「Google Chrome80へのバージョンアップで起こること①」今さら聞けない!基本の『キ』

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「Google Chrome80へのバージョンアップで起こること①」今さら聞けない!基本の『キ』

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日々急速な進化を遂げるデジタルマーケティング業界。
皆さんも、毎日のように各社から発信されるニュースで最新情報をキャッチアップしたり、実務上デジタルマーケティングに関わることも多いかと思います。
このコーナーでは、皆さんがニュースや業務で触れるデジタルマーケティングに関する多くのサービスで頻繁に目にする・・・けれども、"基本"であるがゆえ、詳しく説明されることが少ない「単語」や「仕組み」について、初心者にもわかりやすく説明していきます。

冒頭「こんな方にオススメ」.png

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前段:Googleがこのバージョンアップに至った背景

皆さんもご存じの通り、デジタルマーケティング業界で大活用され、なくてはならない存在となっているCookieは近年、法律・そして世論の両方からその活用にストップがかかりつつあります
そのような動きに先駆け、日本でもかなりのシェアを誇るスマートフォン「iPhone」等で使われているインターネット閲覧ブラウザ「Safari」はいち早く2017年からCookieの活用にメーカー側から規制をかけはじめています。
これが「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」と呼ばれる機能であり、2020年2月現在バージョン2.3まで進化しています。
そしてついに、世界で一番使われているブラウザ(※1)である「Google Chrome」も、この動きに追随する形でCookieの活用にストップをかけ始めたのです。

※1:webrage社 WebブラウザシェアランキングTOP10

そもそも、ブラウザのバージョンアップとは?

皆さんがお持ちのスマートフォンでも定期的に「OSのバージョンアップをしてください」というアラートが登場するように、ブラウザであるGoogle Chromeも定期的なバージョンアップを行っています。
バージョンアップすることにより、新しい機能やセキュリティの強化、不具合の解消など我々生活者は様々なメリットを受けられるようになります。
ご自身のブラウザの設定状況にもよりますが、Google Chromeは、多くの場合このバージョンアップが"自動更新"で行われる設定になっている人が多いと思われます。
よって、本記事のテーマである「バージョン80」へのバージョンアップは2020年2月4日からはじまっており、1~2ヶ月程度で大半の生活者の手元にあるGoogle Chromeでバージョンアップが完了していることが推察されます。

Google Chrome80へのバージョンアップで変わること

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Google Chromeがバージョン80へアップデートすることにより、3rd party Cookie(※2)の取り扱いについて、一定の条件を満たさないと企業側がCookieを発行しても、ブラウザ側からCookieの受け入れを拒否されてしまう仕様へと変更になります。

この"一定の条件"を具体的に言うと、「SameSite属性」および「Secure属性」に指定の情報を保持させないといけない...というものになります。
...なんだか急に専門色が強くなってしまい、難しく聞こえた方も多いのではないでしょうか。
そこで、この仕様変更を『入館証』を例に説明してみたいと思います。

※2:「3rd party Cookie」とは
「1st party Cookieと3rd party Cookieの違い」 今さら聞けない!基本の『キ』

バージョンアップを「入館証」に例えて説明してみた

まずは、以下の図をご覧下さい。

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上記の図では

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に例えています。

これまでは、入館証(Cookie)に「会社名」(SameSite属性)および「プライバシーマーク」(Secure属性)を表示させるのは必須ではありませんでした。
ですが、2020年2月4日から始まるGoogle Chrome80へのバージョンアップにより、入館証(Cookie)には「会社名(SameSite属性)」と「プライバシーマーク(Secure属性)」の記載が必須となります。
言い換えると、バージョンアップが行われた後のGoogle Chromeでは、入館証(Cookie)を古いものから新しいものに変えないと会社(Chrome)から入館(Cookieの受付)を拒否されてしまうのです。
そこで、入館証を発行しているA山さんの所属企業は、彼女の入館証(Cookie)を古いものから新しいものに発行しなおす必要があるのです。

【注意!】
・前述のとおり、Google Chromeのバージョンアップは2020年2月4日のGoogleからのリリース以降順次行われるものであり、そのタイミングは人により異なります。ですので、2月4日以降、Google Chromeにおいてすべての3rd party Cookieが一斉に受け付けられなくなるわけではありません。

ここまでは、Google Chrome80へのバージョンアップで「何がどう変わるのか」について説明しました。
では、この変更によってデジタルマーケティング業界にどんな影響が起きうるのでしょうか?その続きは「Google Chrome80へのバージョンアップで起こること②」で説明いたします。

「Google Chrome80へのバージョンアップで起こること②」はこちら

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