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テレビ
2023年06月30日

「前四週平均とは?」 ビデオリサーチが解説 視聴率基本の『キ』

VR Digest編集部
VR Digest編集部

「前四週平均とは?」 ビデオリサーチが解説 視聴率基本の『キ』

「前四週平均って何のこと?」
あまり聞いたことのない言葉で、どういう意味なのか気になりますよね。

前四週平均とは、テレビ視聴率の指標の1つで、ある番組や時間帯に、ふだんどのくらいの視聴があったのかを示す数値です。当該週を含まない過去4週間の平均視聴率を指します。

前四週平均は、当該週は除いた過去4週間で集計されていることがポイントです。

視聴率データを測定・提供する株式会社ビデオリサーチが、「前四週平均視聴率」に関する基礎知識を以下の手順で解説します。

※本連載は今後も不定期で更新予定です。

【もくじ】

1.前四週平均とは?
    前四週平均の2つの活用シーン
        ① 視聴率の比較対象として
           ~ちなみに~前四週番組平均視聴率の集計対象は
        ② 広告取引の指標として
           ~ちなみに~スポットCMとは
2.最新の視聴率データをまとめた日報と週報とは?
    ①視聴率日報とは?
    ②視聴率週報とは?
        視聴率週報の数え方である「視聴率号数(Volume)」
           スポットCM取引における「号数指定」
        週報の「1週間」は月曜日から
           週報の区分での暦を「VR区分」という
3.まとめ

以下の記事を読めば、「前四週平均」の意味やその数値の使われ方について理解できるだけでなく、ビデオリサーチが提供する視聴率の日報、週報のしくみについての知識も得られます。

記事の中でご紹介しているサービスはこちら【視聴率】
  サービスページ    資料ダウンロード

1. 前四週平均とは?

前四週平均とは、テレビ視聴率の指標の1つで、ある番組や時間帯に、ふだんどのくらいの視聴があったのかを示す数値です。当該週を含まない過去4週間の平均視聴率を指します。

その週の視聴率は除いて、1週前から数えて4週分の平均値です。

前四週平均とは

前四週平均の2つの活用シーン

前四週平均は主に以下2つの用途で使われる数値です。

それぞれご説明します。

① 視聴率の比較対象として

ある番組やある時間帯の視聴率を見るときに、その視聴率がふだんより「高い? or 低い?」を知るための比較対象として、前四週平均を使います。

前四週平均を「ふだんの視聴率」として、前四週平均より高ければ「ふだんより視聴率が高い」、低ければ「ふだんより視聴率が低い」と判断することができます。

~ちなみに~前四週番組平均視聴率の集計対象は

前四週平均番組視聴率は当該週の番組の放送時間に基づいて集計されます。
例えば、当該週のとある番組(ドラマAの第3話)の前四週番組平均視聴率の集計対象は1週前~4週前の同時間帯を対象に算出します。

前四週平均番組視聴率の集計対象

ただし、同じ番組が集計対象であるとは限らず、図2のように3,4週前の同時間帯に、番組ジャンルの異なる特番や多くの視聴が見込まれるスポーツ中継が含まれていることもあります。

そういった場合は「ふだんの視聴率」として比較することに適していないため注意が必要です。

② 広告取引の指標として

スポットCM取引の際、前四週平均の視聴率を取引に用いています。

~ちなみに~スポットCMとは

スポットCMとは、番組を指定せずに、テレビ局が定めたCM枠の中で放送されるCMのことを指します。金額・時間帯・期間を自由に決めて出稿したり、番組を指定せずにさまざまな人に見てもらえるといった特徴があります。

また、スポットCMを購入する際は、GRP(延べ視聴率)を指定します。

「GRP(延べ視聴率)」とは、「Gross Rating Point」の略で、ある期間に放送されたテレビCMの各回世帯視聴率の合計のことです。「延べ視聴率」ともいい、延べ視聴世帯数を表す指標になります。

予算内で購入できるGRPを実際のCM枠に割り付け、放送プランを作ることを「作案」といいます。
この作案時に、各CM枠の視聴率=前四週平均の数値として計算をするのです。

2.最新の視聴率データをまとめた日報と週報とは?

