルマーケティングのことは、「なんとなく」はわかるけど「詳しく」はわからないかも・・・

1. クローンアプリ=アプリを複製(クローン)し、2つにした際の本家"ではない"ほう

クローンアプリとは

クローン、と聞くとSFやファンタジーの世界での「もう1人の自分」といった設定で登場するキャラクターなどを想像する方も多いことでしょう。

「クローンアプリ」とは、上記の想像のように「もう1つのアプリ」を複製(クローン)し、2つにした際の本家"ではない"ほうを指します。

メーカーや機種などによって呼び名は異なり、ツインアプリ、デュアルアプリ、アプリクローンなどと呼ばれることもあります。
利用可能な機種の場合、「設定」メニューからアクセスすることで文字通りアプリの「クローン」を作り出し、上記画像のように2つのアプリを並べて表示させることもできます。

なお、「もう1つのアプリ」と書いた通り、複製できるアプリは1つまでです。つまり、合計で2つまで同じアプリを作ることができるということになります。(23年3月時点)

2. クローンアプリはどんなときに使われている?

クローンアプリの代表的な使われ方として挙げられるのが「アカウントの使い分け」です。

クローンアプリの使われ方例

たとえば、LINEやMessengerなどのコミュニケーションツールとして利用されるアプリの場合、仕事用のアカウントとプライベート用のアカウントを分けて2つ作り、使い分けるといったシーンが想定されます。

仕事関係者にプライベートなアカウント情報を渡したくない場合や、うっかりプライベートな情報を仕事用のグループなどに投稿してしまうことを防ぎたい場合、アカウントを分けるために「スマホ2台持ち」をしたくない場合など、同一デバイス内でアカウントを分けることによるメリットはいくつか考えられそうです。

また、マルチタスク目的で利用する人もいるようです。
例えばゲームアプリで、同時に複数のアカウントでキャラクターを育成したり、ステージのレベルアップなどを進めたいときに使用されているようです。

3.クローンアプリ利用にはリスクも・・・

クローンアプリには利用に際するリスクも指摘されています。
最も大きなリスクは、「OS側の公式サポートがないこと」です。
これは一言でいうと、「使うのは自由ですが、何かあっても自己責任でお願いします」ということになります。

例えば、
・クローンアプリを入れたことで、他のアプリの挙動がおかしくなった
・クローンアプリを作ったら、"本家"のほうの挙動がおかしくなった
といった場合でも、公式サポートがないため解決が難しい可能性があります。

また、アプリが複数に増えることから
・バッテリーの消耗が早くなる
・ストレージの使用量が増える
・バージョンアップの手間が増える
といった物理的なデメリットも発生します。

4.クローンアプリの利用者が増えると、企業のビジネスにも影響が?

クローンアプリの利用者が増えると、企業がアプリを通したビジネスを行う際にも影響を及ぼすことが考えられます。
例えば、「ユーザー」の考え方です。

クローンアプリがビジネスに与える影響

アプリ利用者数(MAUやWAU、DAUなど)の計測やインターネット広告のリーチを測る際には、広告ID、Cookie、会員IDなどが利用されますがクローンアプリを利用しているユーザーの場合、

Cookie(※1)→クローンアプリの"本家"と"クローン"で異なる
・会員ID→利用者側が"本家"と"クローン"で別々のIDを使ってログインした場合で異なる

など、企業側からすれば「2人」カウントしたはずが実は「1人」だった、といったケースが想定されます。

5.クローンアプリが利用できるのは現時点では一部、だが・・・

23年3月現在、標準搭載している機能としてクローンアプリの設定ができる機種はAndroidの一部の端末に限られており、その中でも「クローン」が作れるアプリは限定されています。

未対応端末の場合、Google Playからクローンアプリを作るためのアプリを使ってクローンアプリを生成する方法もありますが、こちらも"自己責任"となるため、何かあった際のリスクも加味したうえでの利用となることがネックです。

直近のAndroid OSのアップデート(Android 14)では、クローンアプリの利用が公式にサポートされる可能性があることを海外メディアが報じていましたが(※2)、23年4月のパブリックベータ版では、アプリのクローン機能は確認できていません。
今後、仮にOS側での公式なサポートが得られた場合、クローンアプリの利用が急速に普及するかもしれません。前章の通り、クローンアプリの普及は自社のビジネスにも影響を及ぼす可能性があるため、その動向には引き続き注視していく必要がありそうです。

【参考】ビデオリサーチグループのインターネット広告関連サービス
  リーチ計測「DAR」    広告統計DB「digiads」

※1:3rd Party Cookieのこと
※2:【INTERNET Watch】Android 14はアプリのクローン機能を正式サポート? 開発プレビュー版で実装が確認される
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1477463.html

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