なお、スポットCM取引の際には「週報」の視聴率を使用します。
ビデオリサーチが提供している視聴率には以下2つがあります。

それぞれ解説します。

① 視聴率日報とは?

視聴率日報とは、放送日の翌営業日に発行されるレポートです。
放送日の翌営業日に発行されるため、視聴率日報に掲載する番組名や放送時刻などの番組情報は、事前に放送局に取材した「予定情報」が使われています。

放送当日も番組情報の反映は行われていますが、深夜の緊急ニュースやスポーツ中継の延長などで予定と異なる放送番組・放送時間になった場合には、変更が反映されていない場合もあります。

② 視聴率週報とは?

視聴率週報は、日報のデータを実際の放送状況に合わせ上書きした確定データを掲載したレポートです。
この週報に掲載の前四週平均視聴率をスポットCMの作案の際用います。

視聴率週報の数え方である「視聴率号数(Volume)」

視聴率号数が記載してあるカレンダー

視聴率週報は毎週発行されているため、どの週の週報か区別するために「号数(Volumeともいいます)」がついています。

図3は、弊社が発行している視聴率カレンダーですが、赤枠部分の「Vol.××」が「号数(Volume)」になります。

スポットCM取引における「号数指定」

スポットCM取引を行う際は、どの週の週報の前四週平均を基準にするか、明確にするために「号数指定」が行われます。指定された号数の週報の前四週平均視聴率を使ってスポットCMの作案を行います。

例えば、2023年のvol.5を指定した場合、前四週平均は当該週の1週前から4週間の平均値になりますので、vol.1~4の平均値になります。

この号数選定を行う際には、前四週の中に大きなスポーツイベントなど通常の視聴状況と異なる放送がなかったかを意識することが必要です。

週報の「1週間」は月曜日から

週報の1週間は、日曜ではなく、月曜日始まりです。月曜~日曜日を1週間として扱います。

また、号数は1年ごとで設定されており、1月1日を含む週をその年の第1週としvol.1を付番しています。ですから、1号の週報の月曜日は1月1日とは限らず、12月の日付のこともあります。

週報の区分での暦を「VR区分」という

週報の区分での1か月は、月曜日~日曜日を1週間とした4週または5週になります。
必ず1か月は月曜日で始まり、日曜日で終わります。

たとえば、週報の区分の2023年1月は2023年1月2日(月)~1月29日(日)です。
この、週報の区分を基準にした週・月の数え方を「VR区分」といいます。

1か月の平均視聴率を調べたいときに、通常の暦の区分で計算するときは「暦区分」、週報の区分の1か月で計算するときは「VR区分」を指定して計算します。

3.まとめ

① 前四週平均とは、ある番組や時間帯の過去4週間の平均視聴率で、「ふだんの視聴率」を示す値。
② 前四週平均は、「①視聴率をみる時の比較対象として|②スポットCM取引の基準の視聴率として」使われる。
③ 視聴率レポートにはの「日報」と確定データの「週報」があり、「週報」には「号数(Volume)」が振られている。
④ スポットCM取引には「週報」の前四週平均視聴率が用いられる。
⑤ スポットCM取引の際、どの週報の前四週平均視聴率を使うか指定することを「号数指定」という。
⑥ 週報の「1週間」は月曜日始まりで、週報を基準にした暦を「VR区分」という。

本連載は今後も不定期で更新予定です。視聴率に関する様々な基礎知識を発信して参りますので、ぜひお役立ていただけましたら幸いです。

記事の中でご紹介しているサービスはこちら【視聴率】
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【本記事で紹介したサービス】
・サービス名:ビデオリサーチ「視聴率
・調査時期:常時(発行形態 日報/週報)
・対象地区:全国32地区

